論述試験が終わって、いよいよ面接試験ですね。ますます緊張の度合いが高まってくるのではないかと思います。

ここに至るまで、いろいろ試行錯誤されてきたことでしょう。だが、迷いはまだある。決して”分かった!”とは言えない。そんな方も大勢いらっしゃるのではないかと思います。

対策として浮かぶのは、いくつかのルール。感情を引き出して、家族や上司のことをきいて・・・

あぶない、あぶない!

これ、とっても危険です。

”何かやらなければ”と思った瞬間、相談者が視界から消えていきます。

唯一、やることと言えば、”聴く”ことです。聴くというのは、”お話”があって、そこから初めて、始まるものですね。ここが、とっても大切。特に、試験は面談の最初の15分という設定ですから、最初に、”聴く”という基本中の基本である「受け身の姿勢」が問われます。そうした姿勢を保てるかどうか、そこが合否の分かれ目になるかと思います。(受け身を軽視しないでくださいね。基本がしっかりしていないと真の受け身はできないものです。)

「では、感情を引き出してはいけないし、家族や上司の話もきいてはいけないんですね」と単純に考えないでくださいね。何かをする、しないは表と裏です。何かをしなければいけない/してはいけない、何かをすべき/絶対やってはいけないという先入観が問題だということです。

つまり、お話を聴き、感情面が出てきたら、反映する。上司やご家族がテーマになってきたら、上司や家族について触れたり、質問したりするということです。大事なのはこの順序ですね。お話を聴いてからの展開として、感情や家族、上司に触れるのはごく自然な流れです。

この自然な流れを作るためには、先入観を払拭し、頭の中を空っぽにして、相談者に向き合うという当たり前の対応がとても大事ということになります。


ここまで真剣に受験準備されてきた方であれば、間違いなくお話を聴く力はついているはずです。

迷いは、「~すべき」という妄想を基準にして考えるから生まれてくるのであって、結果として、上手くいかない、私はまだまだだ、落ちるかもしれない、ああどうしよう・・・となってしまう。緊張感にはこうした背景が潜んでいるんですね。

試験直前になったら睡眠をしっかり取り、自分を信じて相談者の前に座るだけです。「~しなければ」という悪魔のささやきが聞こえたら、妄想!と一蹴し、頭を空っぽにして臨んでください。そうすればご自身の身についた力が自然に発揮されるはずです。


前述の内容は、私の思い付きでは無く、いろいろなところで言われていることです。例えば、『インナー・ゲーム』。スポーツを通じて説くセルフコントロールは、面談の場面でも大変参考になります。

ご興味のある方は、下記ミニ講座にお越しください。毎回、いろいろなテーマを取り上げ、みんなで話し合う場を設けています。今回取り上げるのはこの「インナー・ゲーム」です。試験が終わった後ですので、お気軽にご参加下さい。

コミュニケーション・ミニ講座
日時:2019年11月20日(水)19:00~20:30
場所:三鷹産業プラザ3階「みたかふれあいサロン」
参加費:500円(お支払いは当日)
お申込:「ここをクリック

国家資格キャリアコンサルタント受験対策には『キャリコン実践研究会』のホームページをご覧下さい。