2018年03月

ロープレに理論は必要?

どうやったらロープレが上手くなるのでしょう?

受験生共通のテーマです。(本当は、受験生に限らず、ですが。)

どうしてテーマに上がるかというと、やはり勉強し難い、教えにくいということが挙げられると思います。例えば、やって見せるといっても、その通り真似しても上手くいかないし、第一相談者と言う生身のひとが相手ですからいろいろ違った展開になってしまう。

こうしたことから「経験を積んで」「ロープレ何10回」などと言われたりするのかもしれません。また、厚労省の能力要件においても資格取得段階では「スタートに立てるレベル」としているのもそのせいかと思われます。

また学び難さという点においても「理論」をそのままロープレに活かそうとしてもなかなか上手くいかない。

キャリア理論やカウンセリング理論、そして心理学。それぞれ立派な理論がたくさんありますが、キャリコン試験のロープレに活かすには距離が有り過ぎるような感じです。

では、ロープレにおいて理論は必要ないのでしょうか?

いえいえ、そうは思いません。

理論とロープレ試験の間を埋めることが出来たら、きっと理論は強い味方になってくれる筈です。ですが、その距離を埋めるサポーターはなかなか現れない。受験時代の悩みでもありました。

そこで、受験対策として試行錯誤しながらサポーターになれるようにと作ったのがキャリコン実践研究会の『理論講座』で使う『テキスト』です。

毎回改訂を重ね、現状のキャリコン試験対策に足る内容になっていると考えています。

例えば、「傾聴」。傾聴の本はたくさん出ていて「傾聴とは何か」は書かれていますが、傾聴とは「こうする」ことで、それはこういう理論のこういう点を基礎にしているからですよ、と説明されているものはなかなか見つからない。

そこを補っているのがこの『テキスト』ですので、お読み頂いた方からは「頭の中が整理された」「なぜこうしなければいけないのか分かった」「全く逆のことをやっていたことに気づいた」等のお声を頂いております。

現状ではA4判で80頁を超えていますので、いろいろな角度から書き過ぎてしまった感もありますが、選択は読者にお任せしようと思っています。

また、こうした背景の理論をしっかりご説明した上で、個々のロープレを拝見し、その方固有の課題を明確にしつつご支援させて頂いておりますので、指導というよりもご提案という感じでご意見を伺いながらコメントしています。

理論講座』は少人数でご参加の皆様のご様子を拝見しながら講義を進めていますので、可能な限り『理論講座』にご参加いただければと思います。

遠隔地の方など講座への参加が難しい方もいらっしゃるかと思いますが、『テキスト・サブテキスト』だけでもお手に取って頂ければ幸いです。

キャリコン実践研究会のHP)
https://www.cconsupport.com/

(第8回用「理論講座」)
4月15日(日)12:05~13:35
http://www.kokuchpro.com/event/4a1917670db19d2e460376d6e74b9fbb/
キャリコン試験対策の「軸」をご紹介しています。

(第8回用「テキスト・サブテキスト」)
http://www.kokuchpro.com/event/cdc845b2b9258092352b4bce2e82e5e5/
理論講座に参加できない方に、使用テキスト等をご提供致します。

(第8回用「傾聴模擬講座」)
5月13日(日)12:05~13:35
http://www.kokuchpro.com/event/4b0ee5553fe7629edae149c5e7e84e56/
理論講座かテキストをお求め頂いた方は、是非「傾聴模擬講座」にご参加ください。「伝え返し」のちょっとした訓練を行うことによって「ロープレ」が見違えるように変わってきます。

(その他講座)
上記、HPにアクセスしてください。
論述対策講座、口頭試問対策講座、ロープレ対策講座(1to1、個別)など個別的対策に必要な講座をご用意しています。

これを機会に一緒に勉強できることを楽しみにしています。
是非一度、「キャリコン実践研究会のHP」をご訪問ください。

第8回試験対策スタート!

第8回国家資格キャリアコンサルタントの実技試験は、5月下旬~6月上旬。あと2カ月ですね。

そこで、具体的な対策をどう進めていくかということですが、1にも2にも「早いスタート」です。

スタートはもう切っている、養成講座を受けているし、という方もいらっしゃるかもしれません。ですが、養成講座の主旨は基本的事項の修得であり、試験対策ではありません。

つまり、当然のことではありますが、養成講座では一般的な、汎用的な講義、演習がなされます。

「試験対策」とは、「あなたが、合格基準に達する為にどうするか」という個別的課題を明確にし、必要な訓練を行うことだとわれわれは考えています。

従って、ご自身の課題を明確にする要素がこれからの準備に入っているか、ここを冷静にチェックしてください。(試験対策と銘打って大勢を集める講座があまり役に立たないのはこのせいだと思います。)

また、自主勉強会も長所・短所がありますので、自主勉強会をメインに対策されるのはお奨め出来ません。特に、ボランティアで来られるホルダーや受験生の誤ったコメントが与える悪影響も無視できませんので、ご自身の軸をしっかり持った上で、勉強会を「利用」されることをお奨めします。

以上の意味から、「ご自身の個別課題を明確にするような路線で早いスタート」を切ることが大切だと思います。


さて、ここからはキャリコン実践研究会の宣伝です。もし、われわれの考え方に納得がいくようであれば、ご自身の判断で、アクセスしてください。

(基本的な考え)
・課題はお一人おひとり違いますので、個別に対応することを基本にしています。
・その為には少人数で、顔が見える講座が必要だと考えています。
・個別に対応すると言っても、基本事項=「軸」はしっかりしていなければいけませんので、拠り所とする理論(理論講座、テキスト・サブテキスト)を明確にした上で、個別に支援することにしています。

(キャリコン実践研究会のHP)
https://www.cconsupport.com/

(第8回用「理論講座」)
4月15日(日)12:05~13:35
http://www.kokuchpro.com/event/4a1917670db19d2e460376d6e74b9fbb/
キャリコン試験対策の「軸」をご紹介しています。

(第8回用「テキスト・サブテキスト」)
http://www.kokuchpro.com/event/cdc845b2b9258092352b4bce2e82e5e5/
理論講座に参加できない方に、使用テキスト等をご提供致します。

(第8回用「傾聴模擬講座」)
5月13日(日)12:05~13:35
http://www.kokuchpro.com/event/4b0ee5553fe7629edae149c5e7e84e56/
理論講座かテキストをお求め頂いた方は、是非「傾聴模擬講座」にご参加ください。「伝え返し」のちょっとした訓練を行うことによって「ロープレ」が見違えるように変わってきます。

(その他講座)
上記、HPにアクセスしてください。
論述対策講座、口頭試問対策講座、ロープレ対策講座(1to1、個別)など個別的対策に必要な講座をご用意しています。

これを機会に一緒に勉強できることを楽しみにしています。
是非一度、「キャリコン実践研究会のHP」をご訪問ください。

第7回面接試験に向けて(2/2)

協議会の面接試験が終わりましたので、今週末はJCDAの面接試験ですね。

JCDAの試験でも、協議会と同じで、最初に注意することは「信頼関係の構築」です。「第7回面接試験に向けて(1)」でも触れましたが、相談者に丁寧に対応し、受け止めることが大事です。

よくカウンセリングでは、「何を悩んでいるのかではなく、どうしてそのことを悩んでいるか」を聴き取ることが大事だと言われます。

ここで、「何を」にのみ着目すると、JCDAが嫌う事柄中心の問題解決志向に陥ってしまう危険性があります。

そうではなくて、「どうして」に着目してみると、まず「何を」を正確に、あるがままに、無条件で受け取る必要があります。そうすることで相談者と同じスタートラインに立つことが出来ます。ここが、「第7回面接試験に向けて(1)」でも触れた重要性です。

面接試験では、相談者から説明された状況・事柄について反論してはいけませんよ。どんなにつまらないことだと思っても、相談者にとっては「重大事」です。そこに相談者固有の「意味」があるんですね。この「意味」が「どうしてそのことを悩んでいるのか」の答になります。

この部分はご自身の価値観との戦いになりますので、日頃のロープレ練習がものを言うことになりますが、もう試験直前ですので、とりあえず無条件で受け入れることを強く意識して試験に臨んでください

さて、JCDAではこの後の展開が協議会と違ってきます。上述の「相談者固有の意味」は「考えや価値観」に現れます。それが「自己概念」につながったりしているわけですね。

「考え・価値観」が妥当なものであればいいのですが、認知の歪みに近いものであった場合には「問題」ということになります。ですが、「問題」は隠れたもので、相談者自身は気付いていないものです。ですから、キャリコンが「見立て」ます。そのヒントになるのが「感情」です。従って「感情」を言い換えたりすることは厳禁です。そのまま無条件で受け取り、「反映」することが求められます。

さて、「考えや価値観」は相談者の経験から作り上げられてきますので、JCDAでは「経験」を重んじます。「経験代謝」の考えなどはその典型ですね。ですから、「この考えや価値観はどんな経験から作られてきたんだろう」という視点を持つといいでしょう。

現状を確認でき、面接中盤になってきたら、是非「経験」に着目してください。きっと新たな展開が見えてくると思います。

試験直前ですので、あまり難しいことを考えず、まずは頭を空っぽにして「現状」を無条件に受容すること、そして現状が正確に把握出来、考え・価値観が見えてきたら、「経験」を伺ってみる。そんな視点を持つといいのではなかと思います。

(ご参考)
キャリコン実践研究会ホームページ
各種講座のご案内をしています。基礎から応用まで系統立てた学習プログラムをご用意していますので、一度ご覧ください。

テキスト・サブテキストのお申込
当講座で使用するテキストやサブテキストを有償提供しています。

第7回面接試験に向けて(1/2)

論述試験、終わりましたね。如何でしたか。

出題形式としては従来通りでしたので、しっかり準備された方は自信を持って解答出来たのではないかと思います。一方、どこかで考え込んでしまうと、限られた時間の中で苦しい解答作成を強いられた方もいらっしゃったかもしれません。

さて、論述試験は終わりましたので、合格点60点は取れたと考え、頭を切り替えましょう。まずは、キャリアコンサルティング協議会の面接試験が今週末に迫っています。

最初に心掛けなければいけないことは「信頼関係の構築」です。よくぞご相談に来て頂けましたと、丁寧に、そして尊敬の気持ちを込めてお話をお伺いすることです。

これが出来れば、相談者が自らのペースでお話出来ますので、いろいろ状況が見えてくる筈です。

そこで、注意することは出てきた状況について「評価しない」ことです。良し悪しの判断をしない。在るがままに無条件で受け入れることがポイントです。どうですか?できますか? この重要性を是非、理解してください。

この重要性とは、無条件の受容ができれば、「評価は相談者自身が行ってくれる」という点にあります。

つまり、①人と話すのが苦手、②他の会社で通用するのか分からない、③転職となるとどう動いていいか分からない、などの発言ですね。こうしたことを聴き取っていくことがとても大事です。そうすれば、「真の問題」が見えてきますし、「目標」や「方策」の提案がやり易くなってきます。

最初のお話を評価してしまい、なんでそんなことを悩んでいるの?我慢が足りないな、などと解釈してしまったら・・・、必ず相談者に伝わってしまい、抵抗を受けます。そうなってしまうと、お話は進みませんので効果的な面接とはなりません。

また、ご自身で評価するからこそ、その点を出発点とする目標や方策の提案を受け入れ易くなるんですね。

こうした点を改めて確認してみると、キャリコンの最初の役割は、何かを引き出し、解決策を提示することではなく、相談者を尊重し、お話を受け入れ、自由に自分を語っていただく場を提供することなのではないかと思います。

キャリコン試験はこの基礎・基本を観る試験だと思われますので、この点がしっかりできれば合格ラインが見えてくるのではないでしょうか。

もう試験直前ですから、多くを望まず、睡眠をしっかり取り、心構えだけを整理しておいてください。また、口頭試問も大事な判定ポイントですから明確に答えられるよう最終チェックしておきましょう。

従来の傾向からみますと、キャリアコンサルティング協議会の試験は、お話を素直に受け取り、状況を確認する。そして、目標提案に当たっては、内容を限定せず、方向性を探るというニュアンスで「さまざまな可能性」を残しておくことにポイントがあるのではないかと思います。

(ご参考)
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