だんだん本試験が近づいてきました。今回は通常の二倍の準備期間が出来ましたので、受験生も増え、準備状況によっては厳しい試験になるかもしれませんね。

焦る気持ちもだんだん芽生えてきますが、そこは冷静になって改めて国家資格キャリアコンサルタント試験について考えてみたいと思います。

まず、キャリアカウンセリングやキャリアコンサルティングにはいろいろなアプローチがあり、状況に応じて使い分けたり、併用したりするのが現場の実態です。

そうした現場の実態を資格試験に持ち込んでしまうと、採点者の背景や考え方、、見立てによって評価が大きく別れ、公平な国家資格試験として成り立たなくなるでしょう。

そこで、試験はインテーク面談の最初の15分という枠をはめ、基本中の基本について評価する試験になります。

つまり、最初の15分だと明確に結果を出せるわけではなく、相談者への向き合い方(態度・姿勢、問題等の見立て、今後の展開方針など)が評価の対象になるということであり、それは「評価区分」から見ても明らかです。

結果ではなく向き合い方を評価するとは、合格後しっかり研鑽を積んでいけば立派なキャリアコンサルタントになれる見込みがある、長い研鑽のスタートラインに立つだけの素養があるという意味なんですね。その素養を持っているかという点について、論述試験、ロールプレイ、そして口頭試問を使って評価する試験だということです。

しかし、養成講座という視点で考えてみると、向き合い方といってもいろいろなやり方があり、資格試験をにらんで基本中の基本に特化するには無理が生じるわけですね。ですから、いくつかのやり方を紹介し、こういった基本的な考えがありますとしか言えない。受験生からすれば、実際どうすればいいの?ということになりますが、養成講座の立場は当然のことですし、必要な学習内容だと思います。

そこで、受験対策として考えるならば、養成講座の内容を理解した上で、出題者側の意図を分析し、”独自の受験対策”が必要になってくるのではないかと思います。

それはわれわれが10年ほど前に経験したことであり、それ以来様々な機会を使って分析、研究した結果、確かに有効な”受験対策”はある!という確信に至りました。

尚、いろいろなやり方があると前述しましたが、試験実施機関が2つあり、それぞれ違った評価基準を持っていることからもお分かりいただけるのではないかと思います。


さて、合格するためには、論述・ロープレ・口頭試問のベクトルの総和がポイントになります。頭で理解し、その通り実行し、振り返りを言葉で説明出来る、この総合力ですね。

当会ではテキストを使って受験対策の基本を理解し、論述やロープレ、口頭試問の基礎を作ります。その上でロープレ講座を実施し、ロープレと口頭試問をチェックします。また、論述試験の解答分析なども行います。

ロープレでは上手く出来た点もさることながら、上手くいかなかった点に着目し、意見交換し、対策を提案し、次回の講座につなげていきます。

また、ロープレを完璧にこなせることは希であり、癖はなかなか直しにくいものなので、あ、ヤバイ!!と思った時のピンチ脱出法(本番試験でとても大事なことです!)などもお伝えしています。


まだまだ自粛生活は続きそうですが、負の現状をどう前向きに捉え直し自らの成長につなげていくか、キャリアコンサルタントの素養に繋がる部分でもありますので、われわれも応援していきたいと思っています。

一緒に、学んでいこう、研鑽していこうと思われる方は、是非、「キャリコン実践研究会のホームページ」をご訪問ください。遠隔地の方にはZoomを使ったオンライン講座もご用意しています。