キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

2022年02月

(論述試験)目指せ40点!(4)

論述試験の難しさは、時間内に解答文にまで書き上げなければならないことですね。問題文の読解力、相談者の背景や問題点についての洞察力、そして解答文を作成する文章力ですから、考えてみたら脳みそフル回転、体調なども影響し、論述試験は人間力総動員で対処しなければいけない大イベントです。

そんな論述試験でなんとか80%以上の得点を取っていただきたいと、私なりにコメントする第4回目です。


今回はJCDAの問い3で、「全体の相談者の語りを通して」「(キャリコンが考える)相談者の問題」を「具体的な例をあげて」答えさせる出題。

JCDAが考える「相談者の問題」は明確です。すなわち、”自己概念が絡む問題”で、自己概念というと、考え、経験、価値観に関わるものということになります。

ここで、考え、経験、価値観というと複雑になりますが、経験から考えは作られますし、考えも信念に近いようなものになりますと価値観ですから、受験対策上は「相談者の問題は経験から導き出された強い考え」とシンプルに捉えてもいいのではないかと思います。

強い考えは信念であり、それが問題につながっているとなると非論理的な信念で「思い込み」です。論理療法などを考えるとよく分かると思います。

さて、考え(思い込み)と言ってもちょっと曖昧ですね。もう少し具体化しましょう。それは相談者をとりまく(環境)事象に関する考え、言い換えれば「ものの見方」にもなります。

ものの見方は「相談者の語り」に現れます。従って出題条件に沿って相談者の語ったフレーズから該当部分を取り上げ、「~という語りから、~という思い込みがあると思われ、この点が相談者の問題である」とし、可能であればその非論理性についても言及すればいいのではないかと思います。

尚、最近、JCDAも少し協議会側にシフトしているのかと思わせることもあり、必要に応じて自己理解や仕事理解、その他コミュニケーションやキャリアプランについて触れておくのもいいかもしれません。(ご参照:当ブログ「(論述試験)目指せ40点!(3)」)

但し、JCDAは経験代謝という独自のアプローチを持ち、相談者の語りの「意味」を重視します。そして、その「意味」を解明するために「感情」を手掛かりにして問題に迫ります。こうした点を頭に入れ、相談者の問題の中心として相談者の「考え」を押さえておくことを忘れないでください。
(つづく)

 
【キャリコン実践研究会】
ホームページ』←ここをクリックしてください。
キャリコン受験生及び資格保有者に必要な情報を提供するベースキャンプです。是非一度、ご訪問ください。今後、当ブログのように試験内容に少し踏み込んだ記事もご提供していきたいと思っています。

また、学びの場はコミュニケーションの場でもあります。われわれ講師は受講生との対等で共に学ぶ視点で交流を深めたいと思っています。お申込後に疑問点や新たに気づいた点がありましたらどんどんご連絡ください。成長に限界はありません。それぞれの立場で、それぞれのペースで、ご自身の世界を高め、広げていってください。

キャリコン実践研究会が提供するサービス
1)受験対策テキスト
   面接試験のポイント整理
   論述試験のポイント整理
   傾聴(信頼関係構築)のポイント整理
   口頭試問のポイント整理

2)個別ロープレ対策講座
   ロープレと銘打っていますが、講師と1対1の個別講座です。
   受講生のご希望に沿って論述対策、面接対策を行います。

(論述試験)目指せ40点!(3)

キャリアコンサルティング。面談中はいろいろなことが起きます。例えば、相談者とのお話がうまくかみ合わない時、コンサルティングに迷うこともあります。どうやって本来の姿に戻していくか焦る場面でもあります。キャリコンも人間ですから、いろいろ手を打ってもますます深みに・・・。

そんな時、何が頼りになるか?というと、理論的な理解です。そのような意味で、論述の勉強は実技試験の基礎になりますのでしっかり押さえていきましょう。


今回は、協議会の設問3で、①あなたが考える相談者の問題と②その根拠を相談者の言動を通じて答えさせる出題です。いよいよ核心に入ってきました。

協議会の「キャリコンが考える相談者の問題」(以下、相談者の問題)は、技能士検定などからも分かるように、厚労省「キャリア形成の6ステップ」に沿ったものとわれわれは考えています。

6ステップは、1)自己理解→2)仕事理解→3)啓発的経験と続きますが、最終ステップ6)仕事への適応に向けて、前提となるのは自己理解と仕事理解です。この2つはステップ分けされていますが、車の両輪のようなもので、多くの相談者がつまづいているところです。

事例からすると、コミュニケーションが問題だったり、将来が不明確でキャリアプランに問題があると思えることもあるでしょう。

ですが、自己理解・仕事理解があってのコミュニケーションでありキャリアプランであるとプロは考えます。これが合格者に求められる視点です。

余談になりますが、JCDAの「問題解決(志向)」は事柄のみに着目した表面的な対処で相応しくないもの。協議会ではこのように用語によって明確化されたものはありませんが、私はコミュニケーションやキャリアプランのみを問題にする視点に表面的な対処を何となく感じます。こうした意味で、両機関共々、出題や評価の違いはあっても、キャリアコンサルティングに対する本質的な立場は同じなのだと思っています。

さて、「①相談者の問題」を答えるに当たって悩ましいのが、解答スペースです。2行しかありません。(どうやって書けって言うんだ!と叫びたくなりますが、そこは落ち着いて、節度を持って・・・)裏を返して出題者の意図を考えてみると、相談者の問題はそれほど詳しくなくても着眼点さえ分かればいいよ、理由は別に書いてもらうしね、といったものかもしれません。

まあ、いづれにしても時間内に解答文にしなければいけませんので、ここは覚悟をもって解答作成を進めましょう。

作戦としては、まず自己理解面を、次に仕事理解面を書く、事例の内容に沿ってコミュニケーションやキャリアプランのウエイトが高ければそこにも触れるという構えが成り立つかと思います。

「②その根拠」もスペースは3行です。以前は①と②が同じスペースでしたので、それなりに自由度も高かったのですが、スペースが分かれたことで書きにくくなった面もあります。

また、②は「相談者の言動を通じて」との条件です。ここは「相談者の問題は相談者の言動に現れる」という原則が思い浮かびます。従って、問題を連想させるフレーズ(言動)を抽出し、自己理解、仕事理解、その他(コミュニケーションやキャリアプラン)に分類していきます。

その上で重要度に沿って解答文に載せていけばいいのではないかと思います。

尚、解答スペースを考えると、「①相談者の問題」を一番問題だと思っている点に絞って記載、「②その根拠」は絞った問題点のみの根拠とする手もあるかと思います。確かにこうすれば解答文も作成し易くなりますね。

但し、技能士検定も含めて協議会の採点傾向を考えてみますと、一点集中的なものよりも多角的な視点を重視しているのではないかと思われます。ひとは複雑で多角的な存在です。問題はひとつではなく、複合的なもの、いくつかの問題が作用し合ってそのひとの問題を形成している!との声が私には聞こえてくるのですが・・・いかがでしょうか。

あれこれ悩ましいところをお話してきましたが、解答文は事例記録の内容次第です。内容に沿って、自己理解・仕事理解面で相談者の問題がはっきりしているのであればその点(「その他」の面はメインとして取り上げない方がいいかと。)を、いろいろ問題が有りそうだなと思ったら多角的に自己理解+仕事理解(+その他)を取り上げてみたらどうでしょうか。(解答例作成の際、出題回によって私もどちらにするか迷うことが稀にあります。)
(つづく)


【キャリコン実践研究会】
ホームページ』←ここをクリックしてください。
キャリコン受験生及び資格保有者に必要な情報を提供するベースキャンプです。是非一度、ご訪問ください。今後、当ブログのように試験内容に少し踏み込んだ記事もご提供していきたいと思っています。

また、学びの場はコミュニケーションの場でもあります。われわれ講師は受講生との対等で共に学ぶ視点で交流を深めたいと思っています。お申込後に疑問点や新たに気づいた点がありましたらどんどんご連絡ください。成長に限界はありません。それぞれの立場で、それぞれのペースで、ご自身の世界を高め、広げていってください。

キャリコン実践研究会が提供するサービス
1)受験対策テキスト
   面接試験のポイント整理
   論述試験のポイント整理
   傾聴(信頼関係構築)のポイント整理
   口頭試問のポイント整理

2)個別ロープレ対策講座
   ロープレと銘打っていますが、講師と1対1の個別講座です。
   受講生のご希望に沿って論述対策、面接対策を行います。

(論述試験)目指せ40点!(2)

国家資格キャリアコンサルタント試験の論述試験において、50点満点中40点以上を目指していただきたいとの思いから書き連ねる第2弾です。

受験生の中には、論述は70%、つまり35点取れればいいやとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、論述試験への理解は面接試験に大きく影響しますので、仮に論述試験70%得点に相当する理解レベルですと、面接試験では合格ギリギリになってしまうことも懸念され、苦しい戦いになってしまう心配があります。

論述試験対策は面接試験対策でもある!ということをしっかり頭に入れて、理論面、実践面から実技試験突破のための真の実力を養っていただきたいと思います。


では、今回はJCDAから。問い1は、2つの事例の違いを指定語句を使って答えさせる出題です。この形式はかなり前から続いていますので、すでに対策を立てていらっしゃると思います。指定語句自体も何度も出題されているものがあります。まずは出来るだけ遡ってその意味を確認しておいてください。(ご参考:「論述試験のポイント整理」)

ふたつの事例の違いは、大胆に言えば、相応しい対応と相応しくない対応だと思います。過去の例からすると相応しくない対応が最初に来て、2つ目の事例が相応しいものでしたが、逆の順番で出題されたこともありますので、注意してください。

事例の違いは対応の違いと問題文にあり、出題内容から相応しい対応か否かと申し上げましたが、だとすると、指定語句をどのように使うか、つまり、(何度使っても良いと記載があるものの)どちらの事例の説明に使うかということを最初に決めてみましょう。

こうした手順からも指定語句の理解が得点率アップのための前提条件になります。例えば、「問題解決(志向)」とは、事柄のみに着目し事柄の解決のみを図ろうとするキャリコンにとって相応しくない対応とJCDAでは考えていますので、この点を知らないと大変ですね。

さて、指定語句の振り分けが決まったら指定語句のみで解答の骨子を作ってみます。

骨子が出来たら、それぞれの事例の中からキーワードとなる具体的な言葉やフレーズを使って解答文にしていきます。この様に指定語句の理解をベースに解答を組み立てていけば、さほど時間を掛けずに高得点が期待できるのではないかと思います。


続けて、JCDAの問い2で、各事例の中のキャリコンの応答について、相応しいか相応しくないか、その理由と共に答えさせる出題です。

これは、問い1で、各事例についての対応の違いが見えていれば判断は難しくないですね。理由についても、問い1でそれぞれの対応の違いを評価した視点で解答を作れば良いということになります。

こうして見てきますと、問い1と問い2はセットになっているような感じがします。事例を読みながら、キャリコンは何に焦点を当てているのか、そんな意識で問い2まで一気に解答を進めるのが余裕を持って論述試験を終える近道かと思います。

尚、問い1で、事例の違いは相応しい対応か相応しくない対応かの違い(勿論、解答文の表現は内容によって変わると思います。)と書きましたが、場合によっては先に事柄を確認していく展開とか感情が強く出ている場合には感情の反映から展開していく場合などいろいろ考えられますので、先入観に陥らないようにしてください。このような場合には、問い2が、相応しいか否かという設問ではなくなる可能性もありますが。
(つづく)


【キャリコン実践研究会】
ホームページ』←ここをクリックしてください。
キャリコン受験生及び資格保有者に必要な情報を提供するベースキャンプです。是非一度、ご訪問ください。今後、当ブログのように試験内容に少し踏み込んだ記事もご提供していきたいと思っています。

また、学びの場はコミュニケーションの場でもあります。われわれ講師は受講生との対等で共に学ぶ視点で交流を深めたいと思っています。お申込後に疑問点や新たに気づいた点がありましたらどんどんご連絡ください。成長に限界はありません。それぞれの立場で、それぞれのペースで、ご自身の世界を高め、広げていってください。

キャリコン実践研究会が提供するサービス
1)受験対策テキスト
   面接試験のポイント整理
   論述試験のポイント整理
   傾聴(信頼関係構築)のポイント整理
   口頭試問のポイント整理

2)個別ロープレ対策講座
   ロープレと銘打っていますが、講師と1対1の個別講座です。
   受講生のご希望に沿って論述対策、面接対策を行います。

(論述試験)目指せ40点!(1)

国家資格キャリアコンサルタント試験の論述試験が近づいてきました。対人スタイルの面談試験は水もの、まずはひとりで頑張れる論述試験に全力投球してください。

詳しくは当会の論述対策用テキスト「論述試験のポイント整理」をご覧頂きたいと思いますが、各設問に沿って少し考えてみたいと思います。


ではまず協議会から。設問1は、相談の概要、つまり「相談者がこの面談で相談したいこと」を答えさせる出題ですね。そして、「事例記録を手掛かりに」という条件が付きます。

条件が付くと言うことは出題者はその点を重視していますよということです。ですから、この点をしっかり押さえていきます。

さて、「事例記録を手掛かりに」という点ですが、事例記録の内容に沿ってというだけでは不十分だと思います。ここはキャリアコンサルティングの基本を忘れず、正確な言葉使いを心掛けたいですね。

つまり、出来るだけ相談者が使った言葉を使って!というところが押さえどころです。その方が失点を最小限に抑えられ安全かと思います。勿論、解答欄は2行と記載スペースが限られていますので、可能な限り簡潔に書くことも重要です。従って少なくともキーワードはだけは正確に!と理解しておいてください。

尚、問われているのは「相談者が相談したいこと」ですから、「キャリコンから見た相談者の問題」に言及してはいけませんね。あくまでも相談者自身が考える相談ごとです。相談者が考えているということですから相談者の言葉に内容が現れます(面接試験では非言語表現も含まれますが、論述試験ですので・・・)。この点を外さないでしっかり得点してください。


次に、協議会の設問2です。これは、事例記録の中にあるキャリコンが行った質問について、どうしてその質問をしたのか? その意図を答えさせる出題です。意図、つまり、どうしてそんな質問をしたのか?

キャリコンがやってはいけないことは? 誘導、一般的解釈・・・、ですから、何々させるため、あるいは何々を引き出すため、なんていうキツイ表現は避けたいですね。

解答を作る上で考えなけれないけないのは、過程、つまりプロセスだと思います。そこで、みなさんお得意のシステマチックアプローチを考えてみてください。

要するに、当該の質問はシステマチックアプローチのどのプロセスに位置するのか?

過去の出題を見てみると、いくつかのケースが考えられますが、俯瞰して見ると、まず相談者との信頼関係を構築する段階から傾聴に努め、①相談者が相談したいこと、置かれた環境や状況を確認しながら、キャリコンとして考える相談者の問題を見立てていく、こうした過程が「事例記録」に載っています。

つまり、キャリコンが考える相談者の明確な問題は事例記録に無く、設問3として受験生に答えさせる仕組みになっているということです。

そうしますと、設問1で①相談者が相談したいことを答えさせ、設問3でキャリコンが考える相談者の問題を答えさせるわけですから、設問2は、”その間”に何をするか?そこを答えさせる出題と考えるのが妥当かと思います。

そうしますと、ズバリ!キャリコンが考える相談者の問題を見立てるヒントをつかむため、といった解答が考えられます。但し、これだけでは一般的過ぎて十分な得点につながるか甚だ疑問ですので、前後の状況を反映して具体性を加味し、上記のフレーズにつなげる工夫が必要かと思います。

設問1及び2は通常この様な流れですので、内容をしっかり把握し、短時間で質の高い解答を記載する練習を日頃から行っておいてください。
(つづく)


【キャリコン実践研究会】
ホームページ』←ここをクリックしてください。
キャリコン受験生及び資格保有者に必要な情報を提供するベースキャンプです。是非一度、ご訪問ください。今後、当ブログのように試験内容に少し踏み込んだ記事もご提供していきたいと思っています。

また、学びの場はコミュニケーションの場でもあります。われわれ講師は受講生との対等で共に学ぶ視点で交流を深めたいと思っています。お申込後に疑問点や新たに気づいた点がありましたらどんどんご連絡ください。成長に限界はありません。それぞれの立場で、それぞれのペースで、ご自身の世界を高め、広げていってください。

キャリコン実践研究会が提供するサービス
1)受験対策テキスト
   面接試験のポイント整理
   論述試験のポイント整理
   傾聴(信頼関係構築)のポイント整理
   口頭試問のポイント整理

2)個別ロープレ対策講座
   ロープレと銘打っていますが、講師と1対1の個別講座です。
   受講生のご希望に沿って論述対策、面接対策を行います。

プロフィール
キャリコン実践研究会のブログです。皆様と一緒に学びながら、気づいたことを立石が綴っていきます。
ギャラリー
  • ニュートラルゾーン
  • 第4回キャリコン試験に向けて
  • 第4回キャリコン試験に向けて
  • 自己一致
  • 「見晴らし台」にいるということ(第2回結果発表)
  • 第3回用「テキスト」(改訂版)
  • 面接の後で
  • JCDAと協議会
  • もうすぐ試験・・・
お問合せ
「お問合せ」ついては、上記リンク集から「キャリコン実践研究会お問合せ」にアクセスしてください。
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード