キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

実技試験

論述試験対策について

国家資格キャリアコンサルタント試験が今年始まり、第一回が終わりました。

CDA試験を目指して来られた方、あるいは国家資格キャリコン試験が初受験となった方には、論述試験ってどんな試験なんだろう、どうしたらいいんだろうと、きっとご不安だったと思います。

そして、ふたを開けてみたら、大方の予測が狂って、基礎や基本が問われる内容でした。

JCDAで見てみると、論述試験の平均点(50点満点)は34.2で68.4%。面接試験の54.3%を上回っています。この傾向は、キャリア・コンサルタント協議会でも見られました。

このことからすると、面接試験より論述試験の方が点数が取り易い。そして、特筆すべきは、JCDAにおける集計数字では、論述試験で面接試験の不足分を補っているということです。

実際、お話をお伺いした合格者の中には、面接試験は不合格点だったけど、論述試験の点が高かったので、合計点で合格できたという方が結構いらっしゃいました。

こうなってくると、論述試験が有って良かった、ということになります。

従って、論述試験は得点源、取れるだけ取っておこうと考えるのが受験生の必勝法ということになります。ですが、一方で、その逆のパターンもある筈ですから、油断すると大変なことになります。

そこで、本気になって”論述試験対策”を考えてみました。

IMG_0765まず、考えなければいけないのが、学科試験との違いです。

学科試験は、キャリアコンサルティング全般の知識を問うもの、論述試験は、実務としての広義の手法(スキル)についての考え方や姿勢を問うものと考えられます。

面接試験は、流動的なものです。相談者(役)が居て、事例が設定されていて、応答・展開が生まれ、試験官二人が評価する。それぞれの頭の中は見えませんので、下された評価に戸惑うこともあったのではないかと思います。

こうした流動的な要素をカバーするのが口頭試問ですが、対象が今行われた”面接”に限定されますので、果たして他の事例ではどうなのかと言う点が不明です。論述試験はこうした点を補うものと考えれば理解し易いですね。

『テキスト』には、技能向上の3本柱として「理論」「手法」「自己理解」を上げておきましたが、しっかりした理論や考え方、姿勢を保持した上で面接に向き合う段階に来たのではないかと思います。

さて、論述対策ですが、まずやるべきことは「過去問」分析です。ネットで公開されていますので、もう一度しっかり中身を分析してください。細かく分析していくといろいろなことが分かってきます。

キャリコン実践研究会でも徹底的に過去問分析を行いましたので、『論述基礎講座A』としてご参加の皆様と共有したいと思います。『理論講座』または『テキスト』のお申込が前提となりますが、面接試験対策を含めて、きっとヒントが見つかると思いますので、是非、ご参加ください。

また、過去問分析が終わりましたら、『論述対策講座B』で予想問題も含めて対策の仕上げを行います。過去問分析の内容とは重複しませんので、是非、A⇒Bとご受講頂ければと思います。

前回、第一回の論述対策には多くの方にご参加頂きましたが、ご参加いただいた方の多くが、それ以降のロープレ講座で大きく成長しました。やはり、キャリアコンサルティングは総合力だという気がします。

さまざまな機会を活用して、ご自身のコンサルティング能力を磨いてください。すでにプロの道は始まっていますし、合格後も学びの道は続いていきますので。

論述試験のチェックポイント

8月21日は第一回『国家資格キャリアコンサルタント試験』の論述試験ですね。第一回の試験ですから、どんな試験になるのか心配・・・。ですが、みんな平等ですし、ここは基礎・基本をしっかり押さえていくしかありませんね。

そこで、試験直前のチェックポイントを整理してみました。

1.出題形式を確認しよう
 まずは、落ち着きましょう。その為にも出題形式に目を通しておきます。「問題数」については、恐らく1ケースで、設問の数はあまり気にしなくてもいいと思います。1問だろうが2問だろうが、まとまれば1問だし別々となれば2問となります。

 試験時間は50分です。この50分は自分自身で好きに使える時間ですから、自分を信じて、自分の為に使います。”焦り”は自分を失っている状態ですから、自分の強みや知識・知恵を活用できなくなります。落ち着いてさえいれば、3分間で、考えて、1行2行の答を書くことくらいできますよ。

 それでも悲しいかな焦るのが人間です。焦ったら、「ああ自分は今、焦っているんだな」と自己理解。自己一致です。そして、10秒でも20秒でも深呼吸してみましょう。腹式呼吸が出来れば尚結構ですね。

 時間と言えば、時間配分も大事です。逐語を読む時間、解答案を考える時間、解答を書く時間、そして全体の整合性のチェックや見直し・修正の時間など、大体の目安を作っておくと安心です。その為にも、50分の制限時間を設けて、試験直前まで答案練習を続けてください。

 尚、解答作成に当たっては、逐語記録のキーワードを丸で囲んだり、キーワード間を矢印でつないだりして、前後関係を分かり易くするような方法もありますので、いろいろ工夫してみてください。

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2.解答のポイント
 さて、本題に入りましょう。どうやって合格解答を時間内につくるかですね。まず、第一回目の試験で前例が有りませんから、参考にするなら「国家検定キャリアコンサルティング技能士検定」になるかと思います。実際、厚生労働省の資料を見ても、「技能士検定」は今般の『キャリアコンサルタント試験』の上位概念と位置付けられています。

 そうすると、「技能士検定2級」を視野に入れて準備するのが妥当かなと思われます(但し、これは推測ですので、ご自身でご判断ください。)ので、以下に想定質問を挙げ、ポイントをチェックしていきたいと思います。

1)相談者が相談したい問題は?/主訴は?
 何を相談したいのか、何を訴えたいのか、つまり来談目的を問う設問が考えられます。

 こうした「相談ごと」は、逐語の冒頭部分に表れることが多いのでしっかり把握してください。また、中盤以降の逐語に表れたことも含め、キーワードを漏らさないようにすることが解答のポイントです。

 詳しくは『理論講座』で使用した『レジュメ』や『論述講座』の資料等をご参考にしていただければと思いますが、解答内容としては「状況+相談ごと」を表現すれば良いと思います。

2)キャリアコンサルタントが考える相談者の問題は?/(相談者の本当の)問題は?
 次に相談者自身が気づいていない問題を問われる設問が考えられます。これはキャリコンの見立てであり、CDAで言うところの「クライエントの問題」になると思います。

 但し、CDAでは自己概念に関した内的な問題に焦点が当たっていましたが、キャリコンになると、内的な面(=自己理解他)に加え外的な面(=仕事理解他)も対象になりますので、「問題」は多面的になります。

 「多面的」ということは問題はひとつではないということですね。ですから、自己理解面の問題、仕事理解面の問題、そして、それ以外にもうひとつ位「問題」を挙げると良いでしょう。

 ここで注意しなければいけないのは、根拠をしっかり把握すること。根拠は必ず逐語の中にあります。裏を読み過ぎて独善的な見立てとならないようにしてください。

 着眼点については上記『レジュメ』や『論述講座』を参考にしてください。また、複数の問題を挙げる訳ですから答案用紙には箇条書きが良いと思います。箇条書きと言っても①、②と番号をふれば改行しなくてもすみますので、答案用紙のスペース節約にもなります。いづれにしても、文字の大きさ、読み易さも含めて採点者に優しい答案を心掛けてください。

3)どこに目標を置いてどんな方策を?/今後の展開は?
 いづれにしても今後の展開が問われる設問も予想されます。今後の展開が問われたら、どこに目標を置いて、どんな方策が考えられるか、そこを述べれば良いと思います。

 まず、「目標」ですが、相談者が相談に来て、「相談ごと」を持ちかけています。さて、この面談にどんな「期待」を持っているのでしょう?

 一気に問題解決? 思った以上の成果? だと最高ですが、通常そこまでは期待していないと思います。また、高すぎる目標は抵抗を生みます。実際、自分でも何とかなるだろうか、自信がない、見捨てられたらどうしようとまで思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 そこで、まず「相談ごと」に応えられる目標であること、大きな目標に至る第一ステップ的な、通過点的な目標にすることなどを心掛けると良いと思います。

 それを受けた「方策」は、「2)の問題」に対応した方策を考えてみます。そうなると、2)で挙げた複数の問題に効果的なそれぞれの方策を探せば良い訳ですね。

 こちらも複数の方策を挙げることになりますから、2)と同じように、番号付きで改行なしの箇条書きで答案をつくればいいでしょう。

 尚、箇条書き(番号&改行なし)にしておくと、後から修正もし易くなります。複数事項を挙げる場合、全体をひとつの文章にしてしまうと、それぞれ整合性を気にしなければいけなくなって修正が面倒になってきます。等案作成の知恵として考えてみてください。

以上が予想問題及びその対応ですが、全体として1つの設問、例えば「相談者が相談したい問題は何で、今後どのような展開をしていきますか?」といった包括質問になることも考えられます。

こうした場合には、まず、「相談ごと」に触れ、具体的な「問題」(自己理解・仕事理解他)を挙げて見解を述べ、「目標」と「方策」に言及するようにすれば良いと思います。

論述試験は得点源です。準備した分点数につながりますので、70点以上を目指して、残された時間を有意義に使ってください。

試験が始まったら焦りは禁物ですよ。ピンチになったら深呼吸をして『レジュメ』や『論述講座』を思い出してください。きっと答のヒントが見つかると思います。

(ご参考):〖キャリコン実践研究会
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