多くの方々の面談を拝見していて、最初のハードルは「受容」だと思います。

受容できれば、共感は簡単。

受容・共感できれば、傾聴バッチリ!、問題も見えてくる。

といった関係で捉えていただくと、「受容」の重要性についてお分かりいただけるのではないかと思います。

ですが・・・
その重要性は分かったとしても、「どうやったらいいのか!」が分からない。本を読んでも分からない。講座に行っても分からない。多くの皆様が抱える悩みではないかと思います。そして、曖昧なまま練習を進めていくので、なかなか上達を実感できない。かくてストレスがたまり、悩みはふくらんでいく。

辛いですね。われわれも通ってきた道です。

皆様をサポートするにあたり、いろいろ考えてみました。その結果、完全解明とはいきませんが、少しは分かりやすくなったのではないかと思います。

われわれの「テキスト(理論講座)」や各講座では、「『受容』のポイントは『無条件』という点にあり、自分の価値観を封印することだ」とご説明しています。

無条件=自分の価値観の封印とは?

要するに「評価しない」ということです。「評価」は言語と非言語の両面において行われます。言葉で評価を隠そうとしても表情でバレてしまう。同様に逆もあるわけです。それだけに、「評価」は厄介ですね。

一方で、人間とは評価する動物であるとも言えます。日常生活は評価の連続です。ですから、せめて面談中だけでも評価から自由でいたい! これ、面談者の共通する願望ではないかと思います。


「評価」から自由になるためには「受容」することです。ここでループしてしまいましたが、受容と評価は相反する関係にあると言うことですね。

「受容」するためには自分の価値観は一旦脇に置き、相談者の価値観・考えを受け入れる。

その為には、相談者の言葉を正確に受け止め、言葉を置き変えること無くそのまま伝え返すことが重要で、第一歩になります。そこに集中することによって邪念を払拭でき、評価からも自由になれます。

ついつい自分の理解を示すために、違う言葉を使ったり、深読みしたり、先回りしたくなったりしますが、15~20分の中では命取りになりかねません。

まずは前段で、評価すること無くしっかり受容し信頼関係を築く、これが合格につながる道です。

但し、冒頭で申しましたとおり、頭で分かっていても実践となると難しいものです。気づかないうちに評価する表現(言語+非言語)になっていることが結構ありますので、やはりロープレ練習と信頼できる人に確認してもらうことが大切かと思います。

(ご参考)
キャリコン実践研究会ホームページ

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*「傾聴模擬講座」「論述対策講座」「口頭試問対策講座」
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