JCDAとキャリア・コンサルティング協議会。ふたつの試験機関の違いや差がやはり問題視され、合格率に代表されるような格差の是正が課題になってきているようです。

そこで、厚生労働省を中心に検討が進められている訳ですが、トピックスとして、「スタートラインに立てるか」ということが明確になってきました。

少しご説明が必要ですね。

国家資格化の動きの中で、キャリアコンサルタント試験は、技能検定1級(指導レベル)・2級(熟練レベル)の下位に位置し、「標準レベル」とされています。

そこで、じゃあ「指導レベル」「熟練レベル」と「標準レベル」の違いは何かと言うと、簡単に言ってしまえば、前者が磨かれたダイヤモンドだとすれば、後者(キャリアコンサルタント)は、ダイヤモンドの原石ということになるのではないかと思います。

つまり、国家資格キャリアコンサルタント試験は、現在保有している能力が実践で通用するか否かという視点ではなく、「将来、プロとして、キャリアコンサルティングを行えるようになれる可能性があるか否か」という視点で評価されるということです。

こうしたことから、資格取得後に研鑚を積み、資格更新条件をクリアして、プロに育っていくというプロセス(「登録制度」)が用意されています。


これは、どういうことかと言うと、実技試験で必ずしも上手く出来なくてもいいということになります。

それよりも重視されるのは、資格取得後の研鑚・資格更新によって育っていく可能性があるかどうか、ということですから、基礎・基本がますます問われることになる訳ですね。

従って、小手先で魂の抜けた面談をやろうとすると、見抜かれてしまうかもしれません。それよりは支援者としての基本姿勢、自己理解を伴った人間力といった面に着目する必要があるのではないかと思います。

考えようによっては素質を見分けようとする難しい試験とも言えますが、基本をしっかり理解しておけば怖れることは無いとも言えます。

テキスト』で言いますと、5-2.キャリアコンサルタントの対応「3つの態度条件」をベースにした「傾聴」はしっかり押さえておいてください。

また、この点は口頭試問でも試されます。「出来たこと、出来なかったこと」を正しく把握できているか、主訴・問題を正しく捉えているかは、まさにプロになれる可能性があるか否かのチェックポイントになります。特にJCDA受験者は主訴・問題について『テキスト』で確認しておいてください。


一方で、従来のCDAとの関係も気になります。JCDAとしては「CDA」を「スタートラインに立てる」レベルとは考えていなかったのではないかと思います。むしろ即戦力としての有資格者ですね。

実際、第一回目のキャリコン試験や従来のCDA試験を見てみますと、要求レベルは上位にある様な気がします。

そうなってくると、キャリコン/標準レベルとして格差を是正するということは、必然的にCDA資格のレベルダウンを強いられることにもなる訳で、ジレンマになりそうですね。

従って、しばらくはこの調整が続きそうですし、今後の動向が注目されるところですが、まずは第2回試験に向けて「スタートラインに立てるレベルにあるか」の試験であることを頭に入れておいてください。