第1回目のキャリアコンサルタント試験。CDA試験と比較するといろいろ心配な点が浮かび上がってきます。

そのひとつが時間ですね。5分長くなって15分になりました。そこで、この15分をどの様に考えるか、10分プラス5分でいいのか、ということを少し考えてみたいと思います。

受験のお手伝いを始めてみて、皆さんが戸惑われているのは、「何をするのか?」「何をしたらいいのか?」が整理できていないということではないかと思います。

そこで、教科書とすべきは、「厚生労働省の資料」です。ここを出発点にすると良いでしょう。国家資格ですから国の意向が反映されるのは当然ですね。

この教科書のなかで、まず考えなければいけないのが、「キャリア形成の6ステップ」にある「自己理解」「仕事理解」です。この言葉の意味するところ、守備範囲を上記資料でしっかり押さえておいてください。

また、コンサルティングの流れとしては、上記2つの理解の後、行動(啓発的経験)し、目標について意思決定し、方策を実行するということになります。

そして、支援の始まりが「面接」です。

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面接については、カウンセリング手法として既に学ばれているかと思いますが、最初にやることは「関係構築」です。従って、15分の内、最初の5分位をこの関係構築に使う感じですね。となると、これはCDAなどと全く同じ入り方です。つまり、受容・共感による「傾聴」です。

この傾聴を通じて、相談者が何を相談したくて来談したのか、相談者の周りでどんなことが起きているのか、などを把握していきます。

ここで、注意しなければいけないのは、まだ細部に入って行かないことです。あくまでも概要を捉える、概要をとらえながら、本当の問題はどこにあるのかとアタリをつける、といったイメージです。

次の5分は、このアタリをつけた部分について一歩踏み込んで確認してみます。そして、自己理解や仕事理解についてどの程度出来ているのか、その他不足していることはないか、などを確認します。

最後の5分は、(ここが従来のCDA試験と違ってくるところですが)相談者がご相談したいことについて、何を目標にしてこれから手を打って行くのか、その点の提案を行うことになります。

ただ単に目標を提案しても上手く行かないかもしれません。ちょっとしたコツが必要になってきます。このへんがキャリコン試験のポイントかもしれません。

また、キャリアコンサルタントとしては専門性が問われますので、続く方策の提案についても説得力あるものになっていなければいけません。そうした意味で、キャリア理論を活用できるようにしておくといいですね。

このような流れで面接試験ができたら合格点がもらえるのではないかと思います。合格の為の基礎・基本・対策は『レジュメ』にまとめましたが、各種講座を進めながら、個別のロープレを拝見しながらいろいろコメントさせて頂いております。

宜しければ、『レジュメ』をご一読頂いた上で、各種講座をお受け頂ければと思います。

是非一度、「キャリコン実践研究会のHP」及び「Facebook頁」をお訪ねいただければと思います。

(お断り)本内容は合格を保証したり、唯一の答を示すものではありません。ご活用いただく場合にはご自身の判断でお願い致します。