論述試験お疲れ様でした。まずはひと山越えましたね。

さて、次は面接試験です。

面接試験まで2週間足らず。ですが、この2週間の使い方が大変重要です。

まず、大事なことは論述試験のことを忘れるということです。

前回の試験でも、論述試験に失敗したと思ってそのことが気になり、面接試験への意欲が減退してしまったという方がいらっしゃいました。

そして、面接試験が終わり、届いた試験結果は、
論述試験は合格点を超えていたにもかかわらず、面接試験は不合格点で、合計でも合格点に達していませんでした。

その方には、頭を切り替えて面接試験に臨むようお話をさせて頂いたのですが・・・、ご自身が経験した論述試験のインパクトが強く、「論述試験に失敗した」という”思い込み”が大変強かったようです。

2つの試験機関の合格率調整?のために、論述試験にゲタをはかせたとのウワサもあるようですが、試験の評価は相対的なものであり、答はひつでは無いという論述試験の実態を推測してみると、悲観的な”思い込み”だけは避けていただければと思います。


次に大事なことは、基本を整理しておくことです。

基本中の基本は「傾聴」です。「傾聴の本質」の理解をもう一度やっておいてください。

直前になると、ああしてこうしてと、流れや言い回しをレビューしたくなりますが、それは今迄のステップです。試験前2週間足らずとなった今、むしろ、それらを忘れることの方が大事です。

矛盾した印象を持たれるかもしれませんが、面談・面接は形があるようで、ありません。答があるようで、ない。そんな世界です。

従って、相談者のお話が全てです。相談者のお話から広がる主観的な世界が理解出来なければ、どんな理論も通用しません。

「自発性」という言葉がある様に、技法の本質が理解出来たら、その技法を忘れる、つまり、超える、あるいは「技法に頼らない」(技法に縛られない)ことがとっても大切です。

受講生をご支援させていただいて、もう一段上のレベルに行くためのハードルがこの課題です。

技法を乗り越えお話に集中して傾聴できるか、あるいは更に技法を追い求めていくか、前者と後者でその後の成長に差が出てくるような気がします。


もうひとつ大事なのは、「口頭試問」対策です。

口頭試問は今迄のCDA試験と殆ど変らない質問(JCDA)が今回も予測されますので、しっかり整理しておいてください。

ポイントは、来談目的、主訴、問題の関係(JCDA)です。これらの違いが理解できていないと、折角面接が上手くいっても減点される心配があります。

これらの把握は「傾聴」が基礎になりますので、そういった意味からも残された時間で、基礎を整理しておいてください。基礎さえ身についていれば、どんなお話になっても必ず理解することができます。

『テキスト』をお持ちの方は、読みっぱなしにせず、何度も読み返してください。これからの時間で、更に最低でも5回は読み込んで頂ければと思います。

また、面接試験までの2週間足らずをどうやって過ごそうかと思われている方は是非、『テキスト』を手にとって頂き、基礎の整理にお役立ていただければと思います。