過去のCDA試験で用いられていた「不合格者に見られる傾向」7項目の第2弾です。(第一弾はこちら⇒『不合格ポイント(1)』)

3)自分の考え、または一般的価値観をもとに指導を行う。
 相談者の考えや価値観、状況等をちゃんと確認しないまま、指導したり、価値観の押し付けをしてしまうということです。

ここで注目すべきは「一般的価値観」という点です。一般的価値観で指導していいのであれば苦労はないですね。常識的なひとであれば誰でもキャリコンになれます。ところが違う。

つまり、 ” 専門的価値観 ” を持っていなければキャリコンは務まりませんよ、と言っていることになります。この専門性こそがキャリコンとしてのアイデンティティですし、国家資格の所以です。

簡単な例を挙げますと、ストレスを抱えている人に「がんばって」と言ってはいけない、というのがあります。一般的価値観からすると、励ましたり、勇気づけたり、あるいはネガティブな面に触れないようにするのは良いことのように思えますが違います。

違うと分かっていても、面談になると似たようなことをやってしまう。ここに学習と訓練が必要になる理由が有ります。対策は、理論的にしっかり理解することと、本格的なロープレ訓練です。試験に合格し、本物のキャリコンとして成長していく為にも受験生時代にその基礎を築いて頂ければと思います。

4)信頼関係構築のための基本的態度について、よく理解できていない。
 表面的・形式的応答を繰り返し、相談者との信頼関係を構築することが出来ていない、ということです。

「態度」、「姿勢」といったことですね。『テキスト』では、手法の「Do」に対して、存在「Be」を当てはめてご説明しています。また、ロジャーズの「3つの態度条件」が一番分かり易いと思われますので、その点にも詳しく触れています。

多くの書籍に書かれていますので、言葉の説明が出来る方は結構いらっしゃるかと思いますが、その意味は深く、本当の理解にたどり着き、実践できる方は少ない様な気がします。

また、基本的態度は、「傾聴姿勢」と言い換えることもできるかと思います。ここでも3)と同じで、一般的な価値観から判断して、自己流の「傾聴」を考えてしまってはいけません。是非、「傾聴」についても専門的な学習と訓練を積んでおいてください。

もうひとつ、「表面的・形式的応答を繰り返し」という点も重要です。問題には必ず背景があります。相談者が語る「見えている問題」の裏に、どんな「見えていない問題」が隠れているのか、そうした複眼思考が必要なのではないかと思います。


(ご参考)
JCDA「CDA資格認定2次試験不合格者に見られる傾向」

(続く)