2016年06月

キャリコン試験対策/理論講座を終えて

先日、国家資格キャリコン実技試験対策の第1回 『 理論講座 』 を行いました。

いろいろ調べてみるとCDAとは違った対策が必要となり、 『レジュメ』 も殆ど書き直しとなりましたので結構がんばりました。

それで、何とか理論講座にこぎつけた訳ですが、変わらない点はと言うと「自己理解が大事!自己理解がスタート」ということです。

「自己理解」が大事と言うことは、受験生自身が自己理解の達人でなければいけません。まあ、達人とまでは行かなくても自分のことを常にモニター出来ている。つまり自己一致出来ていることが重要です。

でも、ひとは常に変わり続けていますから、「自分が分かった」ということは有り得ないのでしょうね。だからこそ、常にモニタリングを、ということになるんだと思います。

次に大事なのは、「仕事理解」です。お仕事のことが分かっていないと助言・指導というコンサルティングはできません。また、「仕事理解」と言っても範囲は広い。職務、職業、職場、組織、企業、環境と様々です。(でも、あまり難しく考えず、基本的なことが理解できていれば十分に合格レベルに達します。)

CDAは自己探索に向かいましたから、この「仕事理解」は新たに取り組まなければいけないところです。

面談業務に関わっている人、関わったことが有る人は有利かもしれませんね。自己理解という内面に関わることに加え、仕事理解という外面に関わることが試験範囲に新たに加わりましたから。

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主に自己理解と仕事理解という面から相談者の問題/相談ごとを把握できたら、次は相談者のご希望に沿って、どこを目指すのか、つまり、目標づくりですね。

このへんがCDAと違ってくるところです。大きすぎる目標では二の足を踏んでしまう。上から目線では反発を受ける。クライエント心情は複雑です。

ですから、いくら外側の問題解決と言っても人間理解というか、心の中を理解するチカラ、見えないものを理解するチカラがどうしても必要になってきます。

こしたことがありますので、理屈で試験対策を考えたりすると、面接試験がかえって難しくなってしまいます。

勿論、論理的にものごとを考えることも時には必要であり、有益だと思われますが、改めてキャリコン試験に向き合ってみて、考えることよりも感じ取ることの重要性を思う次第です。

このへんの目標や方策にもっていく方法も”コツ”がありますので、理論講座/レジュメでご説明するとともに実技講座(ペアワークや1to1)で具体的にコメントさせて頂きたいと思います。

第1回目の試験ですからどんな試験になるのか、誰しも知りたいところですが、全ての受験生にとって未知数であるという事実に着目してみると、基本をしっかり押さえられるかどうか、そこが分かれ道になる様な気がします。


(ご参考)
キャリコン実践研究会『理論講座
 日時:7月23日(土)12:00~13:30
 場所:東京都新宿

キャリコン試験対策/その第一歩

キャリアコンサルタントは本年/2016年4月に国家資格となりました。今後この資格を名乗るにはしかるべき試験に合格し、指定の機関に登録しなければいけません。

その第1回試験が8月から行われますが、試験にチャレンジする方々をなんとか応援できないか思っています。

そこで、出発点になるのが 『 レジュメ 』 と考え、その作成に努めて来ましたが、やっと初版をリリースすることができ、既に数十名の方のお手元に届いています。

作成に当たり、今般の国家資格化の動きや社会の変化等々いろいろ調べてみました。そうすると、なんとなく試験の狙いというものが見えてきたような気がします。

そこで、そうした狙いに対してどう対策していくか。そもそも、第1回目となると、どんな試験になるのか、大変気になるところです。

こうした不確定な状況を丁寧に把握、分析し、それに対して、自分に合った最良の対応策を考える、これが「戦略」の基本です。

戦略の元は軍隊ですが、その後経営(学)の面でも広く議論されることになりました。戦略が変化に対する対処法であると考えるのなら、今の時代、日常の中にも「戦略」はたくさん隠れていますね。

キャリコン試験も不確実な要素満載ですので、受験に対する「戦略」は欠かせないものとなります。

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CDA試験からの変化を考えてみると、評価項目(評価区分)の中で「自己探索」の文字が消え、「具体的展開」となりました。

面接試験時間が5分延びたこともありますが、「自己探索」に向かうのではなく、「展開」に向かうということですね、これは大きな変化です。

ではどうしてこういうことが起きるのかというと、起点になるのは「問題」の捉え方です。

CDAで「問題」は「自己概念に関わる問題」でした。だから、「自己概念」を見据えて「自己探索」が重要だったんですね。

では、今般の国家資格キャリコン試験の「問題」とは、どういう捉え方をしているのでしょう?

ここに受験戦略の出発点があるように思います。

ここが押さえられれば、後は自然に戦術が浮かんできます。じゃあ、具体的にどうするのか。このへんの説明を 『 レジュメ 』 で詳しく行いました。

15分間の試験全体を考えてみますと、CDAに比べてメリハリがつけやすいのではないかと思います。それは実務家が有利だとも言えます。

ですが、馴れた実務だと思って安易に取り組んでしまうと、危険ですよ。

やはり、基本は「傾聴」であり、ラポールです。CDAの勉強をされた方はその点では有利だと思います。ですが、「自己探索」に向かってしまうと、迷路に入ってしまうかもしれません。

いづれにしても、今までの試験とは全く違う「新しい試験」だと思って真摯に取り組む必要があると思います。

初めての試験、第1回目の試験ですから、全員に「一発合格」のチャンスですね。

まずは、絶対合格するぞ!と思ってなるべく早く準備を始めるのが”第一歩”ではないかと思います。

(ご参考)
キャリコン実践研究会
理論講座」:レジュメを使ってポイントをご説明します。
レジュメ」:理論講座に参加できない遠隔地の方に。
CDA実践研究会」:今迄の実績です。
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