キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

技能士2級

受容/評価からの視点

多くの方々の面談を拝見していて、最初のハードルは「受容」だと思います。

受容できれば、共感は簡単。

受容・共感できれば、傾聴バッチリ!、問題も見えてくる。

といった関係で捉えていただくと、「受容」の重要性についてお分かりいただけるのではないかと思います。

ですが・・・
その重要性は分かったとしても、「どうやったらいいのか!」が分からない。本を読んでも分からない。講座に行っても分からない。多くの皆様が抱える悩みではないかと思います。そして、曖昧なまま練習を進めていくので、なかなか上達を実感できない。かくてストレスがたまり、悩みはふくらんでいく。

辛いですね。われわれも通ってきた道です。

皆様をサポートするにあたり、いろいろ考えてみました。その結果、完全解明とはいきませんが、少しは分かりやすくなったのではないかと思います。

われわれの「テキスト(理論講座)」や各講座では、「『受容』のポイントは『無条件』という点にあり、自分の価値観を封印することだ」とご説明しています。

無条件=自分の価値観の封印とは?

要するに「評価しない」ということです。「評価」は言語と非言語の両面において行われます。言葉で評価を隠そうとしても表情でバレてしまう。同様に逆もあるわけです。それだけに、「評価」は厄介ですね。

一方で、人間とは評価する動物であるとも言えます。日常生活は評価の連続です。ですから、せめて面談中だけでも評価から自由でいたい! これ、面談者の共通する願望ではないかと思います。


「評価」から自由になるためには「受容」することです。ここでループしてしまいましたが、受容と評価は相反する関係にあると言うことですね。

「受容」するためには自分の価値観は一旦脇に置き、相談者の価値観・考えを受け入れる。

その為には、相談者の言葉を正確に受け止め、言葉を置き変えること無くそのまま伝え返すことが重要で、第一歩になります。そこに集中することによって邪念を払拭でき、評価からも自由になれます。

ついつい自分の理解を示すために、違う言葉を使ったり、深読みしたり、先回りしたくなったりしますが、15~20分の中では命取りになりかねません。

まずは前段で、評価すること無くしっかり受容し信頼関係を築く、これが合格につながる道です。

但し、冒頭で申しましたとおり、頭で分かっていても実践となると難しいものです。気づかないうちに評価する表現(言語+非言語)になっていることが結構ありますので、やはりロープレ練習と信頼できる人に確認してもらうことが大切かと思います。

(ご参考)
キャリコン実践研究会ホームページ

講座受講のためには「理論講座のお申込」又は「テキストのお申込」が必要です。

*「傾聴模擬講座」「論述対策講座」「口頭試問対策講座」
「テキスト」お申込後、ホームページからそれぞれの講座にアクセスしてください。


ふたつの時間

平成から令和へ、1ヶ月が経ちました。この間「ふたつの時間」という言葉が耳に残りました。西暦と和暦です。

俯瞰してみると、国際社会の一員としての振る舞いと、風土に根ざした伝統的な振る舞い。こうした外と内という視点は、キャリアコンサルタントにとっても意味のあることだと思います。

キャリアコンサルティングの対象は、単に職業生活に関するものだけでなく、人生全体に関わるものですね。

ご相談に来られる相談者は、外の世界との接触により社会生活を営みながら、時としてコミュニケーションや人間関係につまずき、問題に直面します。そして、その問題には、多くの場合、ご本人の経験や考え・価値観が関わっています。

このことは、社会生活という外側の時間と、心理的な内側の時間をわれわれは常に持っているということを再認識させてくれます。

特に、内側の時間については、意識によって長くも短くも感じられます。つまり、一人ひとり違う時間を持っているということです。こころの中の時間、キャリアコンサルティングにおいてはとても重要な視点ですね。

人生全体に関わるキャリアコンサルタントとして、ふたつの時間を持つゆとりがあれば、コンサルティングの空間も広がることでしょう。

時々立ち止まって内側の時間を意識してみる、そんな生き方が出来たら、いいですね。

(ご参考)
キャリコン実践研究会HP

「自然さ」が大事

年が明ければ、すぐに国家資格キャリアコンサルタント試験の合格発表。技能士2級の面接試験も始まります。

最近、多くの受講生と接していて、課題だなあと思うことは「自然さ」ですね。

素直にお話を聴いて、先入観や偏見、評価に捕われず、そのまま受け入れ、共感とともに、冷静に状況を見極め、半歩先を考える。

簡単に言ってしまえばこういうことで、考えてみれば普通の会話なのですが、これがなかなか出来ない。不思議というか、面談の難しさでもあります。

何が難しいのかと改めて考えてみると、こうなるはずだ、こういうはずだ、と仮説を立てるまではいいのですが、仮説でなく、それが前提となって話を進めてしまう、こういう点にあるのではないかと思います。

プロは、仮説(は仮説としてニュートラルなゾーン)に留まることができます。

では、どうして仮説前提の面談になってしまうのでしょう?

いろいろ考えてみるのですが、乱暴に言ってしまえば受験勉強のやり過ぎ?ではないかと思います。

試験だから、採点基準があって、〇〇しないとダメ、△△について質問しないと、あるいは、こうしてああして・・・、かくて面談は機械的となり、「自然さ」から遠く離れたものになってしまいます。(ん~)

2級試験の場合、前半でこの「自然さ」をベースにした傾聴が出来ないと、お話の本筋、つまり相談事を正確に把握することが出来ず、後半の「目標」設定が曖昧になってしまいます。目標設定が曖昧だと「方策」も相談者にとっては受け入れにくいものに・・・。

また、「目標」を先にいくつか用意していて、面談後半でそれを引用しようとする傾向も見られます。ネタをいくつか持っていないと不安ということかもしれませんが、ネタに”当てはめよう”という意図が強いと、機械的になってしまいます。

本来は、素直にお話を聴くことが出来、主訴を理解できたら、自然に「目標」は見えてくるので、面談はシンプルになってくるはずなんですがね。試験が迫ってくると不安が大きくなってくるので、ついつい武器をたくさん用意したくなるのでしょう。受験生心理としてはよく分かります。

ですが、年が明けたら、今までの準備、試験対策は忘れ、自然にお話を聴くことに重点を移してはどうでしょうか。

うるさくルールを主張する勉強会があったら避けましょう。自分を信じて、ご賛同いただける分だけ取り入れてください。(勿論、基礎・基本が出来てない方はその点の確認から始めてください)

画一化された機械的な面談ほど評価を落とす面談はありません。プロとしての試験官の眼はこうしたことを見逃さないでしょう。

試験官に評価していただける面談は、血の通った、温かい、相談者の立場に立った面談です。それは、決して難しいものではなく、普段通り誠意を持って人に接しているご自身のコミュニケーションスタイル=「自然な」会話だと思います。

「自然な」会話が出来たとき、初めて主訴が分かり、問題や目標・方策が見えてきます。この基礎、基本をしっかり押さえてください。


2級試験の事前配布される「ロールプレイケース内容」の使い方は、慎重にした方がいいですね。

まるで、先入観製造装置と思えるくらい魅力ある情報が載っています。読み込み過ぎは禁物。ストーリーに溺れないようにしてください。
まさに、仮説に留まれるかが試されるような気がします。

(ご参考)
キャリコン実践研究会ホームページ
理論講座のお申込」:2月3日 (日)12:30~14:00
テキスト・サブテキストのお申込
*『テキスト』(理論講座で使用)はキャリアコンサルタント試験(JCDA、CC協議会)向ですが、技能士2級試験の基礎・基本学習用としても有効です。

プロフィール
キャリコン実践研究会のブログです。皆様と一緒に学びながら、気づいたことを立石が綴っていきます。
ギャラリー
  • ニュートラルゾーン
  • 第4回キャリコン試験に向けて
  • 第4回キャリコン試験に向けて
  • 自己一致
  • 「見晴らし台」にいるということ(第2回結果発表)
  • 第3回用「テキスト」(改訂版)
  • 面接の後で
  • JCDAと協議会
  • もうすぐ試験・・・
お問合せ
「お問合せ」ついては、上記リンク集から「キャリコン実践研究会お問合せ」にアクセスしてください。
QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード