論述試験、終わりましたね。如何でしたか。

出題形式としては従来通りでしたので、しっかり準備された方は自信を持って解答出来たのではないかと思います。一方、どこかで考え込んでしまうと、限られた時間の中で苦しい解答作成を強いられた方もいらっしゃったかもしれません。

さて、論述試験は終わりましたので、合格点60点は取れたと考え、頭を切り替えましょう。まずは、キャリアコンサルティング協議会の面接試験が今週末に迫っています。

最初に心掛けなければいけないことは「信頼関係の構築」です。よくぞご相談に来て頂けましたと、丁寧に、そして尊敬の気持ちを込めてお話をお伺いすることです。

これが出来れば、相談者が自らのペースでお話出来ますので、いろいろ状況が見えてくる筈です。

そこで、注意することは出てきた状況について「評価しない」ことです。良し悪しの判断をしない。在るがままに無条件で受け入れることがポイントです。どうですか?できますか? この重要性を是非、理解してください。

この重要性とは、無条件の受容ができれば、「評価は相談者自身が行ってくれる」という点にあります。

つまり、①人と話すのが苦手、②他の会社で通用するのか分からない、③転職となるとどう動いていいか分からない、などの発言ですね。こうしたことを聴き取っていくことがとても大事です。そうすれば、「真の問題」が見えてきますし、「目標」や「方策」の提案がやり易くなってきます。

最初のお話を評価してしまい、なんでそんなことを悩んでいるの?我慢が足りないな、などと解釈してしまったら・・・、必ず相談者に伝わってしまい、抵抗を受けます。そうなってしまうと、お話は進みませんので効果的な面接とはなりません。

また、ご自身で評価するからこそ、その点を出発点とする目標や方策の提案を受け入れ易くなるんですね。

こうした点を改めて確認してみると、キャリコンの最初の役割は、何かを引き出し、解決策を提示することではなく、相談者を尊重し、お話を受け入れ、自由に自分を語っていただく場を提供することなのではないかと思います。

キャリコン試験はこの基礎・基本を観る試験だと思われますので、この点がしっかりできれば合格ラインが見えてくるのではないでしょうか。

もう試験直前ですから、多くを望まず、睡眠をしっかり取り、心構えだけを整理しておいてください。また、口頭試問も大事な判定ポイントですから明確に答えられるよう最終チェックしておきましょう。

従来の傾向からみますと、キャリアコンサルティング協議会の試験は、お話を素直に受け取り、状況を確認する。そして、目標提案に当たっては、内容を限定せず、方向性を探るというニュアンスで「さまざまな可能性」を残しておくことにポイントがあるのではないかと思います。

(ご参考)
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