論述試験が近づいてきましたね。論述試験対策として簡単なアプローチはいくつかご紹介してきましたが、本日は第20回論述試験の解答例について公開したいと思います。
尚、解答例は正解を示すものではなく、また何らかの結果や効果を保証するものではありませんのであくまでもご参考としてご覧ください。
(第20回JCDA論述試験:解答例)
問い1
事例Ⅰは「入社2年目なので仕事のやり方が身についていない。これからは慣れていく。」と固定観念を押し付け、「自分でやろうとするのはいいこと」と安易な励ましを行うなど問題から目をそらす対応になっている。一方、事例Ⅱは、相談者は自分で問題に向き合う力を持っているはずと好意的関心を寄せ、「相談をためらう自分」という語りを受けて経験や状況を尋ね、内省を促している。そして相談者自身が「自分を守る必要があるのかな。」と自分のものの見方を新たに模索していくような対応になっている。
問い2
事例Ⅰ:「相応しくない」
理由:相談者の「自分の考え方」についての探索を一方的にさえぎり、キャリアコンサルタント自身の見解に誘導するような応答になっているため。
事例Ⅱ:「相応しい」
理由:ためらう時の気持ちを明確にし、受容・共感すると共に自己探索を更に促して自らの問題に向き合うような支援になっているため。
問い3
相談者は「自分でやってみることを大事にする」という基本的な考え方を持っていて、相談や質問をためらう傾向にある。そしてその考え方の根底には「能力がない」と思われたくない、「自分の弱さを見せたくない」といった思いが隠されていると、相談者の語りを通じて理解することができる。従って、相談者の問題は、”相談や質問は能力の無さ、あるいは弱みを露呈することになる”と強く思い込んでいるところにあると思われる。
問い4
相談者に「そんなに自分を守る必要があるのかな。」という自己概念に対する気づきが生まれたので、今後は新たな肯定的自己概念を見つけ、自ら問題を克服していけるように支援していく必要がある。こうした理由から、まず「自分を守る」ことの意味について問い掛けてみる。また、自分を守ることによって得られること、失うことなどを確認し、自分らしく仕事に前向きに取り組んでいくためにはどのようなものの見方や考え方をしたらいいのか、あるべき姿の明確化等も含めて展開を考えていく。
(以上)
尚、解答例は正解を示すものではなく、また何らかの結果や効果を保証するものではありませんのであくまでもご参考としてご覧ください。
(第20回JCDA論述試験:解答例)
問い1
事例Ⅰは「入社2年目なので仕事のやり方が身についていない。これからは慣れていく。」と固定観念を押し付け、「自分でやろうとするのはいいこと」と安易な励ましを行うなど問題から目をそらす対応になっている。一方、事例Ⅱは、相談者は自分で問題に向き合う力を持っているはずと好意的関心を寄せ、「相談をためらう自分」という語りを受けて経験や状況を尋ね、内省を促している。そして相談者自身が「自分を守る必要があるのかな。」と自分のものの見方を新たに模索していくような対応になっている。
問い2
事例Ⅰ:「相応しくない」
理由:相談者の「自分の考え方」についての探索を一方的にさえぎり、キャリアコンサルタント自身の見解に誘導するような応答になっているため。
事例Ⅱ:「相応しい」
理由:ためらう時の気持ちを明確にし、受容・共感すると共に自己探索を更に促して自らの問題に向き合うような支援になっているため。
問い3
相談者は「自分でやってみることを大事にする」という基本的な考え方を持っていて、相談や質問をためらう傾向にある。そしてその考え方の根底には「能力がない」と思われたくない、「自分の弱さを見せたくない」といった思いが隠されていると、相談者の語りを通じて理解することができる。従って、相談者の問題は、”相談や質問は能力の無さ、あるいは弱みを露呈することになる”と強く思い込んでいるところにあると思われる。
問い4
相談者に「そんなに自分を守る必要があるのかな。」という自己概念に対する気づきが生まれたので、今後は新たな肯定的自己概念を見つけ、自ら問題を克服していけるように支援していく必要がある。こうした理由から、まず「自分を守る」ことの意味について問い掛けてみる。また、自分を守ることによって得られること、失うことなどを確認し、自分らしく仕事に前向きに取り組んでいくためにはどのようなものの見方や考え方をしたらいいのか、あるべき姿の明確化等も含めて展開を考えていく。
(以上)