第2回面接試験、お疲れ様でした。やりきった感じと、やり残した感じと、こもごもかと思います。中には、試験のことは思い出したくない、と思われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

思い出したくない、お気持ちは十分、分かります。

でも、ここに学びがありますよ。

どうして思い出したくないんでしょう?

前回も書きましたが、ポイントは、「どうして『思い出したくない』と思っているか」なんですね。

「思い出したくないこと」に着目すると、出てくるのは自分の不甲斐なさ、情けなさであったりします。それを突き詰めていくと、自己否定までいってしまう。何の価値もない自分・・・。

落ち込みますね。自分の中で自分を責める声。昔はグレムリンと言ったり、インナーゲームではセルフ1と言ったりしました。

これでは、まるで、ストレスを抱えてお見えになる相談者と同じですね。では、キャリアコンサルタントだったらどうしますか?

弱音を吐いてどうするんですか!そんなことでは厳しい世の中やっていけませんよ! と、やったら失格ですね。キャリアコンサルタントとしては、相談者の主訴を理解し、共感してこそ、その役割を果たせることになります。冷静になって、客観的な視点で、「どうして、そのことを『問題』と思っているのか」と、意味に着目します。

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ご自分の中に「相談の場」を設けてみてください。

相談者は「試験を振り返りたくない」と思っているあなた自身。キャリアコンサルタントもあなた自身です。

紙と鉛筆を用意しましょう。そして、1時間だけ、静かなところで、お一人で、試験の振り返りを行ってください。

当日朝起きて、どんな状況だったのか、その時どんな気持だったのか、会場に向かう途中、会場に着いて、待合室で、試験会場の前で、中に入って、そして、始まって・・・と、順を追ってください。

こころが一番痛くなるところは見つかりましたか? それは何かのサインです。しっかり向き合ってください。眼をそらしたら「未消化」となって、後々まで響きます。今のうちに栄養に換えておきましょう。

振り返りによって、紙が埋まらなければ、そもそもお話が聴けてなかったということですね。傾聴の基礎からやり直す必要がありそうです。

平面的なお話の流れだけで終わっていたら、相談者と同じレベル。冷静で、客観的な洞察が出来なかったということになります。

ですが、第1回の傾向を見てみると、やはり基本である「傾聴」が合否の分かれ目になっているような気がします。面談は傾聴に始まり傾聴に終わる。その重要性を認識しつつ、ご自身の面接試験を是非、振り返り、紙面に残してください。合否に関わらず、きっと役に立つはずです。