国家資格キャリアコンサルタント試験の第4回論述試験が終わりましたね。私も早速、解いてみました。

1.JCDA
 全体に前回を踏襲したような出題内容です。予想問題とも合致し、一安心。指定語句も狙いとするところはほぼ同じでした。

問い1は、指定語句「問題解決」の使い方がポイントでしたね。論述講座・サブテキスト、あるいはこのブログをお読み頂いた方は、迷わず書けたと思います。ですが、6行の回答欄を埋めるにはどういう書き方をするか。答案練習の差が出かもしれません。

問い2は、相応しいか相応しくないか。第1回から連続して出題されている定番設問ですので、待ってました!という方もいらしたかと思います。

問い3は「相談者の問題」を問う問題でした。これも前回に続いての出題ですが、キャリコンとしてはとっても大事な要素ですので、出題候補No1です。

解答のポイントは、JCDAの考え方に準拠した「問題」になっているかですね。ただ、その視点に立った上で、どう表現するかは考えどころだったかもしれません。JCDAの深さは、表面的な現象を追いかけるのではなく、その裏にどんな背景が潜んでいるかという点にありますので、本当に理解していないと上手く書けなかったかもしれません。

そして、最後の問い4。今後の展開ですから、プロセスの理解が問われる問題でした。

時間は50分ですが、書きあげたのは結構ぎりぎりでした。でも、キャリコンとして大事な点がしっかり設問に反映していて良い出題だと思います。(つまり、これからの「面接試験」に活かせるということです。)

2.キャリア・コンサルティング協議会
 協議会の方も解いてみました。第2回から同じ傾向の出題となっていて、こちらも固まってきたような気がします。

設問1は、空欄Aです。前後を考えてどんな「応答」にするか、こちらも論述講座やサブテキストで対策をお伝えしています。

設問2。「相談者の問題」で核心部分です。複数の問題を列挙していけばいいと思いますが、間違ってもJCDAの視点と混同しないように!

ただ、学習を積んでいないと、それぞれの項目に何を取り上げるか、少し難しかったかもしれません。ロープレ演習を含めた総合的な対策が求められる所以かと思います。

設問3(1)は空欄Bで「目標」を提案するような応答を問うものでした。設問2の「問題」の把握がしっかりできていればその延長で答えられたと思います。

「目標」というと難しく考えてしまうかもしれませんが、一通りお話を聴いて「問題」が見えてきたら、次のステップとして「何を取り上げていくか」、つまり「今後のテーマ」を決めていくということですね。そう考えれば、2つは挙げやすかったのではないかと思います。

設問3(2)、最後の問題です。(1)が目標(テーマ)ですから、ここでは「方策」を提案することになります。ここでも設問2の「問題」が関係してきます。つまり、問題-目標-方策は1セットということです。従って、設問2と設問3(1)(2)も1セット。ここでも面接試験に活かせそうなヒントが論述試験に出ているということですね。

解答をし終えると、10分位残っていました。見直しの時間もあり、ボリュウムとしては丁度良かったのではないかと思います。


以上、解答をしてみた第一印象ですが、詳しい分析は、これからじっくりやって『論述対策講座』に活かしたいと思います。

前述の通り、論述試験は面接試験を受ける上で大変示唆に富んだ出題をしてくれています。面接試験まで日数がありませんが、勇気をもって論述試験の振り返りをやってみてください。そして、疑問点がありましたら『テキスト』等で整理をしておいてください。