過去のCDA試験で用いられていた「不合格者に見られる傾向」7項目の最後です。(第1回はこちら⇒『不合格ポイント(1)』)

)傾聴の技法ーいいかえ・反映(感情・意味)・質問ができていない
 まずは技法というより、「傾聴」がしっかり出来ているかということですね。次に技法です。

「いいかえ」は勘違いされている方が結構いらっしゃいますので、内容をしっかり理解してから活用してください。

「反映」は要するに「伝え返し」です。これが出来るか否かで合否が決まると言ってもいいくらいです。傾聴・信頼関係構築の中核でもありますので、正しい使い方を身に付けておく必要があります。

簡単そうで難しいのが「質問」です。本編「2)思いつくまま、脈絡なく質問をする」からもわかるように一歩間違うと不合格まっしぐらとなりますので注意してください。

)過度の緊張によって会話が成り立たない
 「過度の緊張」は不合格になるということです。

緊張しないためには、自分は何をするのか、何ができるのか、をしっかり整理しておくこと。そして、それは自分の考え・価値観で整理するのではなく、専門的な理論の裏付けがあって整理されていることがポイントです。

慣れも重要です。本番を想定した、つまり、他流試合をどれだけ積めるかですね。なかなか機会は得にくいかもしれませんが、少しでも多く経験されることをお勧めします。仲間同士だけで練習していると、本試験でのあまりにも違う雰囲気にびっくりするかもしれません。

とは言え、まずは「本試験は緊張するものだ」と受け入れることです。緊張を感じたら、ああ今自分は緊張しているんだと自己認識する。これ「自己一致」です。「緊張したらいけない」と緊張と戦うから緊張するんですね。

7)その他
 最後の項目は「その他」です。特に説明は載っていませんので、共通項目ではなく個別項目ということかと思います。自分の「くせ」と言ってもいいのかもしれません。面談としてのコミュニケーション上のくせは日頃からの振り返りによって把握できます。自己理解、自己探索が常に問われるということですね。


以上でご紹介は終了です。もっと詳しくという方は『テキスト』を参考にしてください。個別の説明は行っていませんが、背景となる理論や方法についてさまざまな角度から触れています。

本試験では、頭を空っぽにしてお話に集中してください。最初の5分は受容・共感です。信頼関係が構築できれば道は開けます。

(ご参考)
JCDA「CDA資格認定2次試験不合格者に見られる傾向」