キャリアコンサルタント Days of Life

キャリコン実践研究会

2017年01月

もう一度、論述試験をチェック

いよいよ2月を迎えることとなりますが、受験準備はいかがでしょうか。

さて、いろいろな場面で論述試験の重要性をご説明してきましたが、試験を数週間後に控え、もう一度、論述試験対策について確認してみたいと思います。

1)合否は総合点で決まります!
 論述試験で貯金をすることもできるし、借金をすることにもなる、ということですね。論述試験が上手くいかず、面接試験まで尾を引いてしまったというお話を良く聞きます。心理的にも論述試験が大きく合否のカギを握っている訳です。

 第2回までの試験結果を見てみると、合格率が上がっているのは論述試験が影響しているものと思われます。論述試験が加わったことをチャンスにするか、ピンチにするか。それは論述試験に対しどんな準備をしたかにかかっていると言えます。

2)論述試験は得点源!
 過去2回の平均点は68%から72%です。つまり、多くの人が、5点程度の貯金をして、面接試験に臨んでいることになります。ここでの取りこぼしは致命的ですし、貯金が不十分だったら勿体ないですね。

 平均点がこれだけ高いということは、取り組み易い試験であるということになります。それだけに、合格者の多くが論述試験に救われている。論述試験は点数が取り易いということをもう一度認識しておいてください。

3)論述対策は十分?
 論述は大体書けそうだから大丈夫、と思っていませんか?

 70%(35点)では平均点、差はつきません。80%(40点)、いやいや90%(45点)がとれる自信がついて初めて、論述対策は大丈夫、と言えるのではないかと思います。普通だったら、70%取れるというのは自信につながりますが、70%は平均点、偏差値で言えば真ん中ということです。

 点をとり易い試験ですから、点を出来るだけ取る!ということが大原則です。1点たりともおろそかにしないでください。その強い気持ちが自分を救ってくれ、合格を引き寄せてくれます。

4)おまけ
 論述試験の満点は50点。合格点は60%の30点。満点近くをとれば面接試験の余裕は20点近いですね。

 そうすると、面接試験は40点位でOKということになります。これはとても大きいですね。所要点さえクリアしておけば良い訳ですからとても楽になります。(面接試験の準備の仕方も変わります。)


まあ欲張ってもいけませんが、論述試験で90%(45点)以上取る方は結構いらっしゃいます。受講生を見ていても、知識だけをとってみれば、そんなに大きな差は無いと思われますので、論述の「答え方」や「視点」にポイントがあるのではないかと思います。

そこで、こうした「答え方」や「視点」をベースにして、『論述講座』を用意しています。1~2点に泣かないように、キャリコン実践研究会としてもしっかり準備の場を提供したいと思います。


講座は2つあります。
A)「論述基礎講座A」
 過去問分析を中心に行います。第1回及び第2回を通じた過去問分析から見えてくるものがあります。敵を知り己を知れば百戦危うからずのことわざ通りしっかりした分析こそが、論述対策の基礎を揺るぎないものにしてくれます。
     2月12日(日)12:20~13:50(残1席)
     2月14日(火)19:00~20:30

B)「論述対策講座B」
 ここでは、過去問分析から導き出された予想問題を作成し、実践対策を中心に進めます。JCDA及び協議会の面談イメージはどこにあるのか、そこをしっかり押さえることで落ち着いて解答することが出来るようになります。また、同時に、それぞれの面談イメージを意識することで、ロープレ自体の学びにつながり、展開に自信が持てるようになります。
     2月16日(木)19:00~20:30

論述試験が不得意だと思われている方を始め、何とかなると思われている方も是非、ご受講頂ければと思います。


「CCLabo」という動き

CDA実践研究会、キャリコン実践研究会で学ばれ、合格された方には『CCLabo』という学びの場をご用意しています。

最近は会員数も160名を超え、入会に一定の条件を付けざるをえなくなってしまいました。(この点については大変申し訳なく思っております。)

活動は、2~3か月ごとに開くワークショップ(WS)が中心で、先週の土曜日にも開催しました。

今回のテーマは「キャリア・プランについて考えよう」で、シリーズ化した3回目です。参加者には、予め「学生」「若手」「中堅」「女性」「中高年」の層別群をお選びいただき、サブテーマを設けて意見交換しながら学びを深めました。

WSの前半は、層別をミックスして3人によるユニットワークです。選んだ層別について、思うところを、話し手、聴き手、オブザーバーに分かれてローテーションを行います。

狙いは、次の層別グループに分かれてのワークの準備運動、思いの整理、と言ったところにありますが、別の層別の方にお話を聴いていただくことによって、気づきやヒントを得る狙いもあります。

従って、オブザーバーの役割は、聴き手の技量・手法を評価するのではなく、話し手のお話の内容/キーワードを正確に聴き取る、書き取ることにあります。

そうした点を強調した上で、面談を始めてみると、実に自然に、いい感じでお話が進んでいきます。日頃、面談とは無縁のお仕事をされている方も例外ではありません。これには2つの理由があるのではないかと思います。

ひとつには、受験生時代に実践研究会で徹底的に「傾聴」を学んだこと。それが、面談の機会が少なくなってもしっかり身に付いているということですね。これはとっても大きな財産だと思います。

もう一つは、技量・手法の評価から自由になれたという点ですね。これが気持ちにゆとりを生んだのではないかと思います。

こしたことを改めて考えてみますと、「面接試験」の根底には普通のコミュニケーションが流れているのではないかと思います。つまり、試験であっても、普通のコミュニケーションを行えば良い。

但し、ポイントは「普通のコミュニケーション」とは何か? ということですね。

そもそも人間本来の、人間関係を円滑に行う為の「基本となるコミュニケーション」というものがある筈です。一方で、ひとは環境とのさまざまな関わり、経験を通じて、ある時は親や教師、知人から教わり、ある時は自ら気づいて、「自分のコミュニケーション」をつくってきました。

「基本となるコミュニケーション」と、「自分のコミュニケーション」に大きな違いがなければいいのですが、違いが大きいと「問題」ですね。「不一致」です。

従って、まず「基本となるコミュニケーション」とは何か? この受験をきっかけにもう一度整理されることをお奨めします。その上で、”基本に沿って”、”普通に”コミュニケーションをとってみる。こうした姿勢で面接試験に臨んでみるのもひとつのやり方ではないかと思います。

基本をしっかり押さえることができれば、そんな特別なことをやる必要はない、相談者のお話に沿って、自然に、普通に、応答していけば良いはずです。


WSの後半は、層別グループによるワークです。今回のサブテーマは「各層別における『課題』は何か?」でした。

問題は何かを上げるのは簡単ですが、課題となると少し考えなければいけません。問題を整理し、環境を整理し、前後関係を整理する必要があります。つまり、簡単には答は出てこない。

それで良いわけです。無理に答を出そうとせず、「問い」を抱くことこそ大切と言うことになります。

最後に、「ひとりになる時間」を設けてWSを終了しました。頂いた資料やヒントは、次回のWSに活かしていきます。

残り1カ月、この時期の活かし方

先週、『 キャリコン実践研究会 』の第3回キャリコン試験対策向け講座がスタートしました。最初は『 理論講座 』です。

今回は正月明けということもあってか満席にはなりませんでしたが、有意義な講座になりました。

教材は『 テキスト 』です。短縮して87頁にしたものの、やはり多い。これを何とかポイントを絞ってご説明したいというのが『理論講座』の狙いです。

尚、ポイントの説明は1時間で、残りの時間はさまざまな情報をお伝えするようにしています。

それで、少人数ながらも講座を始めた訳ですが、有意義だなと感じるのは、ご説明を進めていくと、ポイントになるところでうなずいてもらえる。その反応が分かる、ということですね。

これは、ご理解いただけたというわれわれの安堵につながりますし、ポイントが何となく分かって来たという受講生側の納得感にもつながっているのではないかと思います。

そうしたご様子を拝見していると、活字だけでお伝えすることにはやはり限界もあるのかなと思うことがあります。それだけに、理論講座でご理解を深めていただけると嬉しいですね。(このギャップが次回テキストの改訂につながっていきます。)

ご興味がある方は是非、残りの『 理論講座 』をお受けください。
 2)1月19日(木)19:00~20:30
 3)1月26日(木)19:00~20:30

また、遠隔地で理論講座にご参加頂けない方は『 テキスト 』をお求め頂き、何度も読み込んで頂ければと思います。


さて、ご関心は、論述試験までは1カ月、面接試験までは1カ月半、この時間をどう使っていくか、ということかと思います。そこで、キャリコン実践研究会の講座日程とも併行して考えてみたいと思います。言わば、お奨め計画ですね。あくまでも1つの例として、ご参考にしていただければと思います。

1)まずは『 理論講座 』(又は『 テキスト 』)をお申込いただく。
 宣伝になって恐縮です。が、われわれの考え方の基本となっている、カウンセリングとは何か、コンサルティングとは何か、その理論的な背景を明確にし、どうやって実践に運用したらいいのかをまとめています。(こうした点を理解していないと、間違った方向で練習を重ねてしまう危険性があります。)

 論述試験、面接試験の貴重なネタ帳になりますので、是非、「テキスト」(「理論講座」にお申込頂けると教材としてご提供します。)をお手にしていただければと思います。

2)~2月4日までの3週間
 テキストの理解をベースに、基礎力を培っておきましょう。その基本は「傾聴」です。傾聴に自信が無い方、口の重い相談者が苦手な方、面接開始時点で極度に堅調する方、そういった方は是非、「傾聴基礎講座」をご受講いただければと思います。

 特にJCDAでは「傾聴」が重要な評価区分(判定ポイント)になっていますので、JCDAで受験される方にはお奨めします。

 また、この間に1度は「ロープレ関連の演習」(『ペアワーク』『個別1to1』『個別ロープレ対策』)をお受け頂き、ご自身の「面接試験の課題」を明確にしておくといいでしょう。

3)~2月19日までの2週間
 この間は、論述試験対策に集中してください。最低ライン60%越えではなく、80%越え(40点越え)を目指してください。第2回論述試験の平均点は70%程度ですから十分可能です。

 何が起きるか分からない面接試験を考えると、論述試験の貯金が合否を左右すると言っても過言ではありません。論述試験対策をしっかりこの間にやってください。

 論述対策の基礎・基本は『テキスト』を参照してください。また、過去問分析、予想問題、解答テクニックについては、「論述講座」(『論述基礎講座A』『論述対策講座B』)で集中対策を行います。遠隔地で講座にご参加できない方は『サブテキスト』を参考にしていただければと思います。

 また、前段で把握した「面接試験の課題」が明白であればある程、論述試験対策を行うことによって相乗効果が現れます。論述と面接は表裏一体なんですね。(その為にも、早目のロープレ演習受講は効果的です。)

4)~面接試験までの最後の2週間
 この間はロープレ演習の集中訓練です。実践練習を積みながら何が起きるか分からない面接試験に備えてください。実践演習の数だけ本試験での応用力が養われます。

 また、忘れていけないのが口頭試問対策です。折角面接が上手くいったのに、口頭試問で真っ白になって失敗したというお話をよく聞きます。真っ白にならない為にはしっかり準備するしかありません。口頭試問の答え方で加点も減点もされます。

 われわれも過去2回の試験を通じて口頭試問対策の重要性を再認識しました。そこで『口頭試問対策講座』を復活させましたのでよろしければご受講ください。


初めてチャレンジ。まずは自分でやってみようという方は、ご自身の判断ですからご自身の考えでがんばってください。

一方で複数回のチャレンジとなる方は、悪い癖がつかない内に、是非、専門機関で学んだ方がよろしいのではないかと思います。また、周り道をしたくない、一発合格したいという方も専門機関でしっかり準備される方がいいと思います。

いづれにしても、そろそろ本試験に向けてご自身の計画を明確にし、行動に移す最終段階になっているのではないかと思います。

嬉しいお便り2

50代の男性からも「嬉しいお便り」を頂きましたので、ご本人のご承諾を得て、ご紹介させて頂きます。


 第2回キャリアコンサルタント試験に実技試験初挑戦で合格できました。第1回キャリアコンサルタント試験では学科試験のみ受験し合格しましたが、正解のない実技試験をどうやって対策しようかと悩んでいる時に出会ったのがキャリコン実践研究会であり、立石先生、浅川先生の二人の師匠でした。

 師匠御二人の魅力は、私が述べるよりも出会って頂くのが一番だと思いますので、キャリコン実践研究会の魅力を述べさせて頂きます。

 魅力は3つあります。

【①素晴らしいテキスト】
 実技試験の勘所を全て網羅し、分かりやすく説明しています。このテキストのおかげで「合格」への道がハッキリしました。

【②豊富なコンテンツ】
 上記テキストで自習した事を確認する為の場が沢山用意されています。論述対策、開始からの3分ロープレ、受講者1人に対して2人の講師で指導を行うロープレと痒いところに手が届くコンテンツばかりです。

【③無駄のない講義】
 上記コンテンツを受講すると分かりますが、非常に時間を大切に使います。1人で出来る事は事前学習、事後学習とし、講師からの学び、受講者同士の学びに徹底する事により短い時間で多くの気づきを得ます。

 以上が私が受講して感じた魅力です。この魅力あるキャリコン実践研究会に出会ったおかげで自分でもビックリするような高得点で合格する事が出来ました。師匠御二人には非常に感謝しております。そしてこれからもよろしくお願いいたします。


師匠と言って頂けるのは少々気恥ずかしい感じがしますが、是非、参考にして頂きたいと思うのは、ビジネス戦略の基本でもある「選択と集中」を見事に実現されているところです。

「選択」とは方向性であり、どういう方法・ルートで合格を目指すのかを選ぶということですね。独学でいく、仲間と勉強する、専門機関で学ぶ。

独学は結構大変です。学科試験なら教科書がありますが、ロールプレイにはありませんので覚悟が必要です。仲間との勉強も、本当に研究心旺盛な仲間同士で出来るかですね。悪い癖がついてしまっては大変な回り道になります。

お奨めは専門機関で学ぶことです。評判が良いところは、必ずや得るものがあると思います。選ぶポイントは、まず主催者・講師の本名・顔写真や経歴が分るかという点です。面談を学ぶ場ですので、自己開示は必須です。自己開示が出来ていない講師は避けた方がいいでしょう。また、少人数で細かいところまでチェックしてもらえるかも大きなポイントです。

「集中」とは、選んだら、その範囲内で徹底的にその場を活かし、本気になって積極的に、寸暇を惜しんで取り組むということです。

お忙しい方もいらっしゃるかと思いますが、専門機関を選んだからと言って安心してはいけませんよ。まず、自分が在って、自分自身で成長するために専門機関を活用するという姿勢が何よりも大事です。

そして、この姿勢こそが、面接試験において「あ、まずい、どうしよう」と思った時に自分自身を救ってくれます。


以上の点を確認した上で、もう一度頂いたお便りを拝見すると、「テキスト」をしっかり、網羅的に読み込まれ、受験対策のガイドにされたことが分かります。

次に、具体的な行動に移された訳ですが、キャリコン実践研究会をお選び頂き、その範囲内で、ご用意した各講座やロープレ演習を幅広く受講され、様々な角度からご自身の実技試験対策の進捗をチェックされていかれたのだと思います。

そして、最後に、時間の大切さを十分に認識されていました。お仕事をされながらの短期合格は、いかに時間を大切に使うかにかかっていると思います。

また、同時に、本試験のことを考えると、集合時間に始まり、論述、面接と制限時間内での課題遂行が求められます。仕事でも私生活でも、時間の大切さをお分かり頂いているということはとても大切なことですね。

(ご参考)
『 キャリコン実践研究会 』
是非、ホームページをお訪ねください。

嬉しいお便り

新年早々、嬉しいお便りを頂きました。

皆様のご参考になるかと思いますので、ご本人のご承諾を得て、そのまま掲載させて頂きます。


 地方にいますと、実技試験は、都会と違い、時間や経済的な制約から実践講座や勉強会に参加することも難しく、大きな不安材料でした。そんな時にインターネットでキャリコン実践研究会のことを知りました。
 とても説得力のある立石先生や浅川先生のお言葉を拝見し、これだ!と思って講座参加の申し込みをしようとしました。でも都合が合わず、一瞬落胆しましたが、試験対策テキストの購入だけも出来るとわかり、直ぐに購入の申し込みをしました。
 早速に立石先生からメールが届き、ご親切な対応に研究会への信頼を一層感じました。試験日まで2週間程度しかありませんでしたが、とにかく、繰り返し読みました。5回は集中して読みました。テキストにも書かれていましたが、基礎や基本を大事に、「どうあるべきか」を理解し、そしてこの場面で「何をしたら良いのか」このことを常に自問自答しながら、イメージトレーニングも取り入れ、熟読しました。
 「試験対策」の章は、実技試験の経験の無い者にとって非常に役に立つ内容でした。単なる虎の巻に留まらない、コンパクトかつ、中身のある貴会のテキストのお蔭で、合格が出来ました。 立石先生、浅川先生ほんとうに有難うございました。/(記)70代の受験者からのお礼


お褒めの言葉を頂き、恐縮致しましたが、何よりも嬉しかったのは「70歳代」というご高齢でのチャレンジだったということです。そして、見事、目標を達成されました。

どのようなキャリアをお持ちで、どのようなお気持ちからチャレンジされたのか、テキスト一冊とメールでのやり取りだけでは分かるはずもありませんが、数年遅れのわが身としては、良き先輩を得た気分です。

若い人には若い人なりの、ご年配の方にはご年配なりのハードルがあるのではないかと思いますが、そうした自分のハードルに向き合うことは並大抵のことではないと思います。

ですが、他の人との比較ではなく、自分自身の声に素直に耳を傾けることが出来た時、学びの喜びも感じられることでしょう。

ご丁寧なメールの文面からも真剣にテキストに、そしてご自身に向き合われたお姿が浮かんできました。今後益々のご発展をお祈りすると共に、全国で、受験環境が整わない中、がんばっていらっしゃる方たちのご参考になればと思い、ご紹介させていただきました。

(ご参考):キャリコン実践研究会
テキスト及びサブテキスト』:テキストの他、サブテキストのご提供も行っています。

「考えない」ということ

いよいよ今年も始動!という感じがしてきました。そこで、今日は私が日頃考えていることをお伝えしようと思います。これは決して、教科書に書いてあったことでは無く、今迄のいろんな経験の中で私自身が感じ取ってきたことです。従って、気楽にお読み頂ければと思います。

さて、「考える」ことはとても大事なことですが、「考えることが必ずしも大事なことではない」といった場合があります。

どうしてかと言うと、予測不能な事態がしばしば起きるからです。

対人支援業務において、相談者の考えや価値観は千差万別です。時には、思いもつかなかった考えが背景にあったり、理解しにくい思考回路が働いたりします。

その時、支援者(コンサルタントやカウンセラー)は、受容し、共感し、信頼関係を構築しなければいけませんが、この流れを邪魔するものは、予め相談者の中で組み立てられた「考え」なんですね。

受験生を例に上げれば、「相談者は、キャリアに関する相談に来る訳だから、まずこれを訊いて、あれを訊いて、沈黙になりそうだったら、こうやって、ああやって・・・」と、考える。

これが、相談者という「ひと」の理解を難しくしてしまいます。


こうした例を多々見て来ましたので、ロープレ練習の振り返りでは、「考えないで、頭を空っぽにして」と言うことがよくあります。

ですが、なかなか出来ない。

沈黙になったら怖いし、考えてやらなければいけないと思う、第一、考えないで何をやったらいいんだろう、と受験生はいろいろな表情を見せてくれます。

そこで、言い方を変えてみましょう。

ポイントは、「いつ考えるか」なんですね。

古来人間は、考えることを良しとし、常に考えることを求められてきました。しかし、そのことが行き過ぎてしまったためか、考えを先行させてしまうことが多くなったようです。


つまり、展開を予測してはいけない、展開を考えていけない、ということなんですね。

お話を聴くまでは、緊張をほぐし、予測しないで、お話をそのまま受け入れる。フィルターを出来るだけ薄くする訳です。

そして、お話の内容が見えて来て、正確に理解した段階で、初めて「考える」、というのが基本です。「お話を聴いてから考える、この当たり前の順序」。これが本当の傾聴が出来るか否かの分かれ目になるのではないかと思います。

最初から話を聴かないのは論外ですが、結構多いのが早合点です。話の途中で、ああこういうお話ですねと決め付けてしまう。論述試験の「相応しくない応答」の典型です。


経営コンサルティングの世界でも、まずお話を聴く、つまり現状分析をしっかりやるというのが基本です。ここを明確に把握できないと誤った提言をしてしまいます。

サッカーのPKでも殆ど勝ち目の無いゴールキーパーが勝つのは、最後の最後まで動かずにキッカーの動きを見定め、その後に反応した(考えた)場合です。

結構こうしたことは日常生活でも多いのではないかと思います。あれこれ考えても結局その様にはならなかったことって多くありませんか?

無の境地とか、禅問答とかいうものは、ひょっとしたらこのへんの「順序」のことを言っているのではないかと思います。この自然の順序をひとは時々逆にしてしまう。そこに、落とし穴があるのではないかと思います。


「考えないで頭を空っぽにする」ことは結構難しいことだと思います。なぜ、どうして、と”考え”始めたら答は見つかりませんよ。

ここは修行ですね。つまり、実践してみるしかありません。何度も何度も練習/経験して、「考えなくていいんだ」(勿論、考えを先行するという意味です。)と気づくしかないんですね。

そうした意味で、理論(講座)と実践(ロープレ)は併行しなければいけませんし、出来るだけ多くの練習を積むことをお奨めする次第です。

また、その練習が一番できるのは、受験生の時だということですね。

以上、長くなってしまいましたが、振り返りの席でこの話を始めましたら、ブログで読みましたよと制してください。

(ご参考):『キャリコン実践研究会
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キャリコン実践研究会のブログです。皆様と一緒に学びながら、気づいたことを立石が綴っていきます。
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