キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

キャリコン受験対策

今、やること

いよいよ試験まで1カ月というところですね。いえいえ、論述試験は19日後に迫ってきました。

ある程度準備を進めて来られた方はもう一度現状を振り返ってみる。また、準備が進んでいない方は、本気で残された時間を有効に使う作戦を考えてみる。そんな時期なのではないかと思います。

さて、すでにお気づきになっている点については答も自然に導き出せると思いますが、怖いのは「気づいていない点」ですね。

昨今の状況を見ていると、気になるのは、情報先行で、基礎・基本が疎かになっていると思われる点です。その結果、方向性を見失い、どうしたらいいのか、何が悪いのか気づけない。

国家資格になって合格率が格段に上がりました。その結果、真の実力がまだ身に付いていないのに資格を保有される方が増えています。そして、安易に、教え始めている・・・。

原点に返ってみましょう。厚労省や試験実施機関で合意されているのは、合格者は、「キャリコンの実力を持っている方」ではなく、「合格後、研鑚を積み、将来キャリアコンサルタントとしてお役に立てる『素質』が有る人(=スタート地点に立てる人)」です。

従って、合格後も「学ぶ姿勢」を持っていなければいけない。それがキャリコンとしてのアイデンティティです。

もし、あなたのそばに決め付けた言い方をする講師や”ホルダー”がいたら・・・、この点をチェックしてみて下さい。気づかない内にミスリードされているかもしれません。(勿論、立派な方もたくさんいらっしゃいます。)

大事なのは学ぶ姿勢、「一緒に学んでいきましょう」という姿勢ですね。この姿勢が無くなったら単なる受験屋であり、ご支援とは無縁になってしまいます。われわれキャリコン実践研究会もこの点を常に戒めているところです。


さて、ご受講されている方とお話していますと、相当混乱され、迷われている方が最近増えてきました。

ですが、われわれは大歓迎です。むしろ、迷い、自信を失くし、自分の道が見えなくなっている方こそ、ノックして頂きたいと思っています。なぜならばより深い「学び」につながるからです。迷い、悩む、われら”哀しい動物”は、そこに向き合い、学ぶことによって、成長していくんですね。

われわれは問題の解決は出来ないかもしれません。ですが、「一緒に学ぶ」ことはできます。そして、一緒に学べる方を求めています。


試験1カ月前のこの時期、もう一度ご自身の準備状況をチェックし最後の対策を行ってください。そうすれば結果は自然について来るのではないかと思います。

合格だけを考えて近視眼的になり小手先の対策に陥らないようにして下さい。合格は返って遠ざかってしまいます。そうならないように悔いの無い準備をし、自分のキャリアを積み上げていってください。


〔ご参考・・・現時点で募集中の講座〕

キャリコン実践研究会のホームページ
*基本ポリシーや受験対策のステップ、各種講座の全容を掲載しています。是非一度ご訪問ください。

テキスト・サブテキストのお申込
*試験合格の為の基礎、基本を理論面を加味して分かり易くまとめました。出題傾向や視点はJCDAとキャリア・コンサルタント協議会で違いますが、個別部分と共通部分を明確に区分し、どちらの試験実施機関にも対応できる内容になっています。面談力をつけるには基礎・基本をしっかり身に付ける必要がありますので、まずは、テキストをご覧になってください。

*また、傾聴基礎講座や口頭試問対策講座、論述対策講座に使用するサブテキストのご提供も行っています。講座にご参加できない場合にはご利用ください。

傾聴基礎講座のお申込
*面談は開始2~3分の対応に大きく影響されますので、開始から次の展開への移行を重点に、「どうしたらいいか」を徹底的に練習します。「どうしたらいいか」が分かっていないと、いくら練習しても効果が空回りしてしまいますので注意してください。

口頭試問対策講座のお申込
*面接試験で、あなどれないのが「口頭試問」です。「答え方」によっては折角の面談も減点になってしまう場合があります。減点を防ぎ、加点を狙う、そんな口頭試問に特化した講座です。

CC協議会向論述対策講座のお申込
*「論述試験」こそキャリアコンサルタントとしての基礎・基本が問われる試験です。小手先だけの対策では応用が利かず、悔しい結果になる危険性があります。基礎・基本を理解した上で、しっかり過去問を分析し、真の対策を行いましょう。(JCDA向論述対策講座は満席となってしまいました。上記サブテキストをご利用下さい。)

ペアワーク講座のお申込
*相談者役を経験できるという点でペアワークは有効な対策ツールです。しかし、ペアワークが苦手という方もいらっしゃいます。原因は相談者役からの不快なフィードバック?。当会のペアワークでは相談者役からのフィードバックは一切頂きません。あくまでキャリコン役と講師の間での意見交換に徹します。そして、キャリコン役と講師とのやりとりを聴くことが相談者役にとってはとても良い勉強になります。(安心してお申込ください。)

個別1to1講座のお申込
*受講生1名と講師1名のマンツーマン講座です。面談の入口から始め、それぞれの応答を逐次止めながら振り返り、進めていく講座です。応答の都度、振り返りますのでクセを直すのに最適です。

個別ロープレ対策講座のお申込
*講師2名がお一人の受講生に対して「相談者役」と「試験官役」を担い、本試験を想定した実践形式の講座です。事例を十分に理解した講師が「本物の」相談者役を担当しますので、隠れた背景などにもしっかりご説明が出来ます。試験に出題される「事例の深さ」を、本試験前に是非、味わってください。

「問題」って何だァ!(3)

2回にわたってJCDAがとらえる「相談者の問題」を確認してきました。そこで、今回はJCDAとは違った問題のとらえ方をするキャリア・コンサルティング協議会について見てみたいと思います。

ご承知の通り、キャリア・コンサルティング協議会はキャリア・コンサルティング技能検定(技能士試験)を実施していますので、問題のとらえ方としては技能士試験と同じ視点を持っていると考えられます。

そこで、参考になるのが、厚労省の「キャリア形成を支援する労働市場政策研究会報告書」や「キャリア・コンサルティング技法等に関する調査研究報告書の概要」(いわゆるマニュアル)です。(要点については当会「キャリコン実践研究会」の『テキスト』にまとめていますので、お持ちの方は参考にしてください。)

上記マニュアルには「キャリア形成の6ステップ」が載っています。そして、キャリアはこの6つのステップを通じて形成され、キャリア・コンサルティングはこれら各ステップを通して支援するものとされています。

そうすると、キャリアを考える場合、各ステップについてどの程度出来ているのかをチェックすることから支援は始まります。チェックした結果、形成が不十分だったら、それが「問題」です。

6つのステップの最初のステップは「自己理解」です。自己理解と言っても大変に広いわけですが、
 1)職業興味や価値観といったキャリア志向性
 2)過去の経験
 3)職業能力等
 4)個人を取り巻く諸条件
といった分野になります。

お話を聴きながら、興味や価値観はどうか、経験についてはどうか、仕事上の能力は、と確認していくわけですね。但し、質問の連続では話したいことが話せませんので、受容・共感しながら上記の達成度を感じ取ることも重要です。このへんは協議会、JCDAに限らず、キャリコン共通の傾聴姿勢がポイントになります。

このように、問題を幅広くとらえようとしますので、JCDAの様に根幹となる問題を探すというよりも、網羅的で、問題は複数になることが殆どです。職業興味や価値観についてはある程度自己認識しているが、過去の経験については十分整理されていない。ノウハウもあるはずなのに自分の強みが分かっていないということであれば、「経験の振り返りが不十分で、自分の強みについての自己理解が不足している点が問題」ということになります。

更に、実務能力についての理解はあるが、管理能力についての自己理解は不十分ということであれば、その点も「問題」に付け加えていいでしょう。

また、同時にキャリアは仕事がテーマですから、第2ステップである「仕事理解」も面談の当初から話題に上がってきます。「仕事理解」は、
 1)仕事の責任と内容
 2)作業環境と条件
 3)従事者の資格・要件
から、14)追加情報の資源まで幅広くありますので、上記マニュアルで範囲を確認しておいてください。

尚、協議会でも”2つの問題”があります。
イ)相談者が相談したい問題
 相談者が感じている問題です。”相談ごと”として冒頭から出てくることでしょう。キャリコンとしては、まず受容です。そして共感。 

ロ)キャリコンが考える相談者の問題
 これが「真の問題」です。相談者が気づいていない問題ですから、キャリコンが見立てていくことになります。そして、論述試験や口頭試問で問われるのはこの「真の問題」です。 内容は、上記の通り「自己理解」、「仕事理解」となります。

以上見てきました通り、キャリア・コンサルティング協議会とJCDAでは「問題」のとらえ方が全く異なります。受験機関と問題のとらえ方を間違えたらアウトですね。受験指導機関では片方に片寄った指導をしたり、両者を混同して指導しているところもあるような噂をききますが、まずはしっかり受験機関に合わせた問題の把握をしてください。

「問題」については以上ですので、ここで終わりにしたいのですが、ここまで来ましたので、次回、オマケを少々記載したいと思います。

「問題」って何だァ!(2)

(続き)

前回、JCDAの考え方として「2つの問題」をご紹介しました。
 イ)「エンジンの故障的問題」
 エンジンが故障した車は誰が運転しても動きません。従って、車(事柄)と運転者(人)は無関係で、問題は「事柄」単独で存在します。

 ロ)「自己概念が絡む問題」
 一方、就職活動が上手くいかないケースなどは就職(事柄)と応募者(人)が密接に絡む問題です。事柄と人が絡む問題のことをJCDAでは「自己概念が絡む問題」と呼んでいます。

 キャリア相談に来る相談者が抱える問題は、ほとんどがこの「自己概念が絡む問題」です。従って、キャリコンが事柄だけを単独で取り上げるようなアプローチをしてはいけないとされます。尚、この事柄だけを単独で取り上げるアプローチのことをJCDAでは「問題解決」と呼んでいます。

 やってはいけないことですが、ついついやってしまうのが「問題解決」的アプローチです。なぜかと言えば、2つの理由があるからと、JCDAの理事長が書いた『論文』には載っています。

1)相談者の話し方
 相談者は、自分自身の何がその経験を”問題”にしているのか、問題状況を形成している自分サイドの要素(考え方、過去の経験、価値観・・・)を自覚していません。

 その為、「その問題(事柄)が単独で存在しているかのような話し方」になるとされます。

つまり、相談者は、自分の人物特性(考え方、過去の経験、価値観・・・)が問題を作り出しているなんて思いもしないので、事柄に関する問題だけを話ことになると言っている訳ですね。

本当は自分の人物特性が絡んだ主観的な事実を話しているのに、あたかも客観的な事実のような話っぷりになる。これは、仕方ないことですね。こうした意味から、キャリコンが向き合う「自己概念が絡む」問題は、相談者には「見えない問題」であると例えることもできます。

それに対し、相談者が語り始める問題は、事柄に着目した問題ですし、相談者にとっては「見える問題」です。ですが、そのことが「真の問題」=「自己概念が絡む問題」と勘違いし、「問題解決」に走ってはいけませんよと言っているんですね。

では、どうしたら「真の相談者の問題」に迫ることが出来るかというと、背景や主訴(感情)、意味(考え・価値観)に関わっていくことになりますが、詳しくは『
テキスト』を参考にしてください。

また、どんな話っぷりでも受容・共感していくことがキャリコンには求められますので、このへんが最初の試練になるかもしれませんね。でも専門家になる道ですから、がんばってください。

2)キャリコンの思い込み
 もうひとつが「キャリコンの思い込み」です。キャリコン自身が、自分の経験や知識に照らして「その問題は○○(事柄中心)だ」と思い込んでしまうしまうことが挙げられます。

これはその通りですね。自分の経験や価値観で応答してはいけません。論述問題の出題を見ても明らかです。

以上ですが、相談者とは、問題状況に関して「事柄」面しか見えていないものだ、と考えてみると分かり易いかもしれません。それを、人の面、つまり人物特性と事柄を結び付けて、自己理解・自己探索の支援をしながら「本当の問題」(自己概念が絡む問題)を相談者と一緒になって明確にしていく。それがキャリコンの役割なんだと思うと、面談の進め方が見えてくるかもしれません。

いづれにしても、「主訴・問題の把握」はJCDA試験の根幹ですので、納得がいくまで整理しておいてください。「キャリコン実践研究会」でお申込実績がある方は、メールでのお問い合わせにも応じますので、かつて立石が発信したメールに返信する形でご連絡ください。


以上で「JCDAが言う『相談者の問題』」のご紹介は終了です。ですが、折角ですので、「キャリア・コンサルティング協議会が言う『相談者の問題』」も次回少し触れてみたいと思います。


斜体字の部分は私の解釈です。勘違い等ありましたらお許しください。
(ご参考)
Facebook『キャリコン実践研究会』、『実技試験対策テキスト

※ JCDAとキャリア・コンサルティング協議会。それぞれに特徴や良い点がありますので、キャリコン実践研究会では、受験先によって別々の指導を行っています。特に「論述試験対策」については、教材及び講座を分けています。

(続く)
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