キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

キャリアコンサルタント試験

第13回キャリコン試験向「無料対策説明会」

第12回の試験結果が発表になり、受講生の方々から嬉しいご報告を頂いております。中には論述90%以上+面接80%以上という方もいらっしゃって感激。この方は非常に熱心な方で、当会の全プログラムを受講し、「個別ロープレ対策」に何度も通って来られました。

さて、第13回の国家資格キャリアコンサルタント試験は本年11月に開催されます。

11月と言うとまだまだ先、と思ってしまいますが、学科、論述、ロープレと3種類の対策が必要になってくることを考えると、時間の余裕はそれ程無いと思われます。

当会がご支援を始めて9年目になりますが、国家資格化されたのは4年前です。最近は出題形式も決まっていて、合格率も高く、番狂わせの少ない安定した試験になってきたような気がします。

ならば、この調子でと考えたくなりますが、そろそろ講座運営についても見直しをしなければいけない時期だと思っています。継続は力であり、貴重なものですが、同時にマンネリという懸念も高まってきます。主催者としてはこの点をしっかり認識しておかなければいけません。

と言うわけで、当会の各講座について見直しを行っています。ポイントは効率化。限られた時間の中でどうやって合格力を身につけるか。そんな観点から現在、新しい講座編成を検討中です。(まだ、メンテナンス中ですが、是非「キャリコン実践研究会のホームページ」をご訪問下さい。)

そこで、まずは受験生の疑問にお答えし、新しい講座をご説明するところから始めようと、下記の無料対策説明会を開催することにしました。8名限定で申込順ですので、お早めにお手続きしてください。

無料対策説明会
日 時:2019年9月25日19:00~20:30
場 所:FORECAST新宿SOUTHビル6階
(東京都新宿区新宿4-3-17)
参加費:無料
お申込:「ここ」をクリックしてください。
(主な内容)
 ◎ 実技試験の概要と対策ポイントの解説
 ◎ 当会の今までの活動概要と新たな対策内容のご紹介
 ◎ 試験に対しての質疑応答

JCDA的「主訴」とは(考察)

JCDAで国家資格キャリアコンサルタント試験を受験しようという方にとって、「主訴」の把握は大きな課題です。ですが、「主訴」の明確な定義が示されているわけではなく、よく分からずに受験に臨むケースも多々あるような気がします。そこで、われわれなりに整理してみたいと思います。

JCDAの特徴は「来談目的」と「主訴」そして「問題」を区分していることです。

例えば、技能士2級試験も実施しているキャリアコンサルティング協議会では、ほとんど「主訴」という言葉は出てきません。その代わり「相談者が相談したい問題」という表現を使い、JCDAで言う来談目的に主訴を含めたような概念を示します。

では、どうしてJCDAでは主訴を取り上げ、来談目的や問題と区別しているのでしょう? そのルーツは『経験代謝』にあるのではないかと思います。『経験代謝』とはJCDAが行うキャリアコンサルティングの手法です。

『経験代謝』では、自己概念の成長を促すのがキャリアコンサルティングの役割であり、成長を妨げているもの(=否定的な自己概念を引き起こす偏った考え、価値観、経験の捉え方)が「問題」であるとしています。

では、その「問題」を突き止めるにはどうしたらいいのか?

「問題」はこころの奥に隠れていますのでなかなか見つけにくいものです。見つけにくいものなら「ヒント」を探すのが効果的ですが、そのひとつが「感情」ということになります。(自己概念の影)

「感情」は外部の刺激が引き金になって、その人の考えや価値観などの準拠枠によって引き起こされるものと考えられますから(善し悪しは別にして)「正直な気持ち=本音=訴えたいこと」ということになります。つまり、「問題」が火元だとすると「感情」は煙という訳です。

通常、こころの中ではいろいろな感情が湧き上がり複雑な心境を呈します。ですからその中でも「一番強い感情が『主訴』である」とわれわれは考えました。

では、「来談目的」と「主訴」を分けているのはなぜなのでしょう?

「来談目的」は相談者の問題意識であり主観的なもの、つまり、現状をどのように捉えているかを頭で考えたものです。従って、建前やこうありたいという願望も含まれてきますので「問題」の把握を一層難しくしてしまいます。自己概念の成長を妨げる人物特性に関わる問題にたどり着くためには、思考のバイアスを外したピュアな本音、こころの叫びとしての「感情」の把握がどうしても必要になります。ここに「来談目的」と「主訴」を分けた意味があると思われます。

主観的な問題意識と本当の問題が一致していれば「お仕事相談」で事足りるかもしれません。ですが、こころの中は複雑であり、悩みを抱える相談者の多くは経験の中に答が埋もれています。JCDAの出題はそんな事例がベースになっているのではないかと思います。

こうしたことから、「JCDAで取り上げる主訴」は「問題」とリンクしたものとなります。ですから、評価区分の記載は「主訴・問題の把握」になっているのでしょう。「主訴」と「問題」を別々のものとして切り離して捉えないよう十分注意してください。
 JCDAが考える「主訴」:主要な訴え=一番強い感情(当会の考え)
 JCDAが考える「問題」:人物特性に関わる考えや経験、価値観 

また、「感情」は言語面だけではなく、非言語面でも表現されるものです。逐語でしか出題されない「論述試験」で「主訴」が問われないのはこのためではないかと思います。


キャリアコンサルティング協議会には別のアプローチ/手法があります。どちらが正しいということではなく、キャリアコンサルティングにはいろいろなアプローチがあるということです。但し、受験段階では両者を混同/併用することだけは避けてください。学習の第一段階では手法を正しく理解し、習得することが大切です。

(ご参考)
キャリコン実践研究会HP
理論講座」: 5月19日(日)12:00~13:30
テキスト・サブテキスト

急がない!

例えば、試験や研修でロープレをやろうとすると、どうしても・・・得点しよう、結果を出そうとして気負ってしまうことがありますよね。その結果、(なぜか)失敗してしまう。

さて、国家資格キャリコン試験は合格基準が60点以上/100点。論述試験を含めた合格率は60~75%程度です。それに、面接は相手があるし答がひとつではありませんので、流動的と言うか落とし穴がいっぱいある試験といっても過言ではありません。

このように考えてくると、面接試験に臨むにあたって「得点を稼ぐ」というよりは「失点を防ぐ」という視点に立った方が良いのではないかと思います。

失点を招く最大の要因は「関係構築の失敗」です。その典型が「お気持ち」なり「問題」なりを何とか訊き出そうとする強引な展開にあります。

こうならないようにするには、一にも二にも「急がない」ことです。

お話を正確に伝え返し、ついていく。言語的追跡ですね。焦って訊き出そうとするのは禁物です。こんな時こそ「進まなければ、それでも良い!」とゆったり構えましょう。実際のところ、インテークであれば「現状把握ができれば十分」といえる面もあります。


では、試験直前の対策として。
伝え返し中心に話を進め、お話が一段落、沈黙となったら・・・

例えば、「少しお話を整理させていただいてもよろしいですか?」とそれまでのお話を「要約」してみましょう。

その結果、お話が続いたらまたフォローしていきます。それでもお話が止まったら・・・

「では、少し質問させていただいてもよろしいですか?」とイニシアチブを取らせていただくことをお断りした上で「質問」してみる。

この段階では、JCDAの場合、考え・価値観や経験に焦点を当てると有効です。(協議会の場合には、自己理解、仕事理解に関したことで、情報不足の方を中心に質問してみます。)


尚、この様なアプローチをしてもお話が続かない場合があります。(それは、非言語の面や受容・共感等面談にはいろいろな要素が絡んでくるからです。)

ですが、ムリに話を訊き出そうとするのではなく、相談者のペースに合わせようとするその姿勢こそが、キャリアコンサルタントに相応しい基本姿勢として評価されるのではないかと思います。

(ご参考)
キャリコン実践研究会ホームページ


まず、現状把握

国家資格キャリアコンサルタント面接試験。JCDAが自己への探索を中心にアプローチしていくのに対し、協議会は違ったアプローチを基本としているようです。

評価区分は、態度、展開、自己評価の3つ。

「態度」は易しく言えば、受容・共感できるか、自分主導ではなく相談者の自主性を尊重した傾聴姿勢ができるかですね。こうしたことを態度と呼んでいるんだと思います。(最初の3分間、まずは受容・共感に努めてください。)

「展開」は流れ、傾聴をベースにしてどう進めていくか。ここで基準となるのが「キャリア形成の6ステップ」です。その中でも「自己理解」と「仕事理解」。

自己理解は自分についてどんなことを語っているのか?仕事理解は同じく仕事についてどんなことを語っているか?がヒントになります。

注意して頂きたいのは、どうして? どうして?と質問し過ぎないこと(但し、仕事の内容が出てこなければ、どんなお仕事?と聴いてみましょう。)。

ここでは解決を考えるのではなく、あくまでも「現状把握」と考えてください。JCDAと違って協議会では課題を網羅的に抽出することに主眼を置きますので、ひとつのことを掘り下げようとすると話が進みません。

現状把握ができたら、要約をして目標を設定します。この時、目標は合意して頂けるようすぐ手の届くもので、それだったらやれそうだ!やってみよう!と思えることでなければいけません。そのためには「相談者が相談したい問題」に関連付けることがポイントです。

評価区分の最後は「自己評価」ですが、これはロジャーズの「自己一致」に近いものと考えてみてください。

自己一致とは、自分が実際どんなことをやって(行為)、その行為を正しく把握していて(認識)、そのことを分かり易く表現できる(説明)ということを意味しています。

つまり、口頭試問ですね。ですから、受容・共感出来ていないのに「お気持ちに寄り添えました」なんて言ったら・・・、ちょっと心配ですね。

こうしてみると、協議会で受験する人は「展開」の中の「現状把握」がカギになるのではないかと思います。繰り返しになりますが、問題を「探そう」としないこと。あくまでも、今、どうなっているか、の現状把握です。ここが分かれ道になるのではないかと思います。頑張ってください。


火のないところに

国家資格キャリアコンサルタント論述試験は、両機関とも従来の出題形式を踏襲しており、当会で論述対策を行った方にとっては解答しやすかったのではないかと思います。

さて、いよいよ面接試験ですね。

JCDAの評価区分3つの内のひとつ、「主訴・問題の把握」から面談対策について考えてみましょう。

「主訴」とは何か?

それは、文字通り、主な訴えということであり、一番訴えたいこと。こころの叫びのようなものと捉えてください。

「来談目的」が頭で考えたもので表層的なものだとすれば、「主訴」は内面的なもの、自分ではコントロールしにくい(従って、説明しにくい)「感情」と考えれば分かりやすいのではないかと思います。だから、受け止めて欲しい! それも無条件で。

では、「感情」はどこから生まれるのでしょう? ABC理論を待つまでもなく、それは考え、価値観、経験や信念に基づく「ものの見方」からですね。

「ものの見方」自体は個人特有のものですので良いも悪いもありません。ですが、ある状況に遭遇した時、ストレスを生み、自分を見失い、動けなくなってしまうほどのダメージを受け、こころの叫びとなって感情が発露しているとなったら・・・それは「極端なものの見方」つまり「思い込み」の仕業であり、それが「問題」ということになります。

よく、火のないところに煙は立たないと言われますが、「煙」が「主訴」で「火元」が「問題」と考えれば、両者の関係がよく見えてくると思います。


さて、面接への応用ですが、「感情」を掘り起こそうとしたり、分析しようとしてはいけません。

「感情」は「煙」であり、捕まえよう、明確にしようとしても手の中には殆ど残りません。インテーク面談の場合には「感情」は受け止めるだけ、反映するだけ、共感するだけでいいのです。

それよりもキャリコンとしてやることは「火元」を見つけることです。「火元」を見つける為には「煙」がサインになるという話で、「感情」を明確にすることが目的ではないことをしっかり認識してください。

「感情」を言葉で訊き出そうと質問に走っていませんか? 「感情」はそもそも言葉で理解するものではありません。感性、感受性で受け止めるものです。

そのためには、まず「煙」が立っている状況について語ってもらいましょう。どんな仕事(活動)をしているのか、どんな生活をしているのか、それをどんな表情で、どんな口調で、話してくれるのか。

これができれば「感情」を感じ取り「主訴」を見立てることが出来るはずです。そうすれば、その「主訴」はどこ(どんな「ものの見方」)からくるか、「火元」つまり「問題」に迫ることができると思います。

JCDA受験者はこうした点をしっかり整理しておいてください。

(ご参考)
キャリコン実践研究会
「テキストのお申込↓」
https://www.cconsupport.com/テキスト等/

第7回面接試験に向けて(2/2)

協議会の面接試験が終わりましたので、今週末はJCDAの面接試験ですね。

JCDAの試験でも、協議会と同じで、最初に注意することは「信頼関係の構築」です。「第7回面接試験に向けて(1)」でも触れましたが、相談者に丁寧に対応し、受け止めることが大事です。

よくカウンセリングでは、「何を悩んでいるのかではなく、どうしてそのことを悩んでいるか」を聴き取ることが大事だと言われます。

ここで、「何を」にのみ着目すると、JCDAが嫌う事柄中心の問題解決志向に陥ってしまう危険性があります。

そうではなくて、「どうして」に着目してみると、まず「何を」を正確に、あるがままに、無条件で受け取る必要があります。そうすることで相談者と同じスタートラインに立つことが出来ます。ここが、「第7回面接試験に向けて(1)」でも触れた重要性です。

面接試験では、相談者から説明された状況・事柄について反論してはいけませんよ。どんなにつまらないことだと思っても、相談者にとっては「重大事」です。そこに相談者固有の「意味」があるんですね。この「意味」が「どうしてそのことを悩んでいるのか」の答になります。

この部分はご自身の価値観との戦いになりますので、日頃のロープレ練習がものを言うことになりますが、もう試験直前ですので、とりあえず無条件で受け入れることを強く意識して試験に臨んでください

さて、JCDAではこの後の展開が協議会と違ってきます。上述の「相談者固有の意味」は「考えや価値観」に現れます。それが「自己概念」につながったりしているわけですね。

「考え・価値観」が妥当なものであればいいのですが、認知の歪みに近いものであった場合には「問題」ということになります。ですが、「問題」は隠れたもので、相談者自身は気付いていないものです。ですから、キャリコンが「見立て」ます。そのヒントになるのが「感情」です。従って「感情」を言い換えたりすることは厳禁です。そのまま無条件で受け取り、「反映」することが求められます。

さて、「考えや価値観」は相談者の経験から作り上げられてきますので、JCDAでは「経験」を重んじます。「経験代謝」の考えなどはその典型ですね。ですから、「この考えや価値観はどんな経験から作られてきたんだろう」という視点を持つといいでしょう。

現状を確認でき、面接中盤になってきたら、是非「経験」に着目してください。きっと新たな展開が見えてくると思います。

試験直前ですので、あまり難しいことを考えず、まずは頭を空っぽにして「現状」を無条件に受容すること、そして現状が正確に把握出来、考え・価値観が見えてきたら、「経験」を伺ってみる。そんな視点を持つといいのではなかと思います。

(ご参考)
キャリコン実践研究会ホームページ
各種講座のご案内をしています。基礎から応用まで系統立てた学習プログラムをご用意していますので、一度ご覧ください。

テキスト・サブテキストのお申込
当講座で使用するテキストやサブテキストを有償提供しています。

ニュートラルゾーン

第5回試験に向けて『テキスト』の改訂は終わりましたが、まだまだ落ち着かない日々が続いています。試験から試験へ、それはまさに「トランジション」と言えるかもしれません。

受験のことを考えてみた場合、第4回で受験された方は合否によって今後の方向が変わってきます。また、新たに第5回で初受験される方にとっても、養成講座が終わり、今後のやり方次第で試験結果が変わります。

「トランジション」は、何かが終わり、ニュートラルゾーンがあって、そして何かが始まる、という3段階で構成されますが、その中でも中間の「ニュートラルゾーン」がとても重要です。

と言うのも、トランジションとは”単なる変化”ではないからです。内的な変化、そうしたものがないとトランジションとは言わないんですね。それで、内的な変化を経験するのが「ニュートラルゾーン」ということになります。

こうした点は、なんだかJCDAの「問題解決」と「自己探索」の関係にも似ていますね。内的キャリア/外的キャリアという言葉もある様に、キャリアコンサルタントにとって内的な対応は欠かせない要素です。

ニュートラルゾーンは中途半端な時期でもありますが、そうした状況の中で、自分なりに「意味」を探すことができたら、新たな学びにつながりますので、この時期を有効に使っていただければと思います。

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←第5回用『テキスト
 今回はJCDAとCC協議会の違いについて、記載箇所を明確にしました。




さて、国家資格キャリアコンサルタント試験が始まって1年が経ちました。この間いろいろ混乱はあったものの、一応の落ち着きを見せてきたような気がします。しかしながら、一方で不具合と思われる点もいくつか浮き彫りになってきました。

ひとつには、JCDAとキャリア・コンサルティング協議会のアプローチの違いです。違いがあることは当然ですし、「ひと」を相手にする資格の性格上、複数のアプローチが有ることは良いことだと思います。

問題は受験生を支援する側でその違いがしっかり把握されているかということです。養成段階・対策段階で、主催者側・講師側で、その違いに沿った対応が出来ていないようなお話を時々お伺いします。当会も気を引き締めていかなければいけないと思います。

また、学科試験と論述試験が同日にあり、その1~2週間後に面接試験という期間の短さも気になります。初受験の方にとっては学科と実技を併行して準備しなければならず、相当な負荷となり、面接試験への準備不足となってしまうような気がします。

以前のCDA試験では、学科試験と面接試験の間が2カ月弱ありましたので、面接試験対策もしっかりできた方が多かったようです。

以上、支援機関や準備期間を考えただけでも今の受験生は大変だと思います。それだけに、ニュートラルゾーンをしっかり活用し、自分にとっての受験の意味や合格への準備計画をこの時期にしっかり考えていただければと思います。

第4回キャリコン試験に向けて

第3回の試験結果が発表となって、受講生の方からもいろいろとご連絡いただくようになりました。

まず、合格率や平均点等を見ますと、3回目となり、やっと落ち着いてきたかなという印象です。

かつて、70%を超えた異常なる合格率は影を潜め、60%台という妥当なレベルになってきました。また、2つの試験実施機関で20%もあった合格率の差も、ここに来て3~4%に縮まっています。

過去問の分析は受験生にとって必須事項ですから、キャリコン実践研究会でも「論述基礎講座」や「サブテキスト」あるいは「過去問分析資料」に反映していますが、それぞれの実施機関の特徴も見えてきたような気がします。

また、それは面接試験へのガイドラインとなっているようですから、過去問分析から始めてしっかり論述対策をやるのは、面接試験対策にもなるということですね。ですから、論述試験と面接試験は表裏一体となっていて「実技試験」と言われる所以だと思います。

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どちらで受験するか、という点も受験生としては大きな課題ですね。

JCDAはカウンセリング面に強く、心情や現状のみならず、背景や内面まで対象を広げ、こころや認知といった心理面から真の問題に向き合っていくアプローチをとります。

実際、クライエントと個室でお話していくと、こころの持ち様が問題となってくることもありますので、そうした背景を捉えた心情面の理解が不可欠となります。

一方のキャリア・コンサルティング協議会の方は、JCDAに比べると、ガイダンスやコンサルティング的な色彩が濃く、個室での面談というよりは窓口での対応力を重視しているようです。

つまり、仕事に就きたい、転職したいというクライエントに対し、自己理解、仕事理解の両面から適職に導いていく、情報提供していくというアプローチです。

そこで、どちらで受験するか、ということですが、まず第一に、どちらで学んだか、ということですね。2カ月先の受験を考えた場合、「乗換」は危険です。

もし、これから数回先の受験を目指して新たに勉強を始めたいという方であれば、上記特徴を参考にしてください。

それで、上記特徴を考えた場合、窓口経験(公共機関、大学、企業等)があり、労働市場(求人・求職)の情報に詳しい人は協議会が有利だと思います。(協議会で受験される方はこの点の情報収集を日頃からやっておいてください。)

一方で、窓口経験が少ない方は、基本から学ぶという意味でJCDAから入っていく、受験する、資格を取る、実践力を磨くというご自身のキャリアパスを考えてみるといいかと思います。

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 『受験対策テキスト
 A4 80数頁で作成しています。
 JCDA、協議会両用で、
 共通対策、各個別対策を
 まとめています。






但し、受験機関を選ぶのに、公式はないと思います。

それこそ、自己理解と対象理解(試験、仕事、環境等)の両輪が必要です。また、両試験機関に共通した基礎・基本がありますので、その点の理解と習得は不可欠です。

頂いたお便りを拝見していると、それぞれのご事情を抱えながら、それぞれがんばって来られたんだなという想いを新たにします。

しかし、結果は右にも左にも出る。中には1点で!、と言う方もいらっしゃいます。

ん~、1点! キャリアコンサルティングに長年かかわってきますと、ついつい「意味」を考えてしまいますね。職業病でしょうか。その方にとっての合格の意味、不合格の意味。今、ここでの意味。長い人生の中での意味・・・。

答は出ませんが、考え続けることに、この試験に向き合っている「意味」があるような気がします。

自己一致

第3回の面接試験が終わり、今は一息・・・、だが気になる点も・・・、と言ったところでしょうか。

結果が発表になるまでのこの時期、試験から解放される時期でもありますが、この時期だからこそ一味違った学びが出来るという特別な時期でもあります。

試験という経験・実績が残った。だが、その客観的な評価は出ていない。今、可能なのは、主観的な評価だけ。

一致、不一致は主観と客観の視点です。是非、試験の振り返りを行い、出来たところ/良かったところ、出来なかったところ/改善すべきところを書きとめてみてください。結果が出てしまってからでは、結果が前提となってしまいますので、「振り返り」ではなく「反省」になってしまいます。

大事なのは、自分でどう思ったか?です。お話の展開に沿って、自分の中で何が起こっていたか? どんなことに反応したのか? どんなふうに反応したのか? 試験と違って時間に制限はありませんのでじっくり自問自答してみてください。

これが、自己理解であり、自己探索の世界です。自分は何に動かされるのか? その視点を持つことによって相談者/クライエントの心情や考え・価値観についての理解が深まります。

少しの時間でも結構ですから、コーヒーでもお伴にして振り返ってみてください。まとまらなくてもOKです。こころに浮かんだ言葉を記してみるだけでもいいと思います。

試験が上手くいかなかったと思われる方には、苦痛を伴う作業かもしれません。ですが、自分から一歩離れて(「外在化」と言います。)何が苦痛なのか、何を苦痛だと思っているのか、そのあたりから始めてみてはいかがでしょうか。答は見つからなくてもいいですよ。自己理解の為の「問い」を持ち続けることが大事です。

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上手くいかなかった原因が練習不足だったら仕方ないですね。日常のままでOKなら、資格は必要ありませんし、日常では何ともならないから専門性が必要なんですね。そこに、国家資格の意味がある訳です。

専門性となると、やはり特別な勉強と訓練が必要です。仲間同士の練習がこの専門性に裏打ちされたものであればいいのですが・・・、そうでないと「練習している」と勘違いしてしまう。その結果、頑張ったのに! 自分には向いていない!と思い込んでしまいチャレンジを諦めてしまっては勿体ないと思います。

また、よく勉強されているのに実際にやってみると上手くいかない、という方もいらっしゃいます。これは永遠の課題で、やはり勉強と実技訓練の両方が必要である所以です。(わたし自身もまだまだ勉強不足ですし、実際にやってみると上手くいかないことが度々あります。ですから、勉強→実践→振り返り→勉強のサイクルが必要なのだと思います。)

経験があるからというのも油断になってはマイナスです。面談経験や他の資格保有、いづれも本当に専門性が身に付いていればチカラになりますが、言い訳になっている場合も見受けられますので、ゼロからの学び直しという姿勢が求められるところです。

勉強もしている、訓練もしている、だけど本試験では上手くいかないという方の場合は、いろいろなケースが考えられます。従って、個々の状況をお伺いしないと何とも言えませんので、実際にカウンセリングを受けてみることをお奨めします。


タイトルの「自己一致」は、ロジャーズの3つの態度条件のひとつです。カウンセラーとして面談が上手くいっていようがいまいが、その状況を正しく自分自身で認識している状態を言います。

例えば、客観的に第三者から見て面談は上手くいっているようには思えないといった場合、カウンセラー自身も上手くいっていないと感じているのであれば、これは自己一致していると言えます。(逆に、上手くいっている/そう思っている場合も同様です。)

口頭試問で、出来たところ/良かったところ、出来なかったところ/改善すべきところについて質問されるのは、この自己一致が問われていると考えられますね。

面接試験、最後の準備

面接15分間の流れをイメージできないで困っているというお話をよく聞きます。よくよく聞いてみると、「どうやって進めていったら・・・」と。

そうですね。少し整理してみましょう。まず、「流れは相談者が作るもの」と考えてみましょう。そうすると、どうしますか?

ハイ、”まずはお話を聴いて”となりますね。これがスタートです。 何かCC側で進めようとするから難しくなるんですね。

頭を空っぽにしてとにかくお話を聴く!、こういう覚悟が必要かと思います。

お話が始まったら受容ですよ。どんな内容でも無条件で受け入れる。頭で”考え”てはいけません。とにかく受け入れる。些細なことでも、え!と思うようなことでも受け入れる。できますか?(ここは練習が必要なところですが、試験直前ですので、理屈抜き、とにかく考えないで、まずは受け入れてください。)大事な大事な信頼関係構築の第一歩です。


さて、面接試験で取り上げられる事例は、ほとんどが「AかBか迷っている」ケースです。(JCDAでは特に顕著です。)従って、流れとしてはAとB両方のお話を聴くのが当たり前ですね。時々、どちらかだけを最初からこと細かく質問してしまい、 撃沈してしまうケースが見受けられますので注意してください。

また、片方だけを聴いて「問題」を早合点するのも危険です。「主訴・問題」はAとBを聴いた後でやっと見えてくるものだと思ってください。

そうしてみると、最初の5分はAを聴き、次の5分でBを聴く。残りの5分で見えてきた「問題」 にかかわっていくとイメージする手もあります。

Aのお話で5分持たなかったら、応答が不十分なのだと思います。逆に、6分以上Aのお話が続いていたら、細かい質問や脈略のない質問を続けるなどして単なる情報収集に終わっている心配があります。

インテーク面談の最初の5分ですから、冒頭から掘り下げてしまっては全体像が見えてきません。相談者が置かれている状況がある程度見えてきて、見当がつけられれば十分です。5分以上Aのお話が続いている思ったら、Bのお話に「展開」することも必要でしょう。

こうして、AとBのお話を聴くことが出来たら、だいたい10分です。そうすれば、「主訴・問題」(JCDAでは合否の分かれ目です。)が見えてくるはずですから、最後の5分は考え・価値観を明確にし、意味を問い掛けていきます。これで15分くらいかと思います。

参考までに、意味が明確になったら、もう一度来談目的に戻り、目標の提案に移っていきます。このような大体のイメージをお持ちいただいたらどうでしょうか。(口頭試問にも応用できます。)

但し、お話を進めるのはあくまでも相談者です。そのことだけは意識し、頭を空っぽにして、ヒントとなるキーワードを聴き逃さないようにしてください。 

 
ここまで何度も講座に通っていただき、講師二人の口撃(?)に耐え、逐語を作り、テープを何度も聴き直してご努力されてきた皆様、その蓄積が本番でのチカラになります。堂々と、 そして、ご自分の為に、試験を受けてきてください。応援しています。
プロフィール
キャリコン実践研究会のブログです。皆様と一緒に学びながら、気づいたことを立石が綴っていきます。
ギャラリー
  • ニュートラルゾーン
  • 第4回キャリコン試験に向けて
  • 第4回キャリコン試験に向けて
  • 自己一致
  • 「見晴らし台」にいるということ(第2回結果発表)
  • 第3回用「テキスト」(改訂版)
  • 面接の後で
  • JCDAと協議会
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「お問合せ」ついては、上記リンク集から「キャリコン実践研究会お問合せ」にアクセスしてください。
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