JCDAの前回の論述試験で、その前より得点を落とした方が結構いらっしゃるようです。

そこで、原因を調べてみると、第2回→第3回で新たに「相談者の問題」を問う設問が出たことが影響しているように思えます。

ご承知の通り、JCDAで、3つの評価区分のうちのひとつは「主訴・問題の把握」です。従って、「問題」を問う設問が出るのは当然だとも思えます。

従来、口頭試問では第1回から「問題は何だと思いますか?」と質問されてきました。それが、論述試験にも出たということですね。そして、今後も出てくることが予想されますので、「JCDAが言う相談者の問題」をきちんと整理し、理解しておくことが合格への最低ラインだとも言えます。

尚、「JCDAが言う相談者の問題」は、「キャリア・コンサルティング協議会が言う相談者の問題」とは捉え方が違いますので十分注意してください。(と言うことは、私見ですが、JCDA受験者にとって、技能士試験の論述問題や模範解答は役に立たない、あるいは誤りの元になる危険もありますので、あまり参考にしない方がいいかもしれません。)

また、論述、面談及び口頭試問で「問題の把握」はチェックされますので、単に論述対策と考えるのではなく、実技試験対策と考えた方がいいと思います。実技試験の入口、それが論述試験です。


「JCDAが言う相談者の問題」をしっかり捉えられない人は、感情や主訴についても曖昧な理解で終わっている傾向があります。

そうしますと、様々な設問で、意に反して不適切な論述解答をすることになり、点数がガクンと落ちる結果になってしまいます。そして、なぜ点数が低いのか分からないとも。

「主訴・問題の把握」で大事なのは、「主訴」と「問題」の識別です。決して「主訴と問題を一括」してはいけません。各々の概念をしっかり理解しておいてください。

特に、JCDAでは主訴、問題を重視し、経験代謝という独自のメッソドを持っていますので、一般的な書物だけでは理解出来ない面もあるかと思います。

詳しくは『テキスト』にまとめましたが、JCDAの教材や資料を丹念に読み込み、理解に努めてください。

主訴と問題の識別が出来、プロセスを理解しておけば、JCDAの論述試験は得点し易い試験だとも言えます。面接試験は受容・共感から自己探索への展開など高得点が取りにくい面もありますので、出来る限り論述試験で貯金をするように心掛けてください。


キャリア・コンサルティング協議会の試験では、第2回→第3回で設問に変化はなく、同じ形式でした。但し、助言・教示をする設問が具体的に出されましたので、日頃から情報収集に努めておく必要があるかと思います。

また、「問題」の捉え方は、技能士試験と同じですので、過去問が参考になるかもしれません。

しかし、同じ土俵で受験する方との勝負ですから、しっかり論述試験対策をやることについては異論がないと思います。

(ご参考)
論述試験サブテキスト
・第3回過去問分析(JCDA用/協議会用)
・第4回論述対策(JCDA用/協議会用)
過去問分析
1~2回過去問分析資料(JCDA用/協議会用)