CDA実践研究会、キャリコン実践研究会で学ばれ、合格された方には『CCLabo』という学びの場をご用意しています。

最近は会員数も160名を超え、入会に一定の条件を付けざるをえなくなってしまいました。(この点については大変申し訳なく思っております。)

活動は、2~3か月ごとに開くワークショップ(WS)が中心で、先週の土曜日にも開催しました。

今回のテーマは「キャリア・プランについて考えよう」で、シリーズ化した3回目です。参加者には、予め「学生」「若手」「中堅」「女性」「中高年」の層別群をお選びいただき、サブテーマを設けて意見交換しながら学びを深めました。

WSの前半は、層別をミックスして3人によるユニットワークです。選んだ層別について、思うところを、話し手、聴き手、オブザーバーに分かれてローテーションを行います。

狙いは、次の層別グループに分かれてのワークの準備運動、思いの整理、と言ったところにありますが、別の層別の方にお話を聴いていただくことによって、気づきやヒントを得る狙いもあります。

従って、オブザーバーの役割は、聴き手の技量・手法を評価するのではなく、話し手のお話の内容/キーワードを正確に聴き取る、書き取ることにあります。

そうした点を強調した上で、面談を始めてみると、実に自然に、いい感じでお話が進んでいきます。日頃、面談とは無縁のお仕事をされている方も例外ではありません。これには2つの理由があるのではないかと思います。

ひとつには、受験生時代に実践研究会で徹底的に「傾聴」を学んだこと。それが、面談の機会が少なくなってもしっかり身に付いているということですね。これはとっても大きな財産だと思います。

もう一つは、技量・手法の評価から自由になれたという点ですね。これが気持ちにゆとりを生んだのではないかと思います。

こしたことを改めて考えてみますと、「面接試験」の根底には普通のコミュニケーションが流れているのではないかと思います。つまり、試験であっても、普通のコミュニケーションを行えば良い。

但し、ポイントは「普通のコミュニケーション」とは何か? ということですね。

そもそも人間本来の、人間関係を円滑に行う為の「基本となるコミュニケーション」というものがある筈です。一方で、ひとは環境とのさまざまな関わり、経験を通じて、ある時は親や教師、知人から教わり、ある時は自ら気づいて、「自分のコミュニケーション」をつくってきました。

「基本となるコミュニケーション」と、「自分のコミュニケーション」に大きな違いがなければいいのですが、違いが大きいと「問題」ですね。「不一致」です。

従って、まず「基本となるコミュニケーション」とは何か? この受験をきっかけにもう一度整理されることをお奨めします。その上で、”基本に沿って”、”普通に”コミュニケーションをとってみる。こうした姿勢で面接試験に臨んでみるのもひとつのやり方ではないかと思います。

基本をしっかり押さえることができれば、そんな特別なことをやる必要はない、相談者のお話に沿って、自然に、普通に、応答していけば良いはずです。


WSの後半は、層別グループによるワークです。今回のサブテーマは「各層別における『課題』は何か?」でした。

問題は何かを上げるのは簡単ですが、課題となると少し考えなければいけません。問題を整理し、環境を整理し、前後関係を整理する必要があります。つまり、簡単には答は出てこない。

それで良いわけです。無理に答を出そうとせず、「問い」を抱くことこそ大切と言うことになります。

最後に、「ひとりになる時間」を設けてWSを終了しました。頂いた資料やヒントは、次回のWSに活かしていきます。