論述試験の50分間は、自分でコントロールできる時間です。全受験生平等の条件のもと、自分のやり方次第という試験ですね。従って、まずは時間管理をしっかりやってください。限られた時間内で的確に、素早く判断しなければいけませんが、試験問題全体を眺めた上で時間配分を決めておくといいでしょう。
回答欄からはみ出さないよう、また採点者が判断しやすい読みやすい文字および大きさで記載し、設問の主旨をしっかり押さえるのが基本です。
個々の設問や設問の流れの中にもヒントがあります。出題者は何を求めているのでしょうね。きっと、キャリコンのスタートラインに立てるか否かの判断において、最低限これだけは理解してほしい、そんなものが背景にあると思われます。
さて、過去3回、同じような出題形式が続いています。従って、今回も同じような形式になることが予想されます。一方で、3回も続いたので、今回は変わることも・・・。そうなっても驚かいないでくださいね。条件はみんな一緒ですから落ち着いて、そして、基本に沿って解答すればいいと思います。
どんな出題形式であっても、事例/逐語はきっと出てくる筈です。事例が出てきたら、まず応答をチェック! 何を語り掛け、何が返ってきているか。それが横糸だとしたら、縦糸は? つまり、キャリコンの逐語の流れと相談者のお話の流れをそれぞれチェック! そうすれば、いろいろ見えてきますよ。後は、日頃学んできたことから答を出していくだけです。
JCDAとキャリアコンサルティング協議会では、キャリアコンサルティングの手順が違いますので、その点をしっかり押さえてください。特に「相談者の問題のとらえ方」に典型的な違いが見られますので、出題の核心になると思います。
見直しの時間は是非ともほしいですね。但し、時間が足りなかったら、誤字・脱字あるいは読みにくい字の修正に留め、迷っている内容の訂正には入らない方が賢明だと思います。
では、先入観にとらわれず、素直な気持ちで、問題用紙の中に現れる「相談者」に向き合ってください。応援しています。
(ご参考)
『キャリコン実践研究会』(ホームページ)