2016年08月

第一回面接試験を終えて

第一回キャリアコンサルタント試験/面接試験(JCDA)、お疲れ様でした。

論述試験の様な衝撃は無かったようですね。(良かった、良かった!) 

変わったところと言えば、時間が5分長くなって、録音されるようになったこと位でしょうか。

”相談ごと”も従来のCDAと同じような感じですね。また、口頭試問の設問も殆ど変わらなかったようです。

論述試験のところでも書きましたが、JCDAとしては、従来通り「自己探索、自己概念」が中核ですね。確かにCDA資格と同等とのことですから変えようがないと考える方がむしろ自然なのかもしれません。

例えば、来談目的があって、お話を聴き進める内に、裏に隠れた「主訴」が見えてくる。技能士試験などでは、来談目的と主訴がほぼ一体になった事例が多かったので、この点が大きな違いであり、CDA試験の特徴です。

しかし、一方で、論述と面接は表裏一体ということを考えると、プラス5分の意味を、もう少し考えてみる必要がありそうです。

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そのキーポイントは、やはり論述試験の設問2にあったのではなかいかと思います。

設問1が相応しいか相応しくないかを問う問題。設問2も事例ⅠとⅡで相応しい方と相応しくない方の違いを問われたと思われた方が多かったようですが、形を変えて同様の内容を問う設問が出されるとは考えにくい。

そこはやはり厚生労働省で主導するキャリアカウンセリングの「キャリア形成の6ステップ」が背景にあるのではないかと思わせます。

6つのステップの中で重要なのは、「①自己理解」と「②仕事理解」ですから、面接の中でこれが出来たかが振り返りどころでしょうね。

もう少し具体的に言うと、仕事のこと(必要に応じて前の仕事、今の仕事、これからやろうとする仕事)について聴けたか、そして選択に迷っている心情について聴き、共感することができたかということですね。

第一回試験とのことでいろいろ悩み、試行錯誤しながら対策を進めてきましたが、JCDAで言うと、従来の路線を大事にし、国の施策を配慮しながら、延長された5分を活用できる事例設定にしたということでしょうか。

CDAの特徴を理解し、身に付けるにはしっかりした勉強が必要ですが、ここが出来ることで他の資格保有者には無い宝物を得ることができます。実践力がつき、技能士検定への取り組みもし易くなります。

試験が終わり、後悔が募ってくる方も多いことでしょう。その場合、頭の中は100点を基準にしていますから当然ですね。でも合格基準は60%です。と言うことは、合格者にも反省点は必ずあるということになります。

合格発表までの期間が本当の振り返り期間になりますので大事にしてください。そして、その振り返りを日常のものにできたら、この試験にチャレンジしたもう一つの意味が見えてくるのではないかと思います。

〔キャリア形成の6ステップ〕
①自己理解→②仕事理解→③啓発的経験→④キャリア選択に係る意思決定→⑤方策の実行→⑥新たな仕事への適応

(新)論述から面接へ

それにしても第一回の論述試験には驚かされました。その上、試験機関によって問題が違うなんて・・・。

まあ、それはそれとして、受験生としては今週末に迫った面接試験に全力投球しなければいけませんね。そこで、JCDAベースで少し考えてみました。

今迄、論述と面接は表裏一体というお話をしてきました。そこで、その原則に立つと、論述試験から面接試験に役立つ何らかのヒントが得られる筈です。

ではまず、「昨日の記事」に目を通してください。

公開された試験問題を見ますと、設問1で逐語が現れますが、CL1で来談目的らしきものが語られているところを見ると、どうも導入部分のやりとりのようです。

そうすると、導入部分はこの通りやればいいのかと思うとそれは逆で、相応しくない応答が続いている感じです。

それならば、この相応しくない応答をタブーとして、しっかり傾聴し、受容・共感に努めていけば、導入部分はOK!ということになりますね。

言語的追跡を心掛け、キーワードはしっかり伝え返す。これはCDAの時にも学んだ基本ですので、同じ対応をしましょう。

尚、導入部分で問題が見えてきたとしても最初から掘り下げようとせず、全体状況を把握するようにした方が良策かと思います。

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設問2も逐語で、事例が2つです。CL1は事例ⅠとⅡで同じです。細かく見れば修正が必要なところもあるかと思いますが、おおまかに見ると、昨日の記事にも書きました様に、事例Ⅰが仕事理解のアプローチ、事例Ⅱが自己理解のアプローチになると思います。

厚生労働省の資料によれば、キャリア形成の6ステップとして、1)自己理解、2)仕事理解となっていますので、この2つは車の両輪です。

但し、JCDAの論述問題を見ると「自己理解」「仕事理解」の文字は出て来ませんので、自己理解=「自己探索」(内的理解)、仕事理解=環境認識(仕事等個人を取り巻くもの:外的理解)と置き換えてみれば分かりやすいのではないかと思います。

この様に見てくると、JCDAにおいても自己探索と仕事理解はキャリアコンサルティングを行う上での両輪と考えられますね。

そこで、自己探索はどうすればいいの?となりますが、参考になるのは事例Ⅱの逐語です。
・何かあったんですか?
・具体的な出来事を教えてください。
・今のご自分はどの様に見えますか?(自己概念確認の質問。但し、使うタイミングや言い回しに注意してください。)
・「(負け犬)」(=自己概念)ってどういう意味なんですか?
などは使えそうですね。
意味が出てきたら、
・それで、~なんですね。
と返答すれば、自己探索面は理解が進んだことになります。

次に、仕事理解ですが、これは事例Ⅰを参考にしましょう。
・(公務員)? どうして(公務員)なんですか?
・今の仕事はどうなんですか?
・(公務員)(=次の仕事)はどうなんですか?
などAかBか迷っているのであれば、それぞれの(仕事)内容について質問し、どの程度理解しているのか確認します。

順序はどちらからでもの結構ですから、①概要把握・信頼関係構築、②自己探索(自己理解)面の確認、③仕事内容等の確認を三本柱と考え、それぞれ5分を配分すると、合計15分で面接終了です。実際はこの通りいかないかと思いますが、おおよその目安になるのではないかと思います。尚、自己概念が出て来なければ考えや価値観でも良いですね。

時間が余ったら、要約をして目標の提案。時間が無かったら、口頭試問の今後の展開で目標や方策を説明、とすればかなり頑張れそうです。

以上、論述試験からヒントを考えてみるとこのようになりました。あくまでご参考ですので、型にはめようとせず、自分らしく、相談者のペースで進めてください。ご健闘をお祈り致します。

第一回論述試験(JCDA)を終えて

第一回国家資格キャリアコンサルタント試験の「論述試験」(JCDA)は驚きの内容でした。恐らく、多くの受験生や受験支援機関の予測が見事に外れたのではないかと思います。

確かに、記述式、逐語記録を読み設問に解答する、1~2問、50分。要項どおりの出題でした。

新発見は、設問1の配点が25点、設問2の配点も25点、合計で50点ですね。実技試験の合計が150点ですから、100点が面接試験の配点だと分かります。

また、設問1と2がそれぞれ同じ25点ですから、解答負荷を考えると、設問1でしっかり得点を稼いでおきたいところです。

設問1はCCt1からCCt5まで相応しい応答とは思えません。それぞれ何がいけないのか説明できるか否かが問われていたようです。

キャリコン実践研究会のペアワークや個別1to1講座でコメントさせて頂いた内容を思い出して頂けたら答には困らなかったのではないかと思います。

つまり、CL1~5までしっかり”傾聴”出来ていれば、出題されたCCtの応答にはならない筈ですね。話を限定して受け取っていたり、自分の価値観で判断していたり、CLが示唆していることに気づかず話題を変えてしまったり、面接の基本が問われる内容でした。

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設問2は随分工夫された設問だと思います。2事例の比較問題ですが、違いを問うものでした。

戸惑われた方もいらっしゃったかと思いますが、ポイントは”違い”というところにあったのではないかと思います。つまり、良し悪しではない訳ですから、事例Ⅰ、Ⅱ共に妥当なアプローチだということですね。

従って、アプローチの違い。技能士試験を含めてしっかり論述対策をされてきた方はピンときたのではないかと思いますが、2つの大きな視点が浮かびます。

そう、自己理解と仕事理解ですね。勿論違った見解もあると思いますが、この2つのアプローチを「支援の基本スタンス」の違いとみるならば、350字は埋められたことでしょう。

事例Ⅰでは仕事理解面に着目し、どうして公務員なんですか?と「背景」を訊き、「価値観」の一端も見ることができました。また、「特性論」の観点から今の仕事内容や希望する公務員の要件を明確にしています。

事例Ⅱは自己理解面からのアプローチですね。具体的な「出来事」を質問し、声をかけられているご自分はどう見えますか?と「自己探索」を促し、負け犬という「自己概念」にたどり着いています。

設問2の切り口は他にもあると思いますが、いづれにしても指定語句を5つ以上使ってとのことですので、筋の通った説明が出来ていれば、各5点づつの配点で評価していただけるのではないかと思います。


第一回の論述試験は、設問が意外だったものの応答の基本を問うものでした。逐語の内容を見ても前半のポイントである信頼関係の構築に重点が置かれていたような気がします。

そうしますとポイントは傾聴ですね。しっかりした伝え返し。そしてその根底には評価や解釈、誘導を排した無条件の受容についての理解が不可欠であると改めて感じさせられました。

予想外の設問だった為に、結構時間はタイトだったかもしれませんね。でも基本的な理解さえできていれば合格点(少なくとも足切り点)は確保できたのではないかと思います。

さあ、次は面接試験ですね。今回顔を表した”論述試験”から”面接試験”ではどんな注意が必要なのか?少し考えてみたいと思います。

論述試験のチェックポイント

8月21日は第一回『国家資格キャリアコンサルタント試験』の論述試験ですね。第一回の試験ですから、どんな試験になるのか心配・・・。ですが、みんな平等ですし、ここは基礎・基本をしっかり押さえていくしかありませんね。

そこで、試験直前のチェックポイントを整理してみました。

1.出題形式を確認しよう
 まずは、落ち着きましょう。その為にも出題形式に目を通しておきます。「問題数」については、恐らく1ケースで、設問の数はあまり気にしなくてもいいと思います。1問だろうが2問だろうが、まとまれば1問だし別々となれば2問となります。

 試験時間は50分です。この50分は自分自身で好きに使える時間ですから、自分を信じて、自分の為に使います。”焦り”は自分を失っている状態ですから、自分の強みや知識・知恵を活用できなくなります。落ち着いてさえいれば、3分間で、考えて、1行2行の答を書くことくらいできますよ。

 それでも悲しいかな焦るのが人間です。焦ったら、「ああ自分は今、焦っているんだな」と自己理解。自己一致です。そして、10秒でも20秒でも深呼吸してみましょう。腹式呼吸が出来れば尚結構ですね。

 時間と言えば、時間配分も大事です。逐語を読む時間、解答案を考える時間、解答を書く時間、そして全体の整合性のチェックや見直し・修正の時間など、大体の目安を作っておくと安心です。その為にも、50分の制限時間を設けて、試験直前まで答案練習を続けてください。

 尚、解答作成に当たっては、逐語記録のキーワードを丸で囲んだり、キーワード間を矢印でつないだりして、前後関係を分かり易くするような方法もありますので、いろいろ工夫してみてください。

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2.解答のポイント
 さて、本題に入りましょう。どうやって合格解答を時間内につくるかですね。まず、第一回目の試験で前例が有りませんから、参考にするなら「国家検定キャリアコンサルティング技能士検定」になるかと思います。実際、厚生労働省の資料を見ても、「技能士検定」は今般の『キャリアコンサルタント試験』の上位概念と位置付けられています。

 そうすると、「技能士検定2級」を視野に入れて準備するのが妥当かなと思われます(但し、これは推測ですので、ご自身でご判断ください。)ので、以下に想定質問を挙げ、ポイントをチェックしていきたいと思います。

1)相談者が相談したい問題は?/主訴は?
 何を相談したいのか、何を訴えたいのか、つまり来談目的を問う設問が考えられます。

 こうした「相談ごと」は、逐語の冒頭部分に表れることが多いのでしっかり把握してください。また、中盤以降の逐語に表れたことも含め、キーワードを漏らさないようにすることが解答のポイントです。

 詳しくは『理論講座』で使用した『レジュメ』や『論述講座』の資料等をご参考にしていただければと思いますが、解答内容としては「状況+相談ごと」を表現すれば良いと思います。

2)キャリアコンサルタントが考える相談者の問題は?/(相談者の本当の)問題は?
 次に相談者自身が気づいていない問題を問われる設問が考えられます。これはキャリコンの見立てであり、CDAで言うところの「クライエントの問題」になると思います。

 但し、CDAでは自己概念に関した内的な問題に焦点が当たっていましたが、キャリコンになると、内的な面(=自己理解他)に加え外的な面(=仕事理解他)も対象になりますので、「問題」は多面的になります。

 「多面的」ということは問題はひとつではないということですね。ですから、自己理解面の問題、仕事理解面の問題、そして、それ以外にもうひとつ位「問題」を挙げると良いでしょう。

 ここで注意しなければいけないのは、根拠をしっかり把握すること。根拠は必ず逐語の中にあります。裏を読み過ぎて独善的な見立てとならないようにしてください。

 着眼点については上記『レジュメ』や『論述講座』を参考にしてください。また、複数の問題を挙げる訳ですから答案用紙には箇条書きが良いと思います。箇条書きと言っても①、②と番号をふれば改行しなくてもすみますので、答案用紙のスペース節約にもなります。いづれにしても、文字の大きさ、読み易さも含めて採点者に優しい答案を心掛けてください。

3)どこに目標を置いてどんな方策を?/今後の展開は?
 いづれにしても今後の展開が問われる設問も予想されます。今後の展開が問われたら、どこに目標を置いて、どんな方策が考えられるか、そこを述べれば良いと思います。

 まず、「目標」ですが、相談者が相談に来て、「相談ごと」を持ちかけています。さて、この面談にどんな「期待」を持っているのでしょう?

 一気に問題解決? 思った以上の成果? だと最高ですが、通常そこまでは期待していないと思います。また、高すぎる目標は抵抗を生みます。実際、自分でも何とかなるだろうか、自信がない、見捨てられたらどうしようとまで思っている方もいらっしゃるかもしれません。

 そこで、まず「相談ごと」に応えられる目標であること、大きな目標に至る第一ステップ的な、通過点的な目標にすることなどを心掛けると良いと思います。

 それを受けた「方策」は、「2)の問題」に対応した方策を考えてみます。そうなると、2)で挙げた複数の問題に効果的なそれぞれの方策を探せば良い訳ですね。

 こちらも複数の方策を挙げることになりますから、2)と同じように、番号付きで改行なしの箇条書きで答案をつくればいいでしょう。

 尚、箇条書き(番号&改行なし)にしておくと、後から修正もし易くなります。複数事項を挙げる場合、全体をひとつの文章にしてしまうと、それぞれ整合性を気にしなければいけなくなって修正が面倒になってきます。等案作成の知恵として考えてみてください。

以上が予想問題及びその対応ですが、全体として1つの設問、例えば「相談者が相談したい問題は何で、今後どのような展開をしていきますか?」といった包括質問になることも考えられます。

こうした場合には、まず、「相談ごと」に触れ、具体的な「問題」(自己理解・仕事理解他)を挙げて見解を述べ、「目標」と「方策」に言及するようにすれば良いと思います。

論述試験は得点源です。準備した分点数につながりますので、70点以上を目指して、残された時間を有意義に使ってください。

試験が始まったら焦りは禁物ですよ。ピンチになったら深呼吸をして『レジュメ』や『論述講座』を思い出してください。きっと答のヒントが見つかると思います。

(ご参考):〖キャリコン実践研究会

論述から面接へ

ご承知の通り、論述試験と面接試験は共に実技試験に含まれ、両者が表裏一体であることを表しています。

論述試験は「キャリアコンサルティングの基本をちゃんと理解しているか」その点が問われる試験ですね。

ですから、「相談者が相談したいことって何?」 また、「本人が気づいていない本当の問題って何?」という点に答えられなければいけません。

そして、そうした理解のもとに、次の段階として、「では、相談ごとをより良い方向へと導くために、このあたりを目指していったらどうでしょうか」という提案が求められます。

更に、「そこを目指すためには、こんな方策があるんですがどうですか?」といったことまで準備できるといいですね。キャリコン実践研究会では、試験対策としてこの段階までを視野に入れ、『レジュメ』や各種講座をご用意しています。


論述試験で基礎の理解をアピールできたら、次はその基礎通りに「面接」ができるか、ということになります。

面接と言うと、皆さんご苦労されるのが、”目標の提案”ですね。論述では解答できても、いざ面接となると上手くいかない。なぜなのでしょう?

ひとつには論述試験の準備不足。傾聴だけで15分を使い、目標・方策が出て来ません。CDA受験経験だけでキャリコン試験を受けようとする方に多いような気がします。

次に、いきなり方策の提案がが出てくるケースです。これは、目標と方策の識別が出来ていないことが原因かと思われます。目標を共有できてこそ、先に進めることになりますので、この点をしっかり整理しておいてください。

それから、目標は提案できるけど、なぞそこを目指すのかの説明が無いケースです。これは大変勿体ない。「各ステップを明確にしながら進める」のが基本ですから、お伺いしたお話を受けて、なぜここを目標にするのか、丁寧に説明を加えた方がいいと思います。

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もうひとつ忘れてはいけないこととして、紙に書くこととひとに向き合うことの違いが挙げられます。

紙に書く論述試験では、文字通り自分の見立てを文字にし、根拠を明確にして、筋の通った内容にすればいいでしょう。

ところが、面接試験では相談者に向き合わなければいけない。つまり、相談者の状態を観察しながら、相談者のペースで進めていく必要があります。

決して評価的にならず、誘導にならず、相談者への思いやりをもって接する人間力が必要になってきます。

論述試験を基礎と考え、その基礎を活かせるような「面接」を考えてみてください。そうすれば結果は自ずとついてくるのではないかと思います。

論述対策その第一歩

国家資格キャリアコンサルタント試験で、CDA試験との大きな違いは、論述試験があることですね。

そこで、なぜ論述試験があるのかを考えてみました。

参考になるのが技能士検定ですが、技能士でも論述試験は実技試験に含まれています。

論述試験と言うと答案用紙に解答を書くわけですから(しかも試験日も一緒ですので)学科試験と一緒にしても良いと思うのですが、そうではない。ここに出題者側の意図があるように思われます。

考えられるのは、面接試験と表裏一体ということですね。論述試験は「逐語」による出題ですから、「面接」に関連している。

それを、外的に試験するのが「面接試験」、内的に試験するのが「論述試験」と考えてもいいのかもしれません。

外的というのは、面接を試験官が外から見て、流れなり姿勢なりを評価していく。但し、受験生が何を考えているのか”頭の中は見えない”ので、その点を記述してもらい、内的な評価をする、ということかと思われますがどうでしょうか。

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試験要項を見ると、足切り点があります。満点の40%未満だと不合格。そうなると、面接が如何に上手くいっても資格には手が届かないことになります。

ですから、決して論述試験を軽視しないようにしてください。それどころか、50分間落ち着いて自分だけで対応できますので、むしろ得意科目にして頂きたいと思います。

さて、漠然と論述試験に臨んではいけませんよ。

論述は自分の考え方を理路整然と具体的に記述しなければいけませんので、スタート地点をしっかり押さえておきましょう。

では、理路整然と・・・と言うと、理論的な背景が明確で、その理論と言う基準に沿って、筋道を立てた記述が・・・・・(ん~紛らわしいですね!)要するに、根拠が明確になっっているか、と言うことです。

そして、基準となる理論とは、

理論と言うと難しいことを考えがちですが、国家資格ということですから、国家、つまり厚生労働省は何を考えているか、ということです。

厚生労働省のサイト」を注意深く見ていくと分かりますが、特に「キャリア形成のための6つのステップ」がポイントになってきます。

ここを基準にして論理的に解答していくことを目標に準備されるといいでしょう。その中で、「自己理解」「仕事理解」は欠かせない視点です。十分に整理しておいてください。

また、答案用紙への記載方法も1点で合否が分かれることまで考えると、とても重要です。要点を簡潔に読み易く表現することを心掛けてください。

ともかく、まずは相談ごとは何にか、相談者自身が気づいていない本当の問題は何か、傾聴の中からまずは何を目標にしていくか、その為の方策ははどうするか、などが基本になってきますし、その点さえ押さえておけばどんな設問が来ても怖れることはないと思います。

キャリコン実践研究会」では、論述の重要性を認識し、早くから「論述講座」を開催しています。予想問題を作成し、等案練習もしてもらっていますよ。

また、「学生」「社会人若手」「管理職」「パート・アルバイト」とカテゴリーを分け、階層別のキャリア形成や「多様な働き方」の視点から一歩踏み込んだキャリア理解に努めています。

論述対策からたくさん学ぶことが出来たら、次はその学びを「面接」に活かすことです。この点は、次の機会に触れたいと思いますが、まずはキャリコン実践研究会の考え方をご理解いただければと思いますので、よろしければ「レジュメ」をお手にとって頂ければと思います。

(お断り)本内容は合格を保証したり、唯一の答を示すものではありません。ご活用いただく場合にはご自身の判断でお願い致します。
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