キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

論述試験

筆記試験が近づいてきました。

学科試験、論述試験が近づいてきました。受験生の皆様は最後の追い込みに入っているのではないかと思います。

学科試験は、実技試験への持ち越しがありませんので、合格点を取るということが最大の、そして最終の目標ですね。前回はトリッキーな設問が出たようで、とんでもない合格率になりましたが、その反動が来て今回はオーソドックスな問題に戻るのではないかと思われます。(そう祈りたいと思います。)

対策としては「過去問」に尽きますね。何度も時間内に解答してみる。曖昧なところは解答後に関連部分も含めて調べ、迷わず解答できるようにしておく。これを繰り返すことですね。時間配分なんかも自然に身に付くのではないかと思います。

問題は「論述試験」でしょうか。学科試験の様に書き方練習ばかりしていると、少し違った問題が出た場合にアウトです。また、面接試験につながっていかないと思います。

やはり、基本から理解し、相談者に沿って応用していくのがキャリコンのあるべき姿ですから、この点を外さないようにしてください。(今からでも遅くありません!)

ポイントは「問題の把握」だと思います。キャリア・コンンサルティング協議会の「2つの問題」、JCDAの「主訴・問題」。同じ「問題」という言葉を使っていますが、視点や捉え方は全く違います。この点をしっかり整理しておいてください。

尚、「キャリコン実践研究会」でも「論述対策講座」や「論述対策サブテキスト」をご用意していますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。但し、JCDA向論述対策講座は満席となってしまいました。(サブテキストをご利用ください。)

また、当講座やサブテキストのお申込には『実技試験対策テキスト』のお申込が条件になっております。(テキストには、われわれが考えるキャリコン受験の基礎・基本を詰め込んでいます。基礎・基本の理解無くして論述・面接対策はあり得ないとの考えから『テキスト』をお申込の条件にさせて頂きました。ご理解の程よろしくお願い致します。)

初めての方は、下記「テキスト・サブテキストのお申込」から、『テキスト』をお申込下さい。(サブテキストも一緒に申し込めます。但し、論述講座のお申込を予定されている方は、テキストのみのお申込にし、後段の「CC協議会向論述対策講座のお申込」に進んでください。サブテキストは講座料金に含まれていますので。)

テキスト・サブテキストのお申込
*試験合格の為の基礎、基本を理論面を加味して分かり易くまとめました。出題傾向や視点はJCDAとキャリア・コンサルタント協議会で違いますが、個別部分と共通部分を明確に区分し、どちらの試験実施機関にも対応できる内容になっています。面談力をつけるには基礎・基本をしっかり身に付ける必要がありますので、まずは、テキストをご覧になってください。

*また、傾聴基礎講座や口頭試問対策講座に使用するサブテキストのご提供も行っています。講座にご参加できない場合にはご利用ください。

CC協議会向「論述対策講座」のお申込
◆キャリア・コンサルタント協議会で受験される方が対象です。(ご注意ください。)
*「論述試験」こそキャリアコンサルタントとしての基礎・基本が問われる試験です。小手先だけの対策では応用が利かず、悔しい結果になる危険性があります。基礎・基本を理解した上で、しっかり過去問を分析し、真の対策を行いましょう。(講座はサブテキスト付きです。)


〔ご参考・・・現時点でその他の募集中の講座〕

キャリコン実践研究会のホームページ
*基本ポリシーや受験対策のステップ、各種講座の全容を掲載しています。是非一度ご訪問ください。

傾聴基礎講座のお申込
*面談は開始2~3分の対応に大きく影響されますので、開始から次の展開への移行を重点に、「どうしたらいいか」を徹底的に練習します。「どうしたらいいか」が分かっていないと、いくら練習しても効果が空回りしてしまいますので注意してください。

ペアワーク講座のお申込
*相談者役を経験できるという点でペアワークは有効な対策ツールです。しかし、ペアワークが苦手という方もいらっしゃいます。原因は相談者役からの不快なフィードバック?。当会のペアワークでは相談者役からのフィードバックは一切頂きません。あくまでキャリコン役と講師の間での意見交換に徹します。そして、キャリコン役と講師とのやりとりを聴くことが相談者役にとってはとても良い勉強になります。(安心してお申込ください。)

個別ロープレ対策講座のお申込
*講師2名がお一人の受講生に対して「相談者役」と「試験官役」を担い、本試験を想定した実践形式の講座です。事例を十分に理解した講師が「本物の」相談者役を担当しますので、隠れた背景などにもしっかりご説明が出来ます。試験に出題される「事例の深さ」を、本試験前に是非、味わってください。

(以上)

論述講座を終えて

昨日、第3回向論述講座の全日程が終了しました。具体的な対策やノウハウについては、有償ご負担いただいた受講生がいらっしゃいますので、ご容赦ください。

とは言うものの、少し気づいた点をお話したいと思います。

まず、「基礎・基本」が出来ているかということですね。その典型がJCDAで言えば、来談目的、主訴、問題。協議会で言えば、問題(自己理解、仕事理解)、目標、方策。これらをしっかり理解しているか。

これらはプロセスとして理解することが重要です。プロセスを踏襲していかないと次のテーマに進めないということですね。

実際、JCDAでも協議会でも各設問はつながっていますので、プロセスを理解していれば、何を問われているのか容易に分かります。また、問題文に含まれているヒントにも気づくことができます。

特にJCDAでは「主訴・問題の把握」が評価区分(判定基準)になっていますので、これらの理解が足りないと、論述、面接共に勝負になりません。

中でも「主訴」はポイントですね。「訴えたいこと」と単純に考えては危険です。ですが、一般参考書を見てもなかなか載っていませんので厄介です。

JCDAが評価の基準にしてる「主訴」は、JCDAのキャリアカウンセリング観に基づいていますので、必ずJCDAの教材や関連書籍からしっかり読み取ってください。(『テキスト』では理論的に解明するよう努めましたので参考にしてください。)

※JCDAの「主訴」「問題」、協議会の「CCが考える問題」は相談者に教えてもらうものではありません。キャリアコンサルタントが見立てるもの、感じ取るものです。その点がJCDAの「来談目的」や協議会の「相談者が相談したい問題」と違うところです。


当会の講座は少人数でやっていますので、講座での質問や意見交換はとても役に立ちます。昨日も「主訴」について活発な意見交換がされましたので、ご参加いただいた方々の理解が進みました。(こうした現場の学びが貴重だと思います。)

また、”目からウロコがたくさん”というお話もいただきました。そうお伺いして大変うれしく思いますが、一方で、基礎・基本を理論的な面から教えている講座/コースが少ないのかなと危惧も覚えます。

国家資格キャリアコンサルタント試験は、論述試験と面接試験の合計点で合否が決まります。先に行われる論述試験で貯金ができるか、借金を抱えるか、それによって面接試験の余裕度が違ってきます。心理的な面だけでもこの違いは大きいですね。


”(論述試験は)協議会の方が簡単そうだ”とのご感想も伺いました。確かに解答しやすい、と言えるかもしれませんね。ただ、第1回も第2回も論述試験の平均点はJCDAも協議会でほぼ同じです。

もし、協議会の方が簡単そうだということなら、比較すると採点が厳しいということになりますね。そうでないと平均点は一緒になりません。

ですから一緒ですね。隣の芝生の例もありますので、まずは申し込んだ試験実施機関に集中し、1点でも2点でも多く貯金が出来るように頑張ってください。

それから、前日の睡眠はしっかりとってくださいね。電車の遅延等にも備えて十分早めに会場近くに行ってください。氏名等を書き忘れることなく、時間配分をしっかり行い、大きめのはっきりした字で簡潔に解答してください。ご健闘をお祈りいたします。


さあ、面接試験ですね。

論述試験お疲れ様でした。まずはひと山越えましたね。

さて、次は面接試験です。

面接試験まで2週間足らず。ですが、この2週間の使い方が大変重要です。

まず、大事なことは論述試験のことを忘れるということです。

前回の試験でも、論述試験に失敗したと思ってそのことが気になり、面接試験への意欲が減退してしまったという方がいらっしゃいました。

そして、面接試験が終わり、届いた試験結果は、
論述試験は合格点を超えていたにもかかわらず、面接試験は不合格点で、合計でも合格点に達していませんでした。

その方には、頭を切り替えて面接試験に臨むようお話をさせて頂いたのですが・・・、ご自身が経験した論述試験のインパクトが強く、「論述試験に失敗した」という”思い込み”が大変強かったようです。

2つの試験機関の合格率調整?のために、論述試験にゲタをはかせたとのウワサもあるようですが、試験の評価は相対的なものであり、答はひつでは無いという論述試験の実態を推測してみると、悲観的な”思い込み”だけは避けていただければと思います。


次に大事なことは、基本を整理しておくことです。

基本中の基本は「傾聴」です。「傾聴の本質」の理解をもう一度やっておいてください。

直前になると、ああしてこうしてと、流れや言い回しをレビューしたくなりますが、それは今迄のステップです。試験前2週間足らずとなった今、むしろ、それらを忘れることの方が大事です。

矛盾した印象を持たれるかもしれませんが、面談・面接は形があるようで、ありません。答があるようで、ない。そんな世界です。

従って、相談者のお話が全てです。相談者のお話から広がる主観的な世界が理解出来なければ、どんな理論も通用しません。

「自発性」という言葉がある様に、技法の本質が理解出来たら、その技法を忘れる、つまり、超える、あるいは「技法に頼らない」(技法に縛られない)ことがとっても大切です。

受講生をご支援させていただいて、もう一段上のレベルに行くためのハードルがこの課題です。

技法を乗り越えお話に集中して傾聴できるか、あるいは更に技法を追い求めていくか、前者と後者でその後の成長に差が出てくるような気がします。


もうひとつ大事なのは、「口頭試問」対策です。

口頭試問は今迄のCDA試験と殆ど変らない質問(JCDA)が今回も予測されますので、しっかり整理しておいてください。

ポイントは、来談目的、主訴、問題の関係(JCDA)です。これらの違いが理解できていないと、折角面接が上手くいっても減点される心配があります。

これらの把握は「傾聴」が基礎になりますので、そういった意味からも残された時間で、基礎を整理しておいてください。基礎さえ身についていれば、どんなお話になっても必ず理解することができます。

『テキスト』をお持ちの方は、読みっぱなしにせず、何度も読み返してください。これからの時間で、更に最低でも5回は読み込んで頂ければと思います。

また、面接試験までの2週間足らずをどうやって過ごそうかと思われている方は是非、『テキスト』を手にとって頂き、基礎の整理にお役立ていただければと思います。

JCDAと協議会

JCDAとキャリア・コンサルティング協議会。2つの試験機関があり、学習の経緯からそれぞれどこで受験するかお決めになっていると思います。

ですが、試験日が近づくにつれて、気になるのは、もう一方の試験ですね・・・、むこうで受けた方が・・・。

でも、どっちでも同じです。やってきたことをしっかり消化できていれば、合格出来ます。怖れることはありません。

どちらで受けるにしても、基礎・基本を軽視し、自己流や自分たち流でやってしまうと、試験は難しいものになってしまいます。

研究会でも論述試験や面接試験の分析を行っていますが、やればやるほど基礎や基本は共通だなあと思えてきます。それに、まだ第一回の試験が終わったばかりですので、JCDAはこうだ、協議会はこうだと決め付けてしまうことこそ危険なのではないかと思います。

それよりも、合否のボーダーラインには何人も並ぶことが予想されますので、1点でも2点でも多く取ることが必要です。従って、今の段階では論述試験の準備をしっかりやることが大切だと思います。

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とは言え、両試験機関の特徴というのはあると思います。

キャリア・コンサルティング協議会は、名称の通り「コンサルティング」がメインで、相談ごとに対して、直接、解決策を模索するような支援を目指します。

また、技能士試験も行っていることから「技能」に重点が置かれているような気もします。しかし、従来の技能士においては、CDA等の資格を取得してからチャレンジする方が殆どでしたので、ある程度「傾聴」の基礎が出来ていたのではないかと思います。

しかし、そういった基礎が無くて、いきなり国家資格「キャリアコンサルタント」試験を「技能」で乗り切ろうとするのはとても危険だと思います。(技能士合格の殆どの方が「傾聴」の重要性を強調しています。)


JCDAは、「カウンセリング」が中心にあるようです。

恐らく国家資格化の動きの中で「キャリアカウンセラー」の名称を使いたかったのではないかと思いますが、厚生労働省の意向もあって”キャリアコンサルティング/キャリアコンサルタント”になりました。ですが、内容はカウンセラーの色彩を帯びているようです。

カウンセリングの基本は傾聴ですし、内面/心理と向き合う必要があります。従って、自己理解、自己探索のステップがどうしても欠かせないことになります。


この様に、「傾聴」が両者に共通した基本事項ということになりますが、ただ、「気持ちに寄り添う」だけではなく、「なぜ、傾聴が必要なのか」その理論的な背景をしっかり整理しておいてください。

そして、この点の理解が本物の『キャリアコンサルタント』を創っていくと思われます。それでこそ、国家資格の価値が出てくるはずです。

※両機関のアプローチの違いについては次回もう少し触れてみたいと思います。

論述試験対策について

国家資格キャリアコンサルタント試験が今年始まり、第一回が終わりました。

CDA試験を目指して来られた方、あるいは国家資格キャリコン試験が初受験となった方には、論述試験ってどんな試験なんだろう、どうしたらいいんだろうと、きっとご不安だったと思います。

そして、ふたを開けてみたら、大方の予測が狂って、基礎や基本が問われる内容でした。

JCDAで見てみると、論述試験の平均点(50点満点)は34.2で68.4%。面接試験の54.3%を上回っています。この傾向は、キャリア・コンサルタント協議会でも見られました。

このことからすると、面接試験より論述試験の方が点数が取り易い。そして、特筆すべきは、JCDAにおける集計数字では、論述試験で面接試験の不足分を補っているということです。

実際、お話をお伺いした合格者の中には、面接試験は不合格点だったけど、論述試験の点が高かったので、合計点で合格できたという方が結構いらっしゃいました。

こうなってくると、論述試験が有って良かった、ということになります。

従って、論述試験は得点源、取れるだけ取っておこうと考えるのが受験生の必勝法ということになります。ですが、一方で、その逆のパターンもある筈ですから、油断すると大変なことになります。

そこで、本気になって”論述試験対策”を考えてみました。

IMG_0765まず、考えなければいけないのが、学科試験との違いです。

学科試験は、キャリアコンサルティング全般の知識を問うもの、論述試験は、実務としての広義の手法(スキル)についての考え方や姿勢を問うものと考えられます。

面接試験は、流動的なものです。相談者(役)が居て、事例が設定されていて、応答・展開が生まれ、試験官二人が評価する。それぞれの頭の中は見えませんので、下された評価に戸惑うこともあったのではないかと思います。

こうした流動的な要素をカバーするのが口頭試問ですが、対象が今行われた”面接”に限定されますので、果たして他の事例ではどうなのかと言う点が不明です。論述試験はこうした点を補うものと考えれば理解し易いですね。

『テキスト』には、技能向上の3本柱として「理論」「手法」「自己理解」を上げておきましたが、しっかりした理論や考え方、姿勢を保持した上で面接に向き合う段階に来たのではないかと思います。

さて、論述対策ですが、まずやるべきことは「過去問」分析です。ネットで公開されていますので、もう一度しっかり中身を分析してください。細かく分析していくといろいろなことが分かってきます。

キャリコン実践研究会でも徹底的に過去問分析を行いましたので、『論述基礎講座A』としてご参加の皆様と共有したいと思います。『理論講座』または『テキスト』のお申込が前提となりますが、面接試験対策を含めて、きっとヒントが見つかると思いますので、是非、ご参加ください。

また、過去問分析が終わりましたら、『論述対策講座B』で予想問題も含めて対策の仕上げを行います。過去問分析の内容とは重複しませんので、是非、A⇒Bとご受講頂ければと思います。

前回、第一回の論述対策には多くの方にご参加頂きましたが、ご参加いただいた方の多くが、それ以降のロープレ講座で大きく成長しました。やはり、キャリアコンサルティングは総合力だという気がします。

さまざまな機会を活用して、ご自身のコンサルティング能力を磨いてください。すでにプロの道は始まっていますし、合格後も学びの道は続いていきますので。

第一回論述試験(2)

第一回論述試験の設問2は、2つの事例の違いについて問うものでした。

8月23日のブログでは「支援の基本スタンス」を自己理解/仕事理解という面から捉えてみましたが、別の見方ができないか考えてみました。

そこで、もう一度厚生労働省の資料に目を通してみますと、”最も基本的で最も重要なことは「まず、人の話が聴ける」という相談者のスタンスであることは言うまでもありません”という文章に行き着きます。

このことからすると、『支援の基本スタンス=傾聴』という図式が成り立つのではないかと思います。

また、JCDAの合格基準/評価区分のひとつにも『傾聴』が挙げられていますので、基本としての『傾聴』は疑いの無いところでしょう。

では、『傾聴』を支援の基本スタンスと考えてみますと、2つの事例でどんな「違い」があるのでしょう。

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2つの事例の出だしはほぼ同じですね。ただ、「就職を考え直そうか」という相談に対して、「転職を考えているんですね」/「辞めて就職ですか」と双方とも多少早とちりをしており、十分に傾聴が出来ているとは言えないようです。

ひょっとして、試験問題として取り上げられている事例は、決して専門家の逐語ではなく、発展途上の受験者/合格者レベルの事例なのかもしれません。(余談ですが)

さて、その後の展開ですが、どちらも文脈に即した流れになっており、15分以降の展開を考えれば、ここまでは決して悪い展開ではないと思います。(勿論、JCDAと協議会では見解が分かれるかもしれません。)

そこで、事例の違いを探してみますと、「『辛い』という感情に対する応答」が挙げられそうです。
事例Ⅰ:「契約が取れないのは辛い」→「ずっとやらされているのですか?」と事柄や状況に着目。
事例Ⅱ:「辛い?」→「辛いと言うのはどういうことですか?」と意味に着目。
ということになるのではないかと思います。

ここで、事例Ⅰは質問で、Ⅱは問い掛けですね。

少し難しくなりますが、思索を促すあるいは意味を考えてもらうのが問い掛けと考えれば分かり易いと思います。

「問い掛け」までを含めた『傾聴』を考えるならば、ⅠとⅡでは傾聴の質の違いということが言えるかもしれません。詳しくは「講座」でご説明したいと思いますが、こんな見方もできるかと思います。


それにしても、2つの試験機関から2つの試験問題。そして、2つの採点。もし、別々の判断になっていたら・・・。もし、相互に問題を交換し、採点してみたら・・・。と改めていろいろ考えさせられます。

ん・・・、2つの試験機関は本当に独自の試験をやっているのでしょうか。最低限の合意事項といったものは無いのでしょうか。もう少し考えてみたいと思います。

キャリコン実践研究会

第一回論述試験(JCDA)を終えて

第一回国家資格キャリアコンサルタント試験の「論述試験」(JCDA)は驚きの内容でした。恐らく、多くの受験生や受験支援機関の予測が見事に外れたのではないかと思います。

確かに、記述式、逐語記録を読み設問に解答する、1~2問、50分。要項どおりの出題でした。

新発見は、設問1の配点が25点、設問2の配点も25点、合計で50点ですね。実技試験の合計が150点ですから、100点が面接試験の配点だと分かります。

また、設問1と2がそれぞれ同じ25点ですから、解答負荷を考えると、設問1でしっかり得点を稼いでおきたいところです。

設問1はCCt1からCCt5まで相応しい応答とは思えません。それぞれ何がいけないのか説明できるか否かが問われていたようです。

キャリコン実践研究会のペアワークや個別1to1講座でコメントさせて頂いた内容を思い出して頂けたら答には困らなかったのではないかと思います。

つまり、CL1~5までしっかり”傾聴”出来ていれば、出題されたCCtの応答にはならない筈ですね。話を限定して受け取っていたり、自分の価値観で判断していたり、CLが示唆していることに気づかず話題を変えてしまったり、面接の基本が問われる内容でした。

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設問2は随分工夫された設問だと思います。2事例の比較問題ですが、違いを問うものでした。

戸惑われた方もいらっしゃったかと思いますが、ポイントは”違い”というところにあったのではないかと思います。つまり、良し悪しではない訳ですから、事例Ⅰ、Ⅱ共に妥当なアプローチだということですね。

従って、アプローチの違い。技能士試験を含めてしっかり論述対策をされてきた方はピンときたのではないかと思いますが、2つの大きな視点が浮かびます。

そう、自己理解と仕事理解ですね。勿論違った見解もあると思いますが、この2つのアプローチを「支援の基本スタンス」の違いとみるならば、350字は埋められたことでしょう。

事例Ⅰでは仕事理解面に着目し、どうして公務員なんですか?と「背景」を訊き、「価値観」の一端も見ることができました。また、「特性論」の観点から今の仕事内容や希望する公務員の要件を明確にしています。

事例Ⅱは自己理解面からのアプローチですね。具体的な「出来事」を質問し、声をかけられているご自分はどう見えますか?と「自己探索」を促し、負け犬という「自己概念」にたどり着いています。

設問2の切り口は他にもあると思いますが、いづれにしても指定語句を5つ以上使ってとのことですので、筋の通った説明が出来ていれば、各5点づつの配点で評価していただけるのではないかと思います。


第一回の論述試験は、設問が意外だったものの応答の基本を問うものでした。逐語の内容を見ても前半のポイントである信頼関係の構築に重点が置かれていたような気がします。

そうしますとポイントは傾聴ですね。しっかりした伝え返し。そしてその根底には評価や解釈、誘導を排した無条件の受容についての理解が不可欠であると改めて感じさせられました。

予想外の設問だった為に、結構時間はタイトだったかもしれませんね。でも基本的な理解さえできていれば合格点(少なくとも足切り点)は確保できたのではないかと思います。

さあ、次は面接試験ですね。今回顔を表した”論述試験”から”面接試験”ではどんな注意が必要なのか?少し考えてみたいと思います。

論述試験のチェックポイント

8月21日は第一回『国家資格キャリアコンサルタント試験』の論述試験ですね。第一回の試験ですから、どんな試験になるのか心配・・・。ですが、みんな平等ですし、ここは基礎・基本をしっかり押さえていくしかありませんね。

そこで、試験直前のチェックポイントを整理してみました。

1.出題形式を確認しよう
 まずは、落ち着きましょう。その為にも出題形式に目を通しておきます。「問題数」については、恐らく1ケースで、設問の数はあまり気にしなくてもいいと思います。1問だろうが2問だろうが、まとまれば1問だし別々となれば2問となります。

 試験時間は50分です。この50分は自分自身で好きに使える時間ですから、自分を信じて、自分の為に使います。”焦り”は自分を失っている状態ですから、自分の強みや知識・知恵を活用できなくなります。落ち着いてさえいれば、3分間で、考えて、1行2行の答を書くことくらいできますよ。

 それでも悲しいかな焦るのが人間です。焦ったら、「ああ自分は今、焦っているんだな」と自己理解。自己一致です。そして、10秒でも20秒でも深呼吸してみましょう。腹式呼吸が出来れば尚結構ですね。

 時間と言えば、時間配分も大事です。逐語を読む時間、解答案を考える時間、解答を書く時間、そして全体の整合性のチェックや見直し・修正の時間など、大体の目安を作っておくと安心です。その為にも、50分の制限時間を設けて、試験直前まで答案練習を続けてください。

 尚、解答作成に当たっては、逐語記録のキーワードを丸で囲んだり、キーワード間を矢印でつないだりして、前後関係を分かり易くするような方法もありますので、いろいろ工夫してみてください。

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2.解答のポイント
 さて、本題に入りましょう。どうやって合格解答を時間内につくるかですね。まず、第一回目の試験で前例が有りませんから、参考にするなら「国家検定キャリアコンサルティング技能士検定」になるかと思います。実際、厚生労働省の資料を見ても、「技能士検定」は今般の『キャリアコンサルタント試験』の上位概念と位置付けられています。

 そうすると、「技能士検定2級」を視野に入れて準備するのが妥当かなと思われます(但し、これは推測ですので、ご自身でご判断ください。)ので、以下に想定質問を挙げ、ポイントをチェックしていきたいと思います。

1)相談者が相談したい問題は?/主訴は?
 何を相談したいのか、何を訴えたいのか、つまり来談目的を問う設問が考えられます。

 こうした「相談ごと」は、逐語の冒頭部分に表れることが多いのでしっかり把握してください。また、中盤以降の逐語に表れたことも含め、キーワードを漏らさないようにすることが解答のポイントです。

 詳しくは『理論講座』で使用した『レジュメ』や『論述講座』の資料等をご参考にしていただければと思いますが、解答内容としては「状況+相談ごと」を表現すれば良いと思います。

2)キャリアコンサルタントが考える相談者の問題は?/(相談者の本当の)問題は?
 次に相談者自身が気づいていない問題を問われる設問が考えられます。これはキャリコンの見立てであり、CDAで言うところの「クライエントの問題」になると思います。

 但し、CDAでは自己概念に関した内的な問題に焦点が当たっていましたが、キャリコンになると、内的な面(=自己理解他)に加え外的な面(=仕事理解他)も対象になりますので、「問題」は多面的になります。

 「多面的」ということは問題はひとつではないということですね。ですから、自己理解面の問題、仕事理解面の問題、そして、それ以外にもうひとつ位「問題」を挙げると良いでしょう。

 ここで注意しなければいけないのは、根拠をしっかり把握すること。根拠は必ず逐語の中にあります。裏を読み過ぎて独善的な見立てとならないようにしてください。

 着眼点については上記『レジュメ』や『論述講座』を参考にしてください。また、複数の問題を挙げる訳ですから答案用紙には箇条書きが良いと思います。箇条書きと言っても①、②と番号をふれば改行しなくてもすみますので、答案用紙のスペース節約にもなります。いづれにしても、文字の大きさ、読み易さも含めて採点者に優しい答案を心掛けてください。

3)どこに目標を置いてどんな方策を?/今後の展開は?
 いづれにしても今後の展開が問われる設問も予想されます。今後の展開が問われたら、どこに目標を置いて、どんな方策が考えられるか、そこを述べれば良いと思います。

 まず、「目標」ですが、相談者が相談に来て、「相談ごと」を持ちかけています。さて、この面談にどんな「期待」を持っているのでしょう?

 一気に問題解決? 思った以上の成果? だと最高ですが、通常そこまでは期待していないと思います。また、高すぎる目標は抵抗を生みます。実際、自分でも何とかなるだろうか、自信がない、見捨てられたらどうしようとまで思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 そこで、まず「相談ごと」に応えられる目標であること、大きな目標に至る第一ステップ的な、通過点的な目標にすることなどを心掛けると良いと思います。

 それを受けた「方策」は、「2)の問題」に対応した方策を考えてみます。そうなると、2)で挙げた複数の問題に効果的なそれぞれの方策を探せば良い訳ですね。

 こちらも複数の方策を挙げることになりますから、2)と同じように、番号付きで改行なしの箇条書きで答案をつくればいいでしょう。

 尚、箇条書き(番号&改行なし)にしておくと、後から修正もし易くなります。複数事項を挙げる場合、全体をひとつの文章にしてしまうと、それぞれ整合性を気にしなければいけなくなって修正が面倒になってきます。等案作成の知恵として考えてみてください。

以上が予想問題及びその対応ですが、全体として1つの設問、例えば「相談者が相談したい問題は何で、今後どのような展開をしていきますか?」といった包括質問になることも考えられます。

こうした場合には、まず、「相談ごと」に触れ、具体的な「問題」(自己理解・仕事理解他)を挙げて見解を述べ、「目標」と「方策」に言及するようにすれば良いと思います。

論述試験は得点源です。準備した分点数につながりますので、70点以上を目指して、残された時間を有意義に使ってください。

試験が始まったら焦りは禁物ですよ。ピンチになったら深呼吸をして『レジュメ』や『論述講座』を思い出してください。きっと答のヒントが見つかると思います。

(ご参考):〖キャリコン実践研究会

論述対策その第一歩

国家資格キャリアコンサルタント試験で、CDA試験との大きな違いは、論述試験があることですね。

そこで、なぜ論述試験があるのかを考えてみました。

参考になるのが技能士検定ですが、技能士でも論述試験は実技試験に含まれています。

論述試験と言うと答案用紙に解答を書くわけですから(しかも試験日も一緒ですので)学科試験と一緒にしても良いと思うのですが、そうではない。ここに出題者側の意図があるように思われます。

考えられるのは、面接試験と表裏一体ということですね。論述試験は「逐語」による出題ですから、「面接」に関連している。

それを、外的に試験するのが「面接試験」、内的に試験するのが「論述試験」と考えてもいいのかもしれません。

外的というのは、面接を試験官が外から見て、流れなり姿勢なりを評価していく。但し、受験生が何を考えているのか”頭の中は見えない”ので、その点を記述してもらい、内的な評価をする、ということかと思われますがどうでしょうか。

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試験要項を見ると、足切り点があります。満点の40%未満だと不合格。そうなると、面接が如何に上手くいっても資格には手が届かないことになります。

ですから、決して論述試験を軽視しないようにしてください。それどころか、50分間落ち着いて自分だけで対応できますので、むしろ得意科目にして頂きたいと思います。

さて、漠然と論述試験に臨んではいけませんよ。

論述は自分の考え方を理路整然と具体的に記述しなければいけませんので、スタート地点をしっかり押さえておきましょう。

では、理路整然と・・・と言うと、理論的な背景が明確で、その理論と言う基準に沿って、筋道を立てた記述が・・・・・(ん~紛らわしいですね!)要するに、根拠が明確になっっているか、と言うことです。

そして、基準となる理論とは、

理論と言うと難しいことを考えがちですが、国家資格ということですから、国家、つまり厚生労働省は何を考えているか、ということです。

厚生労働省のサイト」を注意深く見ていくと分かりますが、特に「キャリア形成のための6つのステップ」がポイントになってきます。

ここを基準にして論理的に解答していくことを目標に準備されるといいでしょう。その中で、「自己理解」「仕事理解」は欠かせない視点です。十分に整理しておいてください。

また、答案用紙への記載方法も1点で合否が分かれることまで考えると、とても重要です。要点を簡潔に読み易く表現することを心掛けてください。

ともかく、まずは相談ごとは何にか、相談者自身が気づいていない本当の問題は何か、傾聴の中からまずは何を目標にしていくか、その為の方策ははどうするか、などが基本になってきますし、その点さえ押さえておけばどんな設問が来ても怖れることはないと思います。

キャリコン実践研究会」では、論述の重要性を認識し、早くから「論述講座」を開催しています。予想問題を作成し、等案練習もしてもらっていますよ。

また、「学生」「社会人若手」「管理職」「パート・アルバイト」とカテゴリーを分け、階層別のキャリア形成や「多様な働き方」の視点から一歩踏み込んだキャリア理解に努めています。

論述対策からたくさん学ぶことが出来たら、次はその学びを「面接」に活かすことです。この点は、次の機会に触れたいと思いますが、まずはキャリコン実践研究会の考え方をご理解いただければと思いますので、よろしければ「レジュメ」をお手にとって頂ければと思います。

(お断り)本内容は合格を保証したり、唯一の答を示すものではありません。ご活用いただく場合にはご自身の判断でお願い致します。
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