2018年05月

論述対策をしっかり

第8回キャリアコンサルタント試験の論述試験が近づいています。

必勝を目指す方、是非、論述40点以上を目指してください。面接との合計点で決まるのが実技試験ですから、はっきり言って論述で決まると言ってもいいくらいです。

出題形式はここ数回変わってませんので、対策も、し易いのではないかと思います。ですが、一部にありましたように出題の順番が変わったり、逆の設定になったりすることは十分考えられます。

いづれにしても、試験ですから何が出題されるか分からない。ですからまずは落ち着くこと! 論述でも面接でも同じですね。我を忘れた状態では良い結果にはつながらないと思います。

その上で、変化に対応できるのが真の実力です。真の実力の源は基礎・基本ですから、準備と言うのは、そのあたりをしっかり押さえておくことですね。

具体的に言うならば、面談の展開をしっかり整理しておくことです。
展開とは、
 JCDAで言えば来談目的・主訴・問題の把握
 協議会で言えば相談者が相談したい問題・キャリコンが考える問題の把握
であり、目標と方策につなげる流れです。

これらのことをよく理解し、識別できるようにしておいてください。こうした過程を経ることによって面接の力も確実についてきます。

基礎・基本を学ぶ一番のチャンスは受験時代です。ここでこうした理解を深めておくことで、資格取得後の活躍範囲も変わってきます。

試験が近づいてきた今、苦しい時期かと思いますが、この学びはきっとご自身のキャリアにとってプラスになりますので、そうした展望を持って最後の準備をしてください。

(ご参考)
(第8回用「テキスト・サブテキスト」のお申込)
キャリアコンサルタント試験、技能士試験2級対応。基礎・基本をまとめた実技試験対策テキストです。

引き出す?

ご受講された方と振り返りを行っていますと、時々「お気持ちを引き出すことが出来なかった」といったお話が出てくることがあります。

「引き出す」? ん・・・、われわれとしてはとても違和感を感じます。相談者を主体と考えるカウンセリング(やコンサルティング)において、果たして「気持ちを引き出す」ということがあり得るのでしょうか? ましてやインテーク面談です。

もし、あなたが、いくら相談した相手だからと言って、気持ちを引き出そうとされたら・・・、意識するしないは別にして、何らかの「抵抗」を感じるのではないかと思います。

この「気持ちを引き出す」という姿勢は、面談の進め方にも大きく影響します。

「まだまだ気持ちが出ていない」(=キャリコン自身の判断基準から来る考え)、だから気持ちを引き出さなければいけない、その為には何を質問すればいいんだろう・・・という意識が強くなって、相談者の本音をありのままに聴こうという姿勢、つまり「傾聴」が出来にくくなってしまいます。

これは、受容、共感とは対極に位置する姿勢です。

以前、気持ちや感情は引き出すものではなく、感じるものだ、といったことを書きましたが、別な言い方をすると、「気持ちは引き出すものではなく、明確にするものだ」とも言えるかと思います。

明確にするとは、まずお気持ちをあるがままに正確に反映することが前提になります。受容し、共感する姿勢ですね。ここに力点を置くことによってのみ、相談者を主体とした展開が実現出来るのではないかと思います。そして、試験官はそこを見ているのだと思います。

この様に、ちょっとしたことで面談全体の展開に影響を与えてしまうのは、とても怖いことですね。

やはり、基礎・基本をしっかり理解し、その信念のもとに相談者に向き合うことがとても大切なんだと改めて思います。この点は、キャリアコンサルタント試験のみならず、技能士2級試験についても同じです。

(ご参考)
(第8回用「テキスト・サブテキスト」のお申込)
キャリアコンサルタント試験、技能士試験2級対応。基礎・基本をまとめた実技試験対策テキストです。

QRコード
QRコード
読者登録
LINE読者登録QRコード