2016年11月

「相談者役」も人間だァ

いよいよ、面接試験が近づいてきましたね。そこで「相談者役」のことを、私なりに、勝手に、考えてみたいと思います。

相談者役は、JCDAの場合、キャリアコンサルタント及びCDAに募集を掛け、一定の条件の中から選考面接を行い、研修を経て、試験業務(つまり、相談者役)に就きます。

事例はあらかじめ決められられたものですが、相談者役には、情報漏れ対策として、試験開始直前に渡されます。従って、相談者役は短時間で内容を理解する必要が出てきます。

という「推測」を前提に考えてみますと、

1)事例内容を漏らさず理解しているか不安だァ!
 面談が始まり、話を進めていかなければいけないが、間違ったらどうしようという不安は常につきまとっていると思います。

 国家資格という大切な試験、自分も受験の時に大変な思いをした。私のせいで試験を台無しにしてしまったらどうしよう?と、緊張感は受験生に劣らず高まっていることでしょう。落ち着いているように見えてもきっとそうだと思います。だって、人間ですから。

2)突っ込まれたら大変だァ!
 事例を細かく理解する時間が無いとすれば、やたらに質問され、突っ込まれたらどうしよう?と思う筈です。話が進んで、つじつまが合わない点が出てきたら・・・。

 最初に事例を渡された時、相談者役はその事例をStoryとして理解する筈です。現在こういう状態で、この点に困って相談に来た。周りはこうであり、こんな気持ちになっている。背景にはこんなことがあり、それらが〇〇という考えになっていて、どうやらそこに問題がありそうだ。

 よし、それではこういう流れで話を進めよう。ですが、最初からいろいろ質問が飛んできて、あらかじめ考えていたStory通りには進められない。どうしよう!少し話すのを止めようか・・・と思っても不思議はありませんね。だって、人間ですから。

3)こいつはやりにくい?、不合格だァ!
 反応が無く、表情も硬い、目線がどこまでも追いかけてくる。質問に答えてもまた質問。ズバズバ入り込んできて、すぐに「お気持ちは?」と訊いてくる。一体何を考えているのかこの受験生は!やりにくい。

 さっきの受験生は良かった。ちゃんと話を聴いてくれて、こちらのペースで進められ、話し易かった。あんな人に相談してみたい。それにひきかえコイツは!

 と、思うかも、しれません。相談者役として中立の立場で試験業務を遂行するよう研修を受けた。受験生を評価してはいけない、評価してはイケナイ、絶対に、ゼッタイに・・・。でも、コイツは不合格だァ!!と叫びたい!だって、人間ですから。

4)私だって人間だァ!
 「相談者役」も大変ですね。きっとこんなことを言って見たくなるのではないかと思います。

 分かっていても出来ない、それが人間ですね。葛藤、こころの動きが人間を創っているとも言えます。不思議なるもの”人間”、ここが対人支援の原点です。

 公平さを目指しつつも人間的な要素は無視できませんし、恐らく間接的には合否に影響してくるのではないかと思います。

 そういった点からも「相談者(役)」を良く観察し、安心して「相談」して頂ける配慮が、良い結果につながるのではないかと思います。


実際のご相談でも勿論、相談者を観察し、置かれている状況に応じて対応を変えていきます。固いようであれば柔らかい雰囲気をつくり、険しい話であれば真剣に受け止めます。

必要な質問だと思っても、嫌がっているようであれば、止めます。行き詰ったら、話題を変えて気分転換を図ります。これは全て相談者への配慮ですね。

上手くやろう、合格点を取ろうと思ったら本末転倒ですよ。罠にはまらないで下さいね。あくまでも相談者(役)のことを考えるのが基本です。

試験でもきっとそうなんじゃないかな。そう思います。

試験委員もこうした配慮が出来るか否かをチェックしていることでしょう。
だって、試験官だって人間ですから。

新たな動きと面接対策

JCDAとキャリア・コンサルティング協議会。ふたつの試験機関の違いや差がやはり問題視され、合格率に代表されるような格差の是正が課題になってきているようです。

そこで、厚生労働省を中心に検討が進められている訳ですが、トピックスとして、「スタートラインに立てるか」ということが明確になってきました。

少しご説明が必要ですね。

国家資格化の動きの中で、キャリアコンサルタント試験は、技能検定1級(指導レベル)・2級(熟練レベル)の下位に位置し、「標準レベル」とされています。

そこで、じゃあ「指導レベル」「熟練レベル」と「標準レベル」の違いは何かと言うと、簡単に言ってしまえば、前者が磨かれたダイヤモンドだとすれば、後者(キャリアコンサルタント)は、ダイヤモンドの原石ということになるのではないかと思います。

つまり、国家資格キャリアコンサルタント試験は、現在保有している能力が実践で通用するか否かという視点ではなく、「将来、プロとして、キャリアコンサルティングを行えるようになれる可能性があるか否か」という視点で評価されるということです。

こうしたことから、資格取得後に研鑚を積み、資格更新条件をクリアして、プロに育っていくというプロセス(「登録制度」)が用意されています。


これは、どういうことかと言うと、実技試験で必ずしも上手く出来なくてもいいということになります。

それよりも重視されるのは、資格取得後の研鑚・資格更新によって育っていく可能性があるかどうか、ということですから、基礎・基本がますます問われることになる訳ですね。

従って、小手先で魂の抜けた面談をやろうとすると、見抜かれてしまうかもしれません。それよりは支援者としての基本姿勢、自己理解を伴った人間力といった面に着目する必要があるのではないかと思います。

考えようによっては素質を見分けようとする難しい試験とも言えますが、基本をしっかり理解しておけば怖れることは無いとも言えます。

テキスト』で言いますと、5-2.キャリアコンサルタントの対応「3つの態度条件」をベースにした「傾聴」はしっかり押さえておいてください。

また、この点は口頭試問でも試されます。「出来たこと、出来なかったこと」を正しく把握できているか、主訴・問題を正しく捉えているかは、まさにプロになれる可能性があるか否かのチェックポイントになります。特にJCDA受験者は主訴・問題について『テキスト』で確認しておいてください。


一方で、従来のCDAとの関係も気になります。JCDAとしては「CDA」を「スタートラインに立てる」レベルとは考えていなかったのではないかと思います。むしろ即戦力としての有資格者ですね。

実際、第一回目のキャリコン試験や従来のCDA試験を見てみますと、要求レベルは上位にある様な気がします。

そうなってくると、キャリコン/標準レベルとして格差を是正するということは、必然的にCDA資格のレベルダウンを強いられることにもなる訳で、ジレンマになりそうですね。

従って、しばらくはこの調整が続きそうですし、今後の動向が注目されるところですが、まずは第2回試験に向けて「スタートラインに立てるレベルにあるか」の試験であることを頭に入れておいてください。

さあ、面接試験ですね。

論述試験お疲れ様でした。まずはひと山越えましたね。

さて、次は面接試験です。

面接試験まで2週間足らず。ですが、この2週間の使い方が大変重要です。

まず、大事なことは論述試験のことを忘れるということです。

前回の試験でも、論述試験に失敗したと思ってそのことが気になり、面接試験への意欲が減退してしまったという方がいらっしゃいました。

そして、面接試験が終わり、届いた試験結果は、
論述試験は合格点を超えていたにもかかわらず、面接試験は不合格点で、合計でも合格点に達していませんでした。

その方には、頭を切り替えて面接試験に臨むようお話をさせて頂いたのですが・・・、ご自身が経験した論述試験のインパクトが強く、「論述試験に失敗した」という”思い込み”が大変強かったようです。

2つの試験機関の合格率調整?のために、論述試験にゲタをはかせたとのウワサもあるようですが、試験の評価は相対的なものであり、答はひつでは無いという論述試験の実態を推測してみると、悲観的な”思い込み”だけは避けていただければと思います。


次に大事なことは、基本を整理しておくことです。

基本中の基本は「傾聴」です。「傾聴の本質」の理解をもう一度やっておいてください。

直前になると、ああしてこうしてと、流れや言い回しをレビューしたくなりますが、それは今迄のステップです。試験前2週間足らずとなった今、むしろ、それらを忘れることの方が大事です。

矛盾した印象を持たれるかもしれませんが、面談・面接は形があるようで、ありません。答があるようで、ない。そんな世界です。

従って、相談者のお話が全てです。相談者のお話から広がる主観的な世界が理解出来なければ、どんな理論も通用しません。

「自発性」という言葉がある様に、技法の本質が理解出来たら、その技法を忘れる、つまり、超える、あるいは「技法に頼らない」(技法に縛られない)ことがとっても大切です。

受講生をご支援させていただいて、もう一段上のレベルに行くためのハードルがこの課題です。

技法を乗り越えお話に集中して傾聴できるか、あるいは更に技法を追い求めていくか、前者と後者でその後の成長に差が出てくるような気がします。


もうひとつ大事なのは、「口頭試問」対策です。

口頭試問は今迄のCDA試験と殆ど変らない質問(JCDA)が今回も予測されますので、しっかり整理しておいてください。

ポイントは、来談目的、主訴、問題の関係(JCDA)です。これらの違いが理解できていないと、折角面接が上手くいっても減点される心配があります。

これらの把握は「傾聴」が基礎になりますので、そういった意味からも残された時間で、基礎を整理しておいてください。基礎さえ身についていれば、どんなお話になっても必ず理解することができます。

『テキスト』をお持ちの方は、読みっぱなしにせず、何度も読み返してください。これからの時間で、更に最低でも5回は読み込んで頂ければと思います。

また、面接試験までの2週間足らずをどうやって過ごそうかと思われている方は是非、『テキスト』を手にとって頂き、基礎の整理にお役立ていただければと思います。

強みと弱み

人には「強み」と「弱み」がありますね。気づいている、いないにかかわらず、殆どの方にはこのふたつのものがあると思います。

現状や進路に迷う時、ひとはストレスを感じます。その時こころにあるのは自分の弱さです。逆に、順風満帆の時には、高揚感もあり、きっと強みが意識されていることでしょう。人生には山あり谷あり、ひとは強みと弱みの間で揺れ動く存在だとも言えます。

ご相談に来られる方は、ストレスを抱えた状態ですから、 内側にあるのは弱みですね。ですが、厄介なのは、身を守るために防衛本能が働くということです。従って、多くの場合、最初から自分の弱みについて語られることは殆どありません。それが語られるためには、ある程度の時間とお話を聴いて頂ける方の寛容さが必要になります。


さて、ひとは遠い昔から悩みと共にあり、何とかこの状態から脱出したいといろいろな方法を考えてきました。乱暴に言ってしまえば、たどり着いた方法は二つです。ひとつは弱みに向き合う方法であり、もうひとつは強みに向き合う方法です。

悩みに向き合い、弱みに向き合い、何を悩んでいるのか、その悩みはどこからくるのか、そういったことを一つひとつ確認して弱みを克服する。

ですが、弱みに向き合うのは時間がかかるし、無限ループに落ち込んで脱出できないこともある。

それだったら、気持ちを切り替えて強みに着目し、自信を取り戻しながら新しい気持ちで進路を選択していく。こうした方法も当然考えられるわけですね。


このように考えてみると、

JCDAは、否定的自己概念という弱みに向き合うという点で前者に似ていますね。否定的な自己概念のルーツをたどる、つまり経験を再現することによって弱みの原点を見つけます。

原点を見つけることができれば、自分の弱みを受け入れることが出来、新しい自分へと成長することができます。「弱みを知る」ということは「強みを知る」ことと同じくらい力を持つことになるんですね。そうやって、自分の足で歩いていくことが出来るようになる。

キャリア・コンサルティング協議会は、後者の方かもしれません。弱みに向き合いますが、原点を突き止めるところまで深追いせず、前を向いて強みやセールスポイントの発見に努めていきます。

経験を振り返ることもしますが、それは強みを見つけるためで、重点はこれからどうするかといった目標や方策に置かれます。


両者とも弱みや強み、過去や未来に向き合う点は同じです。そういう意味で、傾聴は欠かせません。

ですが、アプローチには違いがあります。カウンセリングにしてもコンサルティングにしても考え方や理論はたくさんありますので、共通点の理解とアプローチの違いはきちんと整理しておいた方がいいと思います。

JCDAと協議会

JCDAとキャリア・コンサルティング協議会。2つの試験機関があり、学習の経緯からそれぞれどこで受験するかお決めになっていると思います。

ですが、試験日が近づくにつれて、気になるのは、もう一方の試験ですね・・・、むこうで受けた方が・・・。

でも、どっちでも同じです。やってきたことをしっかり消化できていれば、合格出来ます。怖れることはありません。

どちらで受けるにしても、基礎・基本を軽視し、自己流や自分たち流でやってしまうと、試験は難しいものになってしまいます。

研究会でも論述試験や面接試験の分析を行っていますが、やればやるほど基礎や基本は共通だなあと思えてきます。それに、まだ第一回の試験が終わったばかりですので、JCDAはこうだ、協議会はこうだと決め付けてしまうことこそ危険なのではないかと思います。

それよりも、合否のボーダーラインには何人も並ぶことが予想されますので、1点でも2点でも多く取ることが必要です。従って、今の段階では論述試験の準備をしっかりやることが大切だと思います。

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とは言え、両試験機関の特徴というのはあると思います。

キャリア・コンサルティング協議会は、名称の通り「コンサルティング」がメインで、相談ごとに対して、直接、解決策を模索するような支援を目指します。

また、技能士試験も行っていることから「技能」に重点が置かれているような気もします。しかし、従来の技能士においては、CDA等の資格を取得してからチャレンジする方が殆どでしたので、ある程度「傾聴」の基礎が出来ていたのではないかと思います。

しかし、そういった基礎が無くて、いきなり国家資格「キャリアコンサルタント」試験を「技能」で乗り切ろうとするのはとても危険だと思います。(技能士合格の殆どの方が「傾聴」の重要性を強調しています。)


JCDAは、「カウンセリング」が中心にあるようです。

恐らく国家資格化の動きの中で「キャリアカウンセラー」の名称を使いたかったのではないかと思いますが、厚生労働省の意向もあって”キャリアコンサルティング/キャリアコンサルタント”になりました。ですが、内容はカウンセラーの色彩を帯びているようです。

カウンセリングの基本は傾聴ですし、内面/心理と向き合う必要があります。従って、自己理解、自己探索のステップがどうしても欠かせないことになります。


この様に、「傾聴」が両者に共通した基本事項ということになりますが、ただ、「気持ちに寄り添う」だけではなく、「なぜ、傾聴が必要なのか」その理論的な背景をしっかり整理しておいてください。

そして、この点の理解が本物の『キャリアコンサルタント』を創っていくと思われます。それでこそ、国家資格の価値が出てくるはずです。

※両機関のアプローチの違いについては次回もう少し触れてみたいと思います。

もうすぐ試験・・・

いよいよ第二回論述試験まで2週間を切りましたね。論述試験は「得点源」ですから、準備だけはしっかりやっておいてください。やっただけ効果があるはずです。

また、準備と言う点で言えば、論述試験の受け方、解答の仕方といった受験術も大きく影響しますので、自分なりに作戦を練っておきましょう。

キャリコン実践研究会でも「論述試験対策講座B」として、戦術や予想問題を用意し、全力で受講生のご支援をしたいと思っています。

開講日は11月17日(木)19:00~20:30で、試験直前となりますが、プラス5点~15点を目指した講座にしたいとがんばっていますので、ご都合がつく方は「テキスト」をお求めの上、お申込ください。
『テキスト』のお申込
『論述試験対策講座B』のお申込


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さて、もうひとつ気になるのは面接試験ですね。こちらも近づいてきました。

最初に確認しておきたいのは、カウンセリング/コンサルティングの答はひとつではないということです。では、答はどこから来るか、ということですが、それは相談者のお話からということですね。

言い換えれば、相談者の数だけ答があるということになりますし、お話を聴かなければ答は見つからないということです。

学問や理論の世界は、そこを何とか、共通するもの、普遍的なものをとがんばる訳ですが、それでも理論は数百に及ぶと言われています。

なぜ、こんなことになるかというと、表面的な現象で問題が見つかる例は珍しく、多くは見えない問題と言うか、表面的な問題を引き起こしている要因や遠因といった”根っこ”がどこかに隠れているからなんですね。(面接試験でも同じかと思われます。)

その”根っこ”は経験や各種環境だったりする訳ですが、相談者ご本人が気づいていない場合が殆どですので、表面的にお話を聞いているだけではなかなか感じ取ることができません。そこに面談のむずかしさがあります。


受講生の面談を拝見していると、まず理論面の理解が足りないケースが見受けられます。こういう方には、理論面、基礎・基本面、あるいは手順面から、こうあるべきというお話をします。

その点をご理解いただけると、次に、手順面が先行し、頭に入った手順を面談に当てはめようとするケースが時々見受けられるようになってきます。こういう方には、頭を空ッポにして、相談者のお話を聴いて、とお話します。

一見矛盾したご支援をしているようですが、受講生のレベルや理解に応じた支援が大切だということですね。つまり、問題が相談者の数だけある様に、支援方法も受講生の数だけあるという訳です。

そういった意味で、できれば4回位ご受講頂き、さまざまな角度からご支援させて頂きたいと思っています。


さて、面談の臨み方という点で考えると、プロセス(手順)面とストーリー(お話)面があるのではないかと思います。どちらも流れがありますが、重要なのはどちらがメインでどちらがサブか、ということですね。

先程の話は、こういったことを言っていると思って頂ければ分かり易いのではないかと思います。

まずは、相談者のお話に集中し、(背景を含めた)ストーリーを理解することが第一です。相談者のお話される世界にお招きいただければ、ストーリーがだんだん見えてきます。すると、なにか影らしきもの、曖昧なものが見つかってきます。それが”根っこ”にたどり着くヒントですが、そこに問い掛けてみる。そうすると、やがて、相談者に気づきのチャンスが訪れる。

メインとサブが逆転してしまい、手順に沿ってお話を「進めよう」とすると、お話から逸れてしまい、ストーリーが見えて来ません。お話を理解できた上で手順を考えないと、返って傾聴が出来なくなってしまいますので、十分注意して下さい。

日常からチェック!

面談は最初の出会いが大切です。それは、物理的に出会った時から始まります。気づかないかもしれませんが、プロの面談者/キャリアコンサルタントは最初の印象でいろいろ読み取ります。

分かり易く言うと、キャリコンの面接試験がある。受験番号や名前を言って説明を受け、セッティングします。そして、「では、始めて下さい。」と言われる。

試験はここから始まります。ここからが採点対象ですね。でも、本当でしょうか?

出会いから6秒、第一印象は相手にいろいろな印象を与えます。いくら採点範囲に無いと言っても、人が評価する訳ですから、初対面の段階から無意識に影響するはずです。

キャリアコンサルタントを目指す方は、この第一印象が面接試験に少なからず影響することを認識し、重視していただければと思います。従って、日頃から自己理解に努め、自分はどんな第一印象を人に与えているのか、意識しておくといいでしょう。


「では、始めてください。」以前の場面は、ある意味で日常生活です。日常、どんな生活をしているか、人とどんな接し方をしているのか、そして、初対面の時にどの様にラポールを築こうとしているのか、それが現れます。

そうした”生活スタイル”が目指す試験の合否を決めていく部分もありますので、要注意ですね。

こうした「気づかない世界」、「見えない世界」というものがとっても大事なのではないかと私は思っています。ですが、なかなかこうした面からのご支援は難しい。それだけに、ご自身の気づきがこの試験においてはとっても大事なんですね。

講座へのお申込、お顔を拝見した時、そして、終了の時、これらは全て面接試験の予行演習です。表情、目線、会釈や挨拶、そして、お声掛けや伝え返し。職場での入退室、メールや電話でのやりとり。チェックポイントはいくらでもあります。

それだけに、日常からのチェック、自己チェックを怠らない様にしてください。この部分が改善されることによって合格率は飛躍的に向上します。

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