平成から令和へ、1ヶ月が経ちました。この間「ふたつの時間」という言葉が耳に残りました。西暦と和暦です。

俯瞰してみると、国際社会の一員としての振る舞いと、風土に根ざした伝統的な振る舞い。こうした外と内という視点は、キャリアコンサルタントにとっても意味のあることだと思います。

キャリアコンサルティングの対象は、単に職業生活に関するものだけでなく、人生全体に関わるものですね。

ご相談に来られる相談者は、外の世界との接触により社会生活を営みながら、時としてコミュニケーションや人間関係につまずき、問題に直面します。そして、その問題には、多くの場合、ご本人の経験や考え・価値観が関わっています。

このことは、社会生活という外側の時間と、心理的な内側の時間をわれわれは常に持っているということを再認識させてくれます。

特に、内側の時間については、意識によって長くも短くも感じられます。つまり、一人ひとり違う時間を持っているということです。こころの中の時間、キャリアコンサルティングにおいてはとても重要な視点ですね。

人生全体に関わるキャリアコンサルタントとして、ふたつの時間を持つゆとりがあれば、コンサルティングの空間も広がることでしょう。

時々立ち止まって内側の時間を意識してみる、そんな生き方が出来たら、いいですね。

(ご参考)
キャリコン実践研究会HP