2017年07月

これさえできれば(キャリコン受験)

合格者の皆様からたくさんのお便りを頂きました。

一度で栄冠を手にされた方、超難関?の学科試験を克服しての合格は立派です。しっかり準備された証拠だと思います。

何度もなんどもチャレンジされ、やっと合格された方、こちらも1発合格と同じ位、賞賛されていいですね。受験生それぞれ置かれた環境や経験が違いますので、お一人おひとり、スタート地点が異なります。そこに、それぞれの意味、そして、ご自身と向き合う意義があるのではないかと思います。

何度もはね返されたけれど、チャレンジし続けた。その過程は今後の生活に必ず活きてくると思います。きっと、ご自分に向き合う機会が何度となく訪れたんでしょう。

言い換えれば、自分に向き合う機会がキャリコン受験であり、このチャンスを逃しては、例え資格を手にしても、魂を入れずということになってしまうのではないかと思います。

 自分に向き合うって・・・
人生は上手くいかないことで満ち溢れています。上手くいかないことで落ち込み、上手くいった人を妬ましく思う、なんで自分は・・・。

「自分に向き合う」って、こういう自分を「受け入れる」ことだと思います。がんばったけど上手くいかなかった。あるいは、甘く見ていたので上手くいかなかった。いづれにしても、そうした「今、ここに居る自分」をまず受け入れる。評価せず、つまり、今、この状態が、今の自分なんだとストレートに受け入れる。決して否定的にではなく、そのまま(=肯定的に)受け入れる。

この「そのまま受け入れる」ことって結構難しいんですよね。防衛本能や認知の歪みが働くからですね。 「評価」はその後です。そのまま受け入れることが出来てはじめて、正しい評価ができることになります。

 大切なこと
これがカウンセリング・マインドです。「自分」をありのままに受け入れる。そして、それが「ひと」なんだと気づき、人間理解が深まる。 自分を受け入れることが出来るから「相談者」を受け入れることができるんですね。だから、本当の傾聴ができるようになってくる。

キャリコン試験は、「相談者をそのまま受け入れることができるか」を試している試験のような気がします。

例えば、「口が重い相談者」。そのまま受け入れることができますか?

話さないから・・・、話させよう、気持ちを引き出そう、相談ごとを言わせようとする。これらは全~部、逆のことをやっているということがお分かりでしょうか?

まさに、受け入れる前に評価している態度です。この人は「話さない人」だ。(相談なのに話を聞けないのは正しい姿ではない)から~、という思考回路ですね。(こうした評価的な姿勢では話したくなくなる。それが「ひと」ですよね。)

合格率が60%以上、70%以上というのは、それほど難しい試験ではありません。従って、「相談者を受け入れること(受容)」が出来れば十分合格ラインに達するのではないかと思われます。

ですが、受講生を見ていたり、お話をお伺いすると、養成講座や対策講座、あるいは自主勉強会の混乱もあって、この受容と言う基本中の基本ができていないケースが多々見受けられます。周囲に惑わされることなく、この点をもう一度チェックしておいてください。

 宣伝を少々
この「受容」については、『テキストでも十分に盛り込みましたし、いろいろな場面でご説明しています。ですが、頭で分かっていてもなかなか実践できないところが厄介です。是非、「テキスト」の行間を読み込んで下さい。そして、可能であれば『各種演習(ペアワーク、個別1to1、個別ロープレ』をお受け頂き、チェックを受けていただければと思います。

 最後に
頂くお便りには、残念な結果になった方もいらっしゃいます。中には連絡する気にもならない方もいらっしゃることでしょう。

ですが、人生に失敗は付き物です。見方を変えれば「まだ決着は付いていない」ということだと思います。諦めなければまだ「過程」ですね。過程である限り、可能性は残ります。そして、われわれは数回のチャレンジの後に、一旦休止した後に、栄冠を獲得された方々を数多く見て来ました。

焦らず、一歩一歩成長していかれたその姿に、キャリコンとしてのひとつのモデルを見る様な気がします。

第4回試験結果から

驚きの結果は「学科試験」ですね。合格率が19.7%と23.5%。予想外の出題で不評だったようですが、それがそのまま合格率となって現れました。

この学科試験で合格点が取れた方はお見事。残念ながら合格点に達しなかった方は、頭を切り替えるしかありませんね。まあ、これだけ話題になりましたので、次回はまた元に戻るのではないかと思います。

その他で見ると、前回、数%に縮まったJCDAと協議会の実技試験合格率の差が、また10%以上に広がってしまいましたね。

数字から見ると、「実技は協議会の方が受かり易い」と言えるかもしれませんが、個々のキャリアや養成講座等の内容次第という面もありますので、受験生個々にとって「易しいか、難しいか」は一概に言えないのではないかと思います。

もし、養成講座前に選ぶとしたら、心理系にご興味があるようでしたらJCDAを、仕事系にご興味があるようでしたら、キャリア・コンサルティング協議会を選ばれるといいのではないかと思います。

いづれにしても、第5回の合格を目指すのであれば、出来るだけ早くスタートすることですね。特に、学科と実技の両方を受験する方にとっては、残された時間はそれほどない筈です。

もし、”何となくその気になれない”ということであれば、どこかに未消化なものが残っているのでしょう。それこそ自己探索し、自分を引きとめているものは何なのか、早く突き止めてください。(当会受講生の方であれば、講師どちらかにメールを頂ければ何らかのアドバイスが出来るのではないかと思います。)


新規のスタート、あるいは、再スタートに限らず、まず最初にやることはプラン作りです。最近はネットに情報が溢れていますので、自分に合ったサイトを見つけ、情報収集してください。

それから、重要なのは、試験に合格するレベルを客観的に把握できるようにすることです。その為には、勉強仲間からのみフィードバックをもらうのではなく、真のフィードバックがもらえる所を探す必要があります。

それから、キャリアコンサルティングに関する考えや理論をしっかり身につけていくことですね。そうした理論的な背景があって初めて相談者に有効なコンサルティングができるようになります。

こうしてみると、スタートってとっても大事ですね。スタートの仕方によって合否の行方が見えてくると言っても過言ではないかと思います。


キャリコン実践研究会」でも受験生のご支援をさせていただきたいと各種講座をご用意していますが、まずは入口として『理論講座』のご受講をお奨め致します。開催日は1日だけですが、よろしければ下記「理論講座のお申込」をクリックしてください。

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 日時:7月16日(日)12:10~13:40
 場所:東京(新宿)
 費用:7,000円(「テキスト」付)
 定員:8名
 ※ JCDA及びキャリア・コンサルティング協議会、共通

 理論講座は「テキスト」(A4判86頁)を使い、受験の基礎、基本から対策までの要点を解説します。文字だけでは説明しにくい点もありますので、出来るだけ理論講座のご受講をお奨めします。

合格に必要な要素を86頁に凝縮しましたので、この内容だけご理解いただければ十分です。また、JCDAと協議会の違いも明確に表示しました。ご自身の受験機関に沿って、関連部分をしっかり読み込んで下さい。

※ 「しっかりした理論を背景に」というと何だか堅苦しくて緊張してしまうかもしれませんが、われわれは、楽しく、柔軟に学ぶことがとても大事だと思っています。社会人としての礼儀をわきまえつつ、受講生と講師が対等の関係で、こころを通い合わせながら一緒に学んでいけたらと思っています。


尚、遠隔地やご都合で「理論講座」に参加できない方には、『テキスト』のみのお申込も受け付けています。
テキストのお申込』←ここをクリック
 費用:7,000円
 
 「理論講座」で使う「テキスト」と同じものですので、理論講座にお申込の方は改めて「テキスト」をお申込頂く必要はありません。

さあ、第5回試験合格に向けて、ひとがんばりしましょう。

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