本日、第2回キャリアコンサルタント試験の結果が発表になりました。

実技試験の結果で言うと、
JCDA:59.4%(前回、51.5%、+7.9%)
協議会:74.3%(前回、71.6%、+2.7%)

両試験機関の差は14.9%(前回、20.1%)で多少縮まりましたが、2回続けてのこの差はどういうことなのでしょうね。どちらも同じ国家資格なのに・・・。

平均点を見てみますと、
JCDA:92.6点/150点、61.7%
協議会:96.9点/150点、64.6%
この差は、殆ど面接試験です。

受験者数は、
JCDA:1,569人
協議会:804人

統計学的視点から言うと、正規分布していることが考えられますので、JCDAは点数のバラツキが大きく、協議会は少ない、ということが言えるのではないかと思います。

つまり、JCDAは評価区分を細かく見ており、その結果、点数も上から下までばらついた?

協議会は、ある1点を重視してその点をクリア出来てるか否かで評価した? それも甘く評価したから高合格率となった?

あくまでも限られたデータからの推測にすぎませんので、いわゆる下駄履かせ等の操作が有った場合には見立ても崩れてしまいます。

いづれにしても、800人の母集団と1500人の母集団の比較ですから、受験者側にそう大きな違いがあるとは思えません。やはり、両試験機関側の考え方、やり方の違いと考えざるを得ませんね。

こうやって考えてくると、1~2回の結果を見る限り、協議会は易しく、JCDAは(比較上)難しい、ということになるのではないかと思います。

いつ、この是正が入るか? 次回かもしれませんし、暫く無いかもしれません。易しい試験で資格取得を目指すか、難しい試験にチャレンジし実力を磨くか、ご自身の判断になるのかと思います。

キャリコン実践研究会では、第3回向け講座から明確に、JCDAも協議会にも対応したメニューを用意し、両者の良い点を取り入れ、どんな変化にも備えようと思っています。

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残念ながら、不合格になった方もいらっしゃるかと思います。

実技試験は本当に水モノですので、原因分析は慎重に行わなければいけませんが、不合格は決して不名誉では無く、次に進む為の「見晴らし台」なのではないかと思います。

もう一度周りを見回し、自分の位置を確かめる、そして、目標を再確認する。その機会を持てるか持てないかで、この道の意味が大いに違ってくるのではないかと思います。

諦めなければ、必ず目標に到達できます。ですが、今は、どこかに迷い込んで、全く出口が見えない感じなのかもしれません。こういったことは人生に付き物です。

相談者は出口が見えない状態でご相談に見えます。キャリコンとして、あなたならどうしますか? その現場に、今、居る訳ですよね。一番大事な”自分”が今、苦しんでいる。ご自身にどう声を掛けますか?

眼をつぶって「見晴らし台」にたたずんでいる、そんな光景が浮かんできます。無理に眼を開けなくてもいいですよ。その代わり、耳を澄ましてみてください。何か聞こえませんか? 匂いを嗅いでみてください。皮膚で風を感じてみてください。五感で感じることが出来たら、何か変わってくるかもしれませんよ。

感じ取るということは、受け入れるということです。それが出来た時、本当の景色がみえてくるのではないかと思います。